今年三度目の遠山へ

micabox2007-12-23

朝、東京を出発してきた友人の編集者にひろってもらってまたまた遠山へ。同行は國學院大學の先生や社会人の学生。4-50代のグループである。
去年花祭へ一緒に行った人もいれば初めての人も。

今回の霜月祭りは初めて訪れる和田地区の遠山八幡宮のもので、夜通しではなく、予定としては13時から21時までというものなので12時着を目標に走った。
そして遠山についてまずは「丸西屋」さんで昼食。みな美味しい美味しいと大喜び。サクっと行くつもりがちょいとまったりしてしまい、少し開始時刻に遅れていったが、最初の演目にはなんとか間に合う。

面が出てくるのが夜なのでまだ人は多くはなく、小上がりに上がって座って見始める。ここで驚いたのは太鼓が神社に入ってすぐの左上、中二階の位置に置かれていたことだ。太鼓の叩き手は階段を上がって座に着くことになる。

そして和田地区では笛が使われないので太鼓だけのシンプルなお囃子になるのだが、このリズムが何とも独特である。基本的には遅い一拍三連という解釈になるが、この三連が均等ではなくかなり不規則である。縁を叩くときの方が皮面を叩くときより三連に近い感じなので、やはり何か理由があるのだろう。
まあ、舞の足に合わせているとズレていくということだと思う。

太鼓だけの舞はプリミティブな雰囲気で、特に13人での舞は湯釜を囲んで円形となり沖縄のイザイホーとかアイヌのリムセを思い起こす。早足でぐるぐる回る部分もあり、その様は北方圏のネイティブのようだ。

湯をはねる時は他の地区よりかなりたくさんはねるので、観客も濡れる。そしてここでは子供たちがなかなかいい舞やかけ声をかけていて、これも楽しい。
10時過ぎに終了。夜通しでないので物足りないかなと思っていたが、どうしてどうして満足したし、「こりゃ遠山は全部見ないとわからんな」とも思った。

あと、ここは狭い会場だったのでカメラマニアはうっとうしかったので三脚禁止にした方が良いと思ったな。

夜は別ルートで来ていたこれまた先生と編集者と一緒に民宿にレイトチェックインしばし祝宴。酒瓶がたちまち空となった。