報告

28日、青山ブックセンター中沢新一×細野晴臣対談へ。中沢さんの「アートダイバー」というシリーズイベントで、もうずいぶん前に告知されたのだが、予約は即日埋まったというもの。無料なので来ない人も多いのではと思ったらほとんど空席なし。

多摩美の授業では年に一度くらいはある二人のトークだけど、一般向けとしては久しぶりというか、珍しい。
中沢さんがあらためて、細野さんが音楽と出会った頃、始めた頃のことなどを尋ねて面白い話がいろいろ出た。
細野さん、二日後のデイジーの集いにオノ・ヨーコショーン・レノンが来ると告知してしまった。

29日、久しぶりの水谷紹ソロライブを新宿のNEWBURRYで見る。最近はバリトンサックスグループの東京中低域の活動が多いのでソロは久しぶりだそうだが、シンガーソングライターとしての水谷紹はあらためて優れていると思った。

終わってから階段を上がって地上に出たら隣のビルに「テナント募集」の看板があり、問い合わせ先が「ダコタハウス」という名前で、水谷君デジカメに収めていた。
翌日のことを思うと、なんだこの偶然は、と思ってしまう。

30日、青山Cayでのデイジーの集いへ。ワールドスタンダード昭和歌謡コシミハルのダンサー二人を従えたライブ、そして細野晴臣バンドと、それだけでも豪華なのに、コーネリアスのサポートによるショーン・レノンのバンド「ゴースト」のライブあり、なんと細野さんがベースのプラスティックオノバンドまでライブを!
8分に及ぶ76才のパフォーマンスに圧倒された。
ショーンは細野バンドの時に、ステージかぶりつきでデジカメ撮りまくりでかわいかった。

1日、多摩美の授業の後、東中野のポレポレ坐へ。本橋成一さんプロデュース、 纐纈あや監督で制作中の「祝の島」(ほうりのしま)の座談会。「祝の島」は原発建設に揺れる山口県祝島のドキュメントで、この島には「祝島の神舞」という神楽があり、僕にも多少ならぬ縁がある。去年見に行こうとしたのだが、いろいろ条件が過酷であきらめたものだ。

で座談会はラッシュを見たあとにトークというものだが、ゲストが坂田明さん。瀬戸内海の海辺で育ったという坂田さんの台風の話など、面白かった。あまり原発の話にはならず、坂田さんらしい「達観した」世界観が小気味よかった。
終わった後、「障害者イズム?このままでは終われない?」や「puujee」を作った山田和也監督夫妻などと近所の蕎麦屋で飲む。

ここは落合在住の友人から教えてもらった「他人には教えたくない店」で、日本酒の品揃えと料理がとても良く、しかも安い店なのだ。山田監督は「蕎麦好きと蕎麦屋好きの二種類があるんだけど、僕は蕎麦屋好き」と言って、日本酒好きの二人はとても喜んでくれた。
最後に一杯のかけそばを頼み、みなで食す。やや時間が経ってから「蕎麦が第二段階に入った」と喜ぶ山田監督。麺が少しのびたのだが、それはそれでモチモチしてそばがきの食感に。一杯で二度楽しむ人は初めて。いいものを教わった。

4日、渋谷で旧友とお気に入りの中華料理店「太古城(タイクーシン)」で軽く飲む。こちらは「他人に教えたい」店で、細野さんにも教えたら何度か行ったみたい。化学調味料不使用だし、渋谷とは思えない落ち着いたローカルな感じが良い。お客さんも近所に住んでるとか近所で仕事してる人ばかりで「フリー」は少ないのね。

9時過ぎに切り上げて目黒へ。別の友人が「ちょっと遅い誕生祝い」をしてくれたのだ。会場は「蕎麦屋好き」の喜ぶタイプの蕎麦屋である。公表しても公表しなくても混んでいるから公表ちゃうと「ゆう月」という店である。駅近くなので、会社帰りの人で席の確保が難しい店だ。先発隊は7時半くらいから席をとってくれていたらしい。

11時閉店で店を出たので、ちょっと物足りないと言うことでK女史行きつけのバーへ。最近出来た感じの「バー村」みたいなスペースにある「AKI」という店だ。「誕生祝いの流れだ」と言ったらマスターが「安くていいスパークラングワインがあるから買ってきますよ」とわざわざ買いに行ってくれた。良い店だ。
すっかりいい気分になってしまい、みなあわてて終電に走る。

5日、白金の「クーリーズクリーク」へ。1日から始まっている「幸せ♡HAPPY」展のオープニングパーティなのだ。ここは「アダン」のオーナーが最近復活させた店で、現在は中華のレストラン・バーなのだが、40人くらいのアーティストが「幸せ♡HAPPY」をテーマに作品を出していて店内あちこちに飾ってある。
http://cooliescreek.jugem.jp/?cid=3
わりと直前にライブの話があり、ソロでライブをすることになったのだ。
ライブを仕切るのは京都から駆けつけた「ゴトウゆうぞう」さん。ブルース研究所主宰というファンキーなおっちゃんである。ただ、今回は弾き始めて間もないという三線カリンバを持ってきていた。http://d.hatena.ne.jp/micabox/draftlist

雨なのに6時から次々とお客さん、アーティストが来店してくる。佐野史郎さんも早々と登場。今回は写真を出しているのだ。

7時からライブがスタート。僕は二番目で、大太鼓一台で「打ち鳴らし」をして花祭りの「うたぐら」を歌い、オケを使って「kamiuta」と「shimotsuki」を烏帽子をかぶって歌う。みんなこんな変なパフォーマンスは初めてなので珍しい様子。パーティーなので最初のうちは話声が大きかったのだが、だんだん静かになっていくのがわかった。


最後は烏帽子を取り、アイヌの神歌を一曲。
忌野清志郎を偲ぶ会という側面もある会なので、清志郎さんも来てくれないかなと言うことで神歌中心の選曲にしたのだ。事前に彼とチャネリングをしてくれた某霊能者の人に連絡してみたら「きっと降りてきてくれますよ」ということだった。どこかで見てくれたかな。

ゆうぞうさんのパフォーマンスはさすがの関西人という「おもろい」もので、カリンバに卵シェイカーをガムテでくっつけていて、カリンバを振りながらカリンバを弾くというせわしない場面もあった。
だから、僕のタンバリンのシンバルを付けた「三上式」スティックにはすぐ反応して、「真似して良いですか」というので「どーぞどーぞ」ということに。
最後はみんなで「幸せハッピー」を歌っておひらき。

後半は安斎肇さんが来て盛り上がってた。楽しい夜だった。
1月30日までやっていて、30日がクロージングパーティーであります。

太鼓を荷造りして外に出たら、なんとヤマト運輸が向かいにあり10時過ぎなのに営業中。こんな便利なライブ会場はないです(笑)