韓国伝統演戯祝祭二日目

17日は11:30にピックアップしてもらいタクシーで会場へ。
まずは昼飯。
博物館内のカフェテリア形式のレストランへ行くが、メニューに「スパゲティー・ミートソース」とか「トンカツ」とか「カレーライス」とか「そば」があり、なんか日本みたい。「ピビンパ」があったのでそれにする。付き添い通訳のミョンウンちゃんは冷やしかけそばみたいなそば。氷が入っていてほんとに冷たそうである。韓国では冷やすときは冷やす。前日に食べたピビンネンミョンに付いてきたスープはシャーベットみたいだった。

で、出てきたピビンパはモヤシが二種類、レタスにキャベツなどほとんど生野菜でサラダのようだ。ご飯に載せてくればいいのにご飯は別、コチュジャンも別。
味は予想より旨い。こりゃナムル作らないでもいいので楽と言えば楽である。

そして審査の一回目。「天開」というタイトルのダンスで、テーマがちょっと難解。音楽でいい部分があって刺激になった。総じて韓国のこういう表現に使う音楽は低音が独特のものに感じる。照明が暗いので眠りそうになってたいへんだったが。

で、2時に終了したあと次の審査が7時! 5時間も時間をつぶさなくてはならない。宿に戻りたいところだが、往復で1時間かかるしネット環境がよくないので、これも出来ない。
結局、前日と同じカフェで1時間ほどネットをして、会場内の「昔の再現ゾーン」を冷やかしに。
昔の扮装にメイクをした劇団員アルバイトみたいな連中がすぐに寄ってきてあちこち誘われる。なんかを教えるぞ、みたいなコーナーでお兄さんに言葉を教わったり、「家訓」のコーナーでおじさんに無料で「来福萬笑門」と墨で書いてもらったりした。
昔の役人が庶民を連れてきて拷問をするコーナーもあった。


それから、別のテント村へ行ったらなんと「ピンデトク」があるではないか。
おやつに「ピンデトク」を食べてまったりと。ここにはマッコリはなかった。
ミョンウンちゃんといろいろ話す。彼女は日本語の研究で日本の大学院に進みたいという大学4年生。今回、ボランティアとして「どうしてもやりたかった」らしく、とても熱心に付き添いをしてくれている。こんなのはじめて。

で、なんとか時間をつぶして7時からの審査。昼と同じ劇場で他の審査員と並んで座る。
かなり前評判が高いようで、観客も多い。
恋人がいない時に権力者に言い寄られる絶世の美女チュンヒャンという韓国で有名な女性の話をモデルに、これを彼氏がチュンヒャンになりすまして権力者の所へ行くという筋立てに変えた「Mr.チュンヒャン」という、これもダンスがメインのパフォーマンス。狂言回しや映像も使って、かなりレベルの高いもので客の反応も良かった。
ブレイクダンスと伝統舞踊が違和感なく一緒に出来るところなんか、なかなかである。
終わってすぐに三つ目の審査会場である、外の会場へ。開会式をした大きなステージである。
こんどは、韓国人の文化はこういうものだと民衆パワーを表現したパッケージショウみたいなパフォーマンスで、出演者の数もすごく多い。クッをベースにした部分が多く、音楽は伝統ものだけ、というのもこだわりを感じた。
最後は観客もステージに上げる演出で、一番前で審査をしていた僕たちも連れ出され、審査員なのに参加してしまった。


そして、疲れたので終わったら即宿に戻った。おやつにピンデトクを食べたので夕食をパスしたので、またピンデトクをテイクアウト用に買ってきてもらい、部屋でマッコリとピンデトクというベストな組み合わせを楽しんで、寝た。