@ソウル/国立中央博物館

micabox2009-09-19

18日、ホテルの朝食はコーヒーを飲みに行くだけのことが多いが、この宿のバイキングは砂糖入りのものしか出てこない。最近巷で食堂に置くのが流行っているタイプの簡単なベンダーだ。この日も果物と甘いコーヒーで我慢。
11時に宿を出る。博物館についてからすることはまず昼食。この日は博物館の中で一番の高級店へはいる。12時過ぎると込みそうなので早めに行ったのである。
でもメニューの種類はそんなに多くなくて、海鮮パジョンを選択。10000ウォンは800円くらいか。日本よりは安いが韓国では高い方だ。

そして審査会場の劇場ロビーにある売店でコーヒーを買う。薄い。最近はソウルでもスタバやスタバみたいなカフェが流行っているが、博物館の中のカフェは「アメリカーノ」と「カプチーノ」の2種類。中間がない。それでもブラックで飲めるので買い求め、タンブラーに入れ直して劇場の中でも隠れて飲めるようにする。

日本から連絡がないので、伊勢大神楽・加藤菊太夫組の人たちは無事に出国できたのだろうと安心する。今回は大きな「長持」と刃はついていないが剣を何本も持ち込むので心配だった。

1時から一回目の審査。ジャンルとしては創作仮面劇か。権力者風刺の基本を守りつつ、新しいストーリーを作っていた。歌って踊って芝居が出来ては当たり前だが、歌はパンソリだし、踊りはナムサダンだし、韓国の必修科目はむずかしいのにみんなよくやっている。
日本だったら狂言のひとつも出来なければ役者とは言えないという感じだろうか。

次の審査までの間は韓国の友人との面会時間。4月の金梅子さん公演の時も来てくれた、魂の兄弟のひとり、チェ・ソンヒョン一家が自給自足の田舎から赤ちゃんを見せに来てくれた。
お茶を飲みながら家族の話や神楽の話など、のんびりとする。会いに来てくれる友達がいるのはとても嬉しいことだ。

2回目の審査に行く途中で会場に着いた伊勢大神楽のメンバーに会う。
無事に着いて良かった。金梅子さんの時に大活躍のソウ・クムシルちゃんが出迎え通訳で、ここでも活躍していて嬉しい。

で、2つ目の作品は演劇寄りのパフォーマンスだが、当然のことながら伝統舞踊を元にしたダンスがこれに加わる。ここではダンサーが精霊として踊り、ストーリー進行の重要な役目をしていた。地味な作品だが、大騒ぎのものが多い中でかえって印象に残る。

終わった後、出店テントの食堂で菊太夫組と合流ピビンパとピンデトクなどを食べていたが、この場所ではマッコリを売っていない。ミョウウンちゃんと、ちょっと離れているが別の出店までマッコリを買いに行き、差し入れる。

そして彼らと別れてまた8時から審査。結局、韓国だと「クッ」と「仮面劇」と「ナムサダン」あたりが民俗のベースになるので、どのグループにもこの要素があり「またか」という感じもある。

この夜はタクシーに恵まれ、10時前に宿に到着。またピンデトクとマッコリで一人打ち上げをしてシャワーを浴びる。
今夜から伊勢大神楽のセイモくんと相部屋になるが、明洞の方に遊びに行っていた彼もわりと早く帰ってきたので、健康的に就寝。