落合公園

 3日、友人T氏の誘いで昼過ぎから合流、主要メンバーは彼の保育園の親仲間なので、子供が走り回ったり、寝ていたり。世代ギャップはあるが、懐かしい雰囲気だ。

 前の晩にスーパーで「近海本マグロの子どもの頭の半割」198円が50円引きだったのでゲット。塩焼きをして、チャーハンを作って、コープで498の白ワイン一本買って参戦。すでに出来上がっているA氏は、ウイスキーをかなり召し上がっていた。

 その前夜は歯の治療をした後、渋谷の中華の「太古城」で無謀に飲んだのだが、相手が執刀した歯科医なんだからしょうがない。痛み止めを飲みながら酒を飲むなんて。
途中で食事も食べれるようになって、軽く切り上げたあと、近所の「キミドリ」へ4/15のフライヤを届けたりして、そこでも少し飲む。

 この前夜が薬と酒でけっこう消耗していたので、落合公園でも僕はおとなしくワイン一本+あと少し、くらいで押さえたのだが、A氏は裸足のまま疾走してしまった。花見らしいエピソードである。
 部屋に戻ってもわりと正気で「マグロ」と一緒に買った半額割引きのかき揚げで「かき揚げ蕎麦」を作って食べたりしたくらい。

 そして、4日の朝だが、酒は残っていないのだが、体がだるい。慣れない薬を飲んだせいなのだな。しかしこの日は代々木公園で行われる、高円寺の「抱瓶」主催の花見に誘われているので、またのこのこ出かける。1000円で泡盛飲み放題、料理もいろいろという「大盤振る舞い」の花見で、ライブもたくさんあって楽しい。初めて大熊亘さんにも会えた。

 で、ここの我々のグループは編集者仲間の神楽好き、みたいな人が集まっていて、前日行方不明になったA氏も無事合流。僕はここに飛騨高山産のツキノワグマの塩焼きを持っていて、実はこれが僕にとっては「主たる目的」だったのである。

 さて、ここで飲み放題の泡盛は僕にとってウィスキーと並ぶ大好きなスピリッツなのであるが、これまで「泡盛を飲むと壊れる」という経験が何度かあり、今回も体調を考えるとキケンと考え、いつも財布2種類や名刺、その他小さな楽器、時にはパスポートなど貴重品も入れる「動く事務所」のバッグは持っていかないことにして、神楽フィールドワークで良く着る「ポケットいっぱいの」上着に携帯、SUICAやら、デジカメや部屋のキー、現金少々をハダカで、格ポケットに分散。それでも何かあったらということで貴重品の中から免許証だけは持っていった。

 最初のうちは、自重しながら飲んでいたのだが、やはり薬のせいで酔いやすくなっていたからか、飛び入りでポカスカのタマちゃんが歌い始めたあたりから記憶が薄くなって、気がついたときは「抱瓶」のスタッフや編集者のIさんに付き添ってもらって、道路脇で「救急車待ち!!」
コケたらしくて額を切っていたのである。

 救急車の中では「今日は何日かわかりますか?」とか、頭の障害を確かめる質問を受けるが、なんか、この時点ではまずまず意識は半分くらいで、ちゃんとしゃべれた。病院で処置をしてもらって外に出たら大久保の駅が見えたので、東中野から徒歩で帰る。酔ってるから歩けるのだな。西武新宿駅に行けばもっと楽に帰れたというのを知ったのは、翌日になってからだった。

 治療代なんか持っていなかったから、5日にあらためて病院へ行って傷を見てもらい、治療代を払う。救急のせいか、「大腸内視鏡検査」より高かったな。

 痛みもないし、原稿書きの仕事もまずまず進む。夜は「抱瓶」から、その後の様子を心配して電話をもらった。いい店である。実はこの店、30年近く前に札幌から東京に出てきたときに、たしかS-KENたちに誘われて行って、生まれて初めて「ゴーヤチャンプルー」を食べた思い出がある。
 やはり沖縄はいいな。この15年ほど和人として沖縄とアイヌは自分の音楽で封印していて、神楽ばかり追求していたが、この前アイヌは封印解いたし、沖縄も何かあればやってみようかな。

 この傷が、僕の中で何かリセットがかかったことになれば、無駄ではなかったことになる。
 しかし、迷惑かけた人たちにはほんとうに申し訳なかったです。

 夕べは謹慎して酒抜き。当たり前か(笑)