27日、青山Cayでの細野さん、鎌田さんとのライブ報告

諸事情あり、あまり告知できなかったこのライブ。Cayでシリーズ化している「豊月祭」というイベントをやっているスギくんと鎌田さんの交友から演奏依頼があり、鎌田さんから僕と細野さんに声がかかりました。

ただ、最初、モンゴロイドユニットの名前で告知が出てしまい、見た人からの指摘でそのことを知り、そのあたりもっと気を使って欲しかったということで、モンゴロイドユニットの名前は撤回してもらいました。


モンゴロイドユニットのひとつの関連バージョンではあるけれど、細野さんから声がかかり、メンバーが集まるのが「細野晴臣&環太平洋モンゴロイドユニット」なんです。だから細野さんがメンバーに入っていても今回は別物。

そして細野さんはこの日、日比谷の野音での「10TONES」にゲスト出演することになっており、これが公式なこの日の仕事でDWWWのスケジュールにも載っていますが、Cayのことは載っていません。
野音の進行状況次第では来れなかったかもしれなかったわけです。
http://dwww-news.sblo.jp


当日のサウンドチェックは早い時間だったので、僕だけでやって、鎌田さんが吹くであろう石笛や横笛もぼくがやりました。

そしてイベントも始まり、あとはいつ細野さんが現れるのか、待つだけ。
実は「何時に行く」とかの連絡は全然来ていなかったんです。ただ、細野さんの場合はダメな時は「ダメ」と連絡が来るので「便りがないのは無事な証拠」と同じかんじで「連絡ないのは来れるってこと」という解釈で待っていました。


◆以下はFacebookでの報告のコピペになります。

昨日のCayでのライブ、細野さんがフラッと一人で現れてくれて嬉しかった。完全に個人行動(笑)。
終わった後は野音のイベントの打ち上げに行ったけど、気分転換になったみたいで、今日は「また楽器を揃えて集りましょう」というメッセージが届きました。たのしみたのしみ。

というのも、フラッと現れた時、手ぶらで楽器もなし(笑)。
想定内だったので、自分で使う分以上の小物を持って行って使ってもらったり、鎌田さんが歌うパートでは僕の太鼓を叩いてもらったり。
その太鼓がまたかっこいいったらありゃしない。
僕はもう神楽に影響受けまくっているけど、細野さんは完全に自由だからね。

演奏はやはりリハしないでよかったという「神ながら」の展開で、そこが楽しいのだけれど、思った以上にトランシーになって気持ちよかった。

即興だし、その場の雰囲気やお客さんで変わるし、メンバーの顔ぶれ、組み合わせでも音や響きは変わってくるから、昨夜は表面的にはモンゴロイドユニットのイメージとはけっこう違っていたかも。
でも年月経ってそれぞれ変化しているから、ちゃんとみんな揃って再開する時どうなるか、たのしみであります。

僕は自分のパートで笹公人くんが作詞してくれた曲を2曲歌いました。これは初披露だったけど、いいレパートリーになってくれそうで一安心。

さて、最後に木津茂理さんも飛び入りで入ってレアな曲を。
98年から99年にかけてかな、EtherVibesという名前でイベントに3回くらい出た時に細野さんが作った「AFRIKAGURA」という曲。僕の本でもちょっと書いているけれど、細野さんが一番神楽に接近していた頃の作品で、録音されていないし、たぶん細野さんの公式な記録にも載っていないから、ほとんど知られていない、でもかっこいい曲です。

当時は長い曲が普通だったから7分ちょっとの曲なんだけど、今、2分半くらいのアメリカの歌を歌っているからすごく長く感じたみたいで、楽屋に帰ってからの第一声は「いやー、あの曲長かった(笑)」でした。

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ゆうべ久しぶりに演奏して、細野さんが自分で作ったのに「長い〜!!」と言った7分26秒の「AFRIKAGURA」だけど、もう一曲Ether Vibesには「VOODOO WAVE」という曲もあって、今探して確認したら16分43秒でした(笑)。
「やりましょう」って言っても今ならぜったい「出来ない!!」って言われるね。なんせあの頃はアンビエントの時間感覚だったし。

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昨夜のCayで歌った新曲。作詞した笹公人くんがアップしたからシェアしたのだけれど、制限の関係で僕の友だちが見られていないかもしれないと思い、コピペしました。
笹くん、面白いなあ。ゆうべは終電近くまで彼とタローさんと飲んじゃいました。

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ライブ数日前に、三上さんから曲(7・5調)を送られ、即興で作った歌詞です。細野晴臣さん、鎌田東二さん、三上敏視さんの名前を「あいうえお作文」風に詠みました。和風です。
 三日月の恋 
作詞:笹 公人 作曲:三上敏視
ほ  星のきらめき
そ  そそがれて
の  野原にあそぶ
は  花の精
る  瑠璃色の風
お  音もなく
み  三日月の恋 唄ってる
か  からくれないの
ま  鞠をつき
た  猛き者らの
と  咎ゆるす
う  宇宙の姫の
じ  慈悲深き
と  遠つ神代の ものがたり
み  未来の海の
か  彼方から
み  三つ小瓶の
と  届く朝
し  島の親子は
み  身を寄せて
と  時の流れを 止めていた
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