コンクリーツ

この日は遠征疲れでグッタリしていたが、80年代からの友達、シン・コン・カンこと清水寛氏率いるコンクリーツのライブがあるというので池袋へ出る。
http://www.amazon.co.jp/CONCRETES/dp/B000IAZ7WI

札幌が「駅裏8号倉庫」を中心にローカルカルチャーが盛り上がっていた頃、フリクションS-KENゼルダスターリンじゃがたらなども次々とやってきてのだが、こちらもQUOTATIONSがパンク/ニューウェーブの洗礼を浴びていた頃だったので、東京ロッカーズのバンドとは特に仲良くなっていた。

S-KENは道内ツアーも付き合った。ベースのミツワが、どっかで見たことある子だなあと思ってたんだけど、僕が吉祥寺でバイトしていた雑貨店に女子高生の頃、ちょくちょく制服姿で来ていたことがツアー中にわかったりして。

そのころ(今でもかw)ホテルに泊まる予算なんかもないから、みんな民泊で、その頃ボロいながらも一軒家を借りていた僕のうちにもいろんなミュージシャンが泊まっていった。
そんな中でチャンス・オペレーションコリーナコリーナと共に「3Cパック」というツアー名でやってきたのがコンクリーツ。コンセプチュアルなモダン・ポップ・バンドでステレオタイプなロックバンドしか知らなかった札幌の我々に衝撃を与えてくれたっけ。ちなみにチャンス・オペレーションのヒゴくんは今でも音楽シーンの牽引者であるし、コリーナコリーナの斎藤充正氏は今、ピアソラ研究の第一人者である。

さて、この日は戸川純のギミギミギミックスがメインで、コンクリーツは初っぱなの出演。「手刀(チョップ)」はいかにもロックな「肉食系?」ライブハウス。最近はなごみ系というかアート系というか、そんなライブハウスに行くことが多いので懐かしい感じである。狭いフロアはすでに満員、清水さんの友達を見つけ一緒に見る。

相変わらずの「アヤしいオヤジ」シン・コン・カンのボーカルを懐かしく聞き、知ってる曲を口ずさんだりして。ドラムのネズミはS-KENのドラムでもあったので特に懐かしい。あまり見えなかったが「同じ顔」してたので安心(笑)。


次のバンドをちょっと聞いて友達たちと外に出たが久しぶりに80年代の血が騒いだ。どこで飲もうかとウロウロして安そうな「一軒目酒場」に入る。たしかに安いがどうも「養老の瀧」の新展開チェーンのようだ。ライブハウスが携帯圏外なのでなかなか清水さんに連絡が取れず、そろそろ帰りましょうか、と伝票をレジに持っていったら清水さんが入ってきた。

僕らがいることを知っていて入ってきたのではなく、関係者にはとにかくこの店集合、みたいなことを言っていたので見に来たのだそうだ。僕らはそれを知らなかったのに入っていたわけで、なんと偶然というか縁のあることよ。

おかげで少しだけ清水さんと話をすることが出来た。そして関係者が続々集まってくるのと入れ替わりに我々は店を出たのであった。