ひとり井戸端8

すっかりご無沙汰の「ひとり井戸端」。なんとか年内に書き終わらなきゃ。
さて「ブラックピーナッツ」は福岡公演だけの演奏で、しかも当初はリハでもやることになっていなかった曲である。あるカリプソの曲をカバーしようとしたのだが、出来上がるのに時間がかかりそうで断念したので、「それじゃあブラックピーナッツはどうですか?」ということになったのである。
3月に立教大学であった講演会で「今、カリプソが一番好き」という発言があり、その時にこの曲の話題にも及んだので提案してみたのである。
「じゃあちょっとやってみようか」ということでやってみたら「なんとかできそうだね」という感じになり、「明日までにちゃんと譜面を書いてくるから」ということでリハの最終日(といっても二日目だが)に渡された譜面にはイントロに「ジャックパランス」が挿入されていたのであった。
この曲はリハの時から楽しくて楽しくて、カリプソマジックを味わう。エンディングはみんなであーでもないこーでもないと意見を出し合って、まったくバンドになっていた。
本番ではヴァンダイク大好きの鈴木君が「ジャックパランス」の部分を歌ったりして、それを聞いた細野さんが嬉しそうな顔を見せている。
「チャタヌガチューチュー」はカルメンミランダのバージョンをやるということで、MCでも一番難しいと言ってるけど、ほんとに細野さんは難しいギターを弾いている。そして日本語混じりの外国語の歌詞、しかも公演のたびにご当地ものの書き下ろしなので大変だ。「博多と言やごはんの街、綺麗な女性も気になる」と歌いつつ目線を鈴木君に。二人の間には何か博多の女性ネタがあるのだろうか。
僕はオリジナルのトランペットのフレーズをコピーしたんだけど、これがなかなか大変で福岡でやっとノーミスだったかな。
九段会館の前のリハでもこの曲だけを繰り返す日があった。めちゃくちゃ遅くやったりめちゃくちゃ速くやったりして、一番「練習」した曲だったかしら。