せっかく松山に来たのだから一日滞在を延ばす。

micabox2007-08-05


まずは正岡子規記念館をスタッフの渡部さんに解説してもらってゆっくりと見る。

渡部さんは笹君と同じ結社の歌人でもあるということなのだが、なんと夭折した札幌の漫画家湊谷夢吉のファンだということで、前夜の打ち上げではしばし彼のマニアックな話題で盛り上がった。

記念館での正岡子規の解説で面白かったのは、芭蕉を批判した子規がそれまで無名だった与謝蕪村を評価して有名にしたという話。「ひねもす」は蕪村の句で覚えた言葉だから、子規が評価しなかったら曲も出来なかったのかなあ、などと思った。

そのあとチンチン電車松山駅へ行き、特急に乗って今治へ。ネットで調べていたら、今治で「おんまく」という祭りがあり、その中に「里神楽」という名前があるのを発見。このあたりで「里神楽」という名前を使うのは不自然だが、花火もスゴイというし、知り合いのガイドも頼めるので行くことにしたのである。

この夜は松山でも花火大会があったのだが、松山8000発に対して今治9000発。四国一の花火大会と今治人は自慢していた。
里神楽」の会場にいってみたら、案の定、どこかの保存会が出張公演をしているというのではなく、どこかの保存会のメンバーが剃れとは別に営業用に作った芸能神楽グループか、どこかで習った人が始めたグループのようだった。なんかファミリーが中心になっている感じ。「かぐら屋」という名前はちと悲しい。でも大黒様がお菓子を捲いたりしているので、イベントでは受けるのかもしれないな。

会場スタッフに聞いたら地元のグループということだったが詳しいことは知らないみたい、芸風は備中神楽系だった。
こういうのもある、というのが確認できたのが収穫だったかな。

笹君はシャッター通りっぽいアーケードのハズレにある、コミック、ゲーム、DVDなどの中古ショップで懐かしのファミコンソフトが安価で売られているのに狂喜して、たくさん買い込む。

そして今治人の案内で「かき氷屋」へ。ここは日本一で今治に来たら絶対行かなければならないと熱弁をふるわれた。僕はかき氷は特に好きでもないのでひょっとしたら何十年も食べていないかも。先日の野音ライブでも裏のフードスペースにはかき氷コーナーがあったけど、シロップをかけたかき氷は食べず、氷だけもらって焼酎をかけていたくらいだからね。

件の店は繁華街からは少し離れた場所にあったが、道には中に入れず待っている人が何人も。この季節は一日中満員なんだそうだ。
お勧めはイチゴミルク600円。かき氷にしては高いけれど、かかっているのはシロップではなく、苺100%とのこと、食べてみたら苺ピューレといった感じの濃厚なソースとコンデンスミルクがかかっていた感じ。
僕としては珍しく美味しく食べられたが、得意ではないので食べるのに時間がかかり、待っている人に申し訳なくなった。


それから花火。すごい人出で、例年は19万人くらい集まるという。今治市の人口が12万弱だから、この夜の今治はほとんどの人が出てきたのではないのかという感じ。コンピュータ制御らしく花火もいろいろ演出に工夫が凝らされていた。

一時間の花火ショウを楽しみ、またJRで松山に戻った。