晋州仮面劇フェスティバル3日目

前日の夜食が遅かったので朝食は抜きました。何回か鄭炳勳さんと一緒に日本の神楽をご案内した慶尚大学のKang In Sookさんに鄭さん浮葉さんと一緒に「漁師レストラン」に連れて行ってもらいました。
自宅改造して店にした感じ。これでも最近きれいになったとか。メニューはその日に獲った魚の刺身に、生きたタコに、ヒラメかな、魚の汁のメウンタン。タコは久しぶりだけど口の中で吸盤に吸い付かれるのがへんなかんじなのね。時々痛いw。




Kang In Sookさんはキムメジャさんの弟子で、慶尚大学の民族舞踊科の教授。日本の統治もあり決して簡単な継承ではではなかった民族舞踊科があるってすごいよね。70年代の民主化運動には民俗芸能の復興もリンクして、太鼓叩きながらデモをしたそうです。この分野は日本は後進国中の後進国でしょう。民俗芸能を大切に考えたら神楽の師匠が大学教授になってたってよかったはず。

食事のあと南海という島の観光を少し。晴れていれば海がよく見える場所だけどこの日は曇り。でもお寺のあるあたりはイワクラがたくさんあっていい感じだった。こっちの人も石を積み上げるのが好きらしく、あちこちに石積みがあったのと、お寺の岩には祈願のコインが貼り付けてありました。おまじない好きは我々と同じですね。

会場に戻り、前日と同じ店で今度はクッパ。辛いです。その前に茹で肉。この皮の近くの部位、日本では売ってないのかなー。

この日は6時スタートだったのでプログラムの最初の方を見逃したのだけれど最初は강령탈춤という仮面劇。カンリョムってどこかしら。面白かったのは全員じゃないけど面を額につけていた演者がいたところ。楽士も同じように面をつけていた。日本でもこのように面をつけるところがあるし、縄文土偶にも見られるね。
終わったあと、このグループは獅子舞の中にお客さんを入れる「体験コーナー」がありました。



二番目は創作演劇。これも伝統芸能の要素を取り入れ、少ない人数で早変わりして一人何役もこなしていた。パンソリでよく知られた二つの話を混ぜていたということだ。人形を操ったり、仮面劇の面を着けずに持ったり、工夫がいろいろ見られて面白かった。人形に「漢南スタイル」踊らせたりね。


そして最後は久しぶりのフィナーレ。
これは主催スタッフの打ち上げでもあり、残っている出演者やお客さんと一緒に大騒ぎをするもので毎回工夫をこらしている。「プンムル」のお囃子で舞台になっている広場から、昼間に子どもたちに小さな仮面に色を付けさせたり様々な体験ワークショップをしていたスペースに行進しながら移っていく。
その隙に舞台のPAや照明を撤収するという合理性も兼ねているのだが、舞台より広いのでいろいろ遊べる。大綱引きをやった年もあったっけ。面を焼く神事をした年もあったっけ。

何年か前から、獅子舞のやり方で牛を作り晋州の名物、闘牛をしたりもした。今年も牛が二頭出てきたが今年はなんと牛が結婚式を上げ、祝福しているうちに仔牛が生まれるという趣向になっていた。
最盛期よりは規模は小さくなったけどやらない年もあったから、これは楽しいのでうれしい。


そしてフェスが終わったあと、浮葉さんと一緒に「ピョンヤンピンデトク」に行ってみたら日曜だけど開いてて、ピンデトクを食べることが出来ましたー。これで思い残すことなしw。いつもならスタッフや先生たちが飲みに来るけど最終日なのでスタッフ含め顔出しませんでした。初日に内輪打ち上げやったから最終日はあっさり解散だったみたい。

今回は神楽のお世話をしなかった分たっぷりプログラムを見ることが出来てほとんどビデオ撮影が出来ました。それとこれほど酒を飲まなかった年もなかったかな(笑)