晋州仮面劇フェスティバル

この日の朝食は海鮮汁。蟹、シャコ、アサリなどが入って旨い。
そしてまたちょっと体を休めたあとシンポジウムへ。今年のテーマは「仮面劇と性」

外で「南豊儺舞」がちょっと公演したあと、ホールに戻り中国の研究者による発表。中国にも日本の石棒みたいなのが遺跡から出土しているようだ。また陶器のものも出土している。民俗芸能の中では少数民族の祭りに性的な内容が多いが、漢民族では少なくなっていると言うことだ。これはやはり共和国になってからのことだろう。「金餅梅」の国だし、もともとは露骨なものもあったはずである。

昼食後、日本の発表。まず高見乾司さんが写真を使って九州の神楽における性表現の発表。そしてそのあと南川神楽の隠れた演目「歳の神」の表演。この歳の神は神楽33番の演目名にはないのだが、「牛頭天」という演目が舞われているときに闖入してくるもので、股に木で作った男根を着けて出てくるのである。歳の神の役は会長さん。

舞台の前で腰を使ったら会場から拍手が起きた(笑)

そして僕は全国の祭りの「下ネタ」を写真とビデオで紹介。韓国、中国の人たちはかなり驚いたのではないだろうか。

そのあと、韓国の発表や討論などがあり、4時終了予定が5時頃終わる。高見さんと神楽の人たちは3時半からの公演で会場へ先に移動。今年の公演は夜でないので二日目の南川神楽は見られなかったが、どんなことをすれば受けるか、わかってきたみたいでだいぶ盛り上がったらしい。

6時頃合流して夕食を取った後、フィナーレと打ち上げのために宿で休憩。フィナーレは綱引きはなかったが、闘牛で出演者、スタッフ、お客さんが一体となる盛り上がりはいつもどおり。今年の闘牛は黄色組と青組に分かれて最後は日本の騎馬戦のように牛に乗った人の勝負という演出だったが、僕らは青組。なんと青組の牛を囃す役のひとが南川神楽が使った榊の枝を使っていたのが面白かった。

そして打ち上げは例年通り、カムジャタンの店。中国組と隣り合わせで飲むので「酒飲み合戦」になったらやばいな、と思ったが今年はそれほどでもなく、中国側でひとり酔いつぶれただけだった(笑)。
体力に自信のない人たちが先に帰るというので、会長さんもかえるのかと思いきや、焼酎も持って中国組の中に入っていったのにはびっくり(笑)。向こうからも長老がやって来て乾杯。自主的に交流してくれて嬉しかった。

そして翌日は帰国スケジュールの関係で6時20分朝食と言うことになっていたが、宿に帰って二次会。やっぱり夜通しの神楽をする人たちはパワフルである。
こうしてめでたく今年の晋州仮面劇フェスティバル、諸塚・南川神楽の公演は終了した。