韓国国立中央博物館

16日、付き添い通訳のイ・ミョンウンちゃんが宿に迎えに来てくれてタクシーで国立博物館へ。
初日は11時から「別神クッ」が東海岸から来てイベントの成功を祈祷するセレモニーがあった。ベテランらしきムーダンが2人くらいと若手が5人、そして奏楽の男たち6人。
たっぷりと舞って歌って、ラップのように語って、イベントの成功や人々の健康、世界平和などを祈祷したらしい。僕の名前もその中で読み上げられた。ありがたいことである。
途中、リーダー格のムーダンが歌っているときに後ろの物陰から、一緒に歌って振りを真似して勉強している若手の姿が見えた。こういうシーンを見るとうれしい。


あっという間の1時間の「クッ」が終わり、昼食は会場内に作られた「昔の暮らし再現ゾーン」の中の食堂で、クッパを食す。中国から来た審査員の翁先生とその通訳ボランティアと四人なので、昼からマッコリも。翁先生は去年の晋州でもお会いした上海師範大学の教授。日本語を話すので申し訳ないが、助かる。女性なのでちゃんとチャイナドレスを着ていた。

この「再現ゾーン」は村の様子が再現されていて、バイトの若者たちがあたかも昔の装束で生活しているようにふるまっていて、ドラマのセットのようだ。
また通路には伝統工芸のワークショップをするテントなどが並ぶ。そしてそのテントには古い民家の外観がプリントされているところが芸が細かい。
韓国はこういうイベントのやり方のセンスがいいなあ。
物販や食堂などの料金はここで使う「ゾーン通貨」である昔のお金「ヤン(両)」に両替して使うのだが、そのための古銭のレプリカも作っているのだ。
http://www.livexseoul.com/bbs/view.htm?b_id=8&seq=244

1時からはそのゾーンの中で、ナムサダンの芸のひとつ、綱渡りを見る。若手だったがかなりの技量で感心した。


審査員の会議までの時間にネットするところを探して、博物館内のカフェにたどり着く。ありがたいことに無線LANのパスワードを教えてくれたのだ。
これで、しばし本の編集最終段階のやりとりをする。こちらも綱渡り作業だ。

その後、審査員とVIPのお茶会というものがあり、自分の名札のある席に着いたのだが、司会進行というものはなく、結局これはその後の開会セレモニーに揃って入場するための集合場所というようなことだったらしい。何人かと名刺交換。一番のVIPの文化観光体育局の大臣と挨拶をした。

開会セレモニーは、和太鼓グループみたいな韓国太鼓グループの演奏から始まったが、リズム感覚が違うので、印象が和太鼓とかなり違う。迫力過剰という点では同じだが。

大臣の挨拶のあと「アリラン」の特集。どうやらアリランには四種類あって、それをすべて披露してくれるらしい。
昔の生活ぶりを再現したり、今風のアレンジをしたり、いくつかのグループが出てきてアリランを様々な見せ方で披露してくれ、どうもかなりのその世界の国民的歌手が歌っていたようだ。
これをVIPとして一番前の席で見ることが出来、ありがたいことだった。テープの残り時間が少なかったが、ビデオも取りやすかったし。


宿に帰って、寝不足だったのでマッコリをちょっと飲んで就寝。なんと今回はまだ焼酎を飲んでいない。ひょっとしたらあと二日くらいはマッコリだけかも。

下の写真は夜のテント