京都にて

micabox2008-10-19

友人のboscoくんがメンバーになっている底辺芸能社が京大吉田寮で開かれるイベントに出るので見に行った。吉田寮西部講堂と同じく学生自主管理のまま残っている有名な寮だが、入るのは初めて。
まわりの建物が新しくなっているだけに古さが際立つ。構内入り口の地図にも名前がなく大学からは無視されているのだろう。
さてそのイベントは使われていない食堂を掃除して会場にした「出前の嵐」というシリーズイベントで、立命館大学のサークル主催で毎年やっているらしい。最近めっきり少なくなった「学生らしい」雰囲気があって懐かしい。

そこにゲストとしておっさんたちの「底辺芸能社」が出たわけだが、このバンド、土台は大阪の「スープチンドン」というチンドンで、全国コンクールで何度も最下位になり日本一下手なチンドンとして知られているらしい。
「底辺芸能社」は還暦近いリーダーの高木蜻蛉之介師匠がチンドンの太鼓と唄を担当、この日はフィドルマンドリン、ブズーキという編成で酔っぱらいながら、「喜びも悲しみも幾年月」とか「月の砂漠」とか「籠の鳥」とか「天然の美」とか「圭子の夢は夜ひらく」などの懐メロを歌ったが、歌ってんだかなんなんだか…。頭を振りながらシルクハットに取り付けたバチでシンバルを叩いたり、キワものっぽいがMCも酔っぱらってて爆笑ものだしとりあえず周りはマトモなミュージシャンで固めてあるので、これは一度ぜひ見せたいな、みんなに。

boscoくんは「僕はメンバーじゃなくってゲスト」と距離を置きたがっているが師匠はメンバーにしたつもりらしい。
師匠の弟子としてMCで合いの手を入れたりしているマンドリンの群ちゃんがboscoくんの「ばぐんへ」のメンバーでもあるので、その関係で臨時加入をしたところ見た目がピッタリ合ったので手放したくないようだ。
普段は群ちゃんと二人組で辻演歌師の恰好をして大阪の新世界あたりで流しもしているらしい。
この日はゲストのゲストで東京からまともなチンドンの北沢宣伝からお姉さんが駆けつけていたというのに、それもお構いなしの酔っぱらいぶりで、学生たちに大受けの「底辺芸能社」でありました。

帰りがけにbosco&hejaの二人と昔良く行ったという中華の「友楽菜館」でおしょくじ。名前は立派なこのお店、吉田寮ほどではないが昔懐かしい町の食堂で、なかなかファンキーでありました。