ひとり井戸端7

これは京都では「公開リハ」用の曲だった。
西部講堂ではわりときちっとした譜面と「簡易版」の譜面の二種類が用意されていて簡易版はほとんどコード譜だ。構成がわかる程度。
開演前にスタッフが気をきかして譜面台に置いておいたのだが、直前に「回収」。ステージ上で直前に譜面を配るつもりだったのね。もらった譜面にはそれぞれ名前が書いてあったので、この曲をやることにノッていたことが伺われる。
多少予告されていたので、みな最低限の準備はしていたが、譜面とにらめっこの演奏だった。
DVDに収まった福岡公演は、「公開リハ」でなくちゃんとリハもやったのでまとまっている。
ホーギー・カーマイケルのアレンジが基本だがこの編成でやってもいい感じだった。
鈴木君の使っているマンドリンギブソンのヴィンテージで「もう、ホンモノの楽器でないとだめだ」ということで直前に購入したということだ。僕のアコーディオンも狭山の時の中国製から細野さんの購入したHOHNERに変わっているし、ドラムも今はなかなかお目にかかれないバスドラのバカでかいやつに変わっているし、もちろん細野さんのギターもヴィンテージだし、東京シャイネスはツアーの間にずいぶん楽器が変化していたのである。楽器を見るだけでも楽しいかも。いい楽器は美しいからね。
で、これはだんだん音楽が出来上がってくると、それに見合った楽器が必要になるという例でもあるかな。