音楽実験室・新世界

六本木の自由劇場があったスペースに新しいライブハウス「音楽実験室・新世界」が出来て、そのオープニングレセプションがありました。

「アダン」「クーリーズ・クリーク」をやっている一作さんが始めたもので、僕はその初っぱなのパフォーマンスをやらせてもらったんです。

楽器は前夜運び込んだんだけど、まだ店が出来てなくてセッティングできず、多摩美の授業が終わって、急いでかけつけて太鼓乾かして、という慌ただしさでした。

MCは京都からかかけつけたゴトウゆうぞうさん。クーリーズのパーティーで何度も一緒にやっているので心強い。楽屋で火打ち石で「おまいさん、行っといで!」をゆうぞうさんにやってもらって会場へ。

簗田寺の時と同じように、お客さんのフロアを歌いながら舞台へ。六本木のお客さんたちは烏帽子かぶって鈴振って歌いながらで出てきたもんだから、最初は驚いてたけど、「アダン」の関係の人たちばかりだから、すぐに喜んでくれたのがわかった。

歌ったのは遠山霜月祭りの程野の歌と上町の歌を合わせたもの。鈴は花祭の御園の尾林克時さんから預かっているもの。
そのあとは花祭の「うたぐら」も解説をしてから歌いました。

烏帽子は今まで懐中烏帽子をそのままかぶっていたけれど、遠山の白装束の人や高千穂でやっているように、それを折って「白丁烏帽子」風に。この方が階級が下がるみたいなので気楽(笑)

びっしり入ったお客さんで僕のパフォーマンスを見たことのある人は数名だったので、ほとんど初めて見たという感じだっけど、クーリーズでは使えなかったビデオもここでは使えたし、大半の人がやろうとしていることをわかってくれたようで嬉しかった。

「音楽実験室」のトップバッターとしてはうまく収まったのではと思います。終わったあとも熱心に話しかけてくれるお客さんがいて、パーティーはそういうところがいいな。
これからも露払いオープニングアクトはやりたいやりたい。

この夜はS-KENのDJがあったんだけど、30年近く前に僕はS-KEN北海道ツアーの世話人をして何日も一緒だった。でもS=KENさん、さすがに覚えていなかったな(笑)。その頃東京に遊びに来たとき、はじめて高円寺の「抱瓶」に連れてってくれたのもたしかS=KENだったと記憶してます。

それから吉田日出子さんが挨拶に出てくれて、歌まで歌ってくれたのにビックリ。あと、佐藤奈々子さん、木津茂理さんなど多彩な顔ぶれの一部が終わったあとは、サンディーのグループのフラ・スペシャルの第二部。
タヒチアンダンスも含めた楽しいショウでした。スライドショーを使った曲のスライドが伊勢神宮だったのも面白かった。

場をつなぐゴトウゆうぞうさんのパフォーマンスも見事だったし、楽しい一夜でした。