名古屋

ジュンク堂ロフト名古屋店で12時からトークショー。へんてこな時間だし、お客さんが来てくれるか心配したが、なんとか定員に達してホッとする。エドガー・ポープ氏がゲストだったけど、なんか、僕ばっかり話してしまった。
御園の尾林さんから借りた鈴もデビュー。やはり「実物」のチカラはすごい。
みんなとても喜んでいた。

1時間という短いトークショーを終え、海外移住旅行社I氏一家の車に乗せてもらい、奥三河へ。
現場に着いたらちょうど湯立神事の終わる頃だった。

朝から「切り草(御幣などの切り紙)」の飾り付けを手伝っていたナボ(切り紙研究家・下中菜穂)ちゃんたちと正人さんの家へ。ここ数年、舞いが始まる前の時間にご飯をいただいているのである。ナボちゃんは12月に世田谷ものづくり学校で一緒にワークショップをした20年来の親友であるが、今回は布川へ紹介して二週間前から準備の見学と手伝いで布川に通っていたのであった。

彼女も10年くらい前に布川の祭りにウチの一家と、彼女夫婦と原マスミくんの6人で見に行ったこともあったっけ。

正人さんの家ではお兄さんの静男さんがいつものように待っていてくれて、ひとしきり楽しい話を。舞いが始まる頃、ナボちゃんたちは見に舞庭に戻ったが、僕は「地固め」くらいから戻る。

今回は東京からダンサーのTさん一家や、編集者のIさんグループ、名古屋からFさんグループなど、いつもより知り合いが多い。そしていつもの御園のkawaggさんや新野のsakakiさんなどとも再会。それから豊橋からは写真家の山本宏務先生のNHK文化センターグループが来て、センター担当者の美しいNさんとも久しぶりの再会。これが一番嬉しかったりして(笑)

今回は去年、早い時間帯にドッサリといたNPOのボランティアがいなかった。去年は最初のうちの神座は彼らに占拠されていたから拍子抜け。ボランティアって言うのはやっぱり自分の都合で動くからね、と地元の人と話す。そんなもんなんだなあ。
名古屋の中学生たちは今年も来て舞を舞って笛も吹いていた。あの子たちの参加時間帯がはっきりしているのはメリハリがあっていい。

画家の斎藤吾朗さんが来ていなかったのはさみしかったな。

今年の収穫はせいと衆でうたぐらのうまい人が来ていたこと。太鼓の音頭取りも去年の名人といい掛け合いになっていて、なんか最初に訪ねた頃の雰囲気になっていた。それでも僕も歌ったから、朝は喉がつぶれていた。今回ビデオ撮ったのは「止め打ちの太鼓」とこの「うたぐら」だけかな。

今回残念だったのは、資料として持っていって知り合いに見てもらっていた早川孝太郎の本『花祭』が朝方になったら行方不明になっていたこと。探しても見つからなかったので誰かが持って行ってしまったのだろうか。祭りでこういう目にあったのは初めてなので、残念である。全然心配してなかったからな。

保管しておいてくれたらいいのだけれど、ま、どこかで役に立てばそれはそれでいいのだろうが…
御園で服が一枚行方不明になったのはなんとも思わなかったが、今回はプチショックだ。

付箋のいっぱい付いた『花祭』があったら、それは僕のでーす!!

で、なんだかんだで今年度の冬の霜月祭り系神楽シーズンは終わった。
帰りはIさん運転の車に乗せてもらって、最高に楽をする。楽をした分、本が消えたのかしら。