浅草雑芸団

告知したように、チンドン+大道芸グループで、越谷サンシティーのイベントに出演のために三人で西武新宿線、山手線、埼京線武蔵野線を乗り継いで越谷へ。
チンドンと曲芸なので、みんな荷物が多い。

僕はチンドンでゴロスと呼ばれる大太鼓と、曲芸によっては篠笛を担当。このゴロスは上島さん手製で、なんと落ちていた鍋を胴にしてタムタムくらいのREMOの皮二枚を紐で締めて作ったという太鼓である。素晴らしい!!まるでアフリカ人だね。

で、チンドンの客寄せ15分に曲芸を30分という構成で2ステージ。曲芸の最後にやった「金輪の曲」はリングを使った西洋手品と似たもので、切れ目のない輪をつなげたり外したりというものだが、上島さんのは日本伝統のもので、江戸時代の文献には記録があるが、やる芸人がいなくなっていたというもの。

この芸を青森の芸能の中に残っていることを知り、上島さんは残っている芸を習いに行って、文献を見て欠けているものを補い、復活させたのだ。
えらい!! 文化勲章ものである。

この芸のいいところは、ただつなげたり外したりでなく、輪を組み合わせることによって「茶釜」であるとか「人力車」であるとかいろいろな形を見立て、それをリズミカルな口上と共に展開するのである。

この「見立て」というのが南京玉すだれと同様、日本人の粋なセンスのひとつであるわけだが、今は説明しないとわからない人も多く、そのあたりがつらいところだ。
でも、この芸の復活は今は亡き師匠の坂野比呂志さんも喜んでいることだろう。


最近、ライブを座ってやることが多いので、立って動き回っての45分×2は疲れた(笑)

そして終わったあと、武蔵野線西武池袋線を乗り継いで東久留米に行き、バスに乗って滝川団地でやっている「東京花祭」へ。

御園の人たちがやって来て、東京の人たちと一緒に花祭をするのである。間に合わないかと思ったが「三ツ舞」「花の舞の舞い上げ」「榊鬼」「湯ばやし」を見ることが出来た。「榊鬼」など大事な役舞は御園の人がやるが、「三ツ舞」「花の舞」などは東京の人だ。舞上げでは二歳の女の子も舞っていた。

12時スタートだった祭りに6時近くに着いたのだが、御神酒を急ピッチで飲み、歌ぐらを歌ったり、せいと衆としてはやしたり、楽しかった。


終了後御園の人に誘われてバスに乗ってスーパー銭湯へ。
そのあとの反省会(飲み会)にも誘われて、その気になったがちょうど花小金井経由で帰るという人がいたので、車に乗せてもらって花小金井で落としてもらい西武新宿線で帰宅。電車にたくさん乗ったなあ。

チンドンと神楽というなかなかない組み合わせの一日だった。