試聴室その2

前の晩に町田の梁田寺で合宿をさせてもらい打ち合わせとリハをする。

当日はまず午後に多摩美の授業で小川基(ToyToy)にゲスト講師をしてもらう。
これまでもいろんなところで講師としてアイヌのことを話しているのでこういう場は慣れており、わかりやすく、楽しくやってくれた。
そして楽器も弾くので、講師としてとても優れた存在だ。
学生にトンコリを持たせてくれたし、ムックリ教室のコーナーもあった。


そして授業終了後、横浜線で横浜へ。最初は車で楽器と共に移動を考えていたのだが、道路事情で間に合わないだろうと言うことになり、前の晩に大きな楽器は運び込んでおいたので身軽に移動、予定通り6時に黄金町「試聴室その2」に到着。

トンコリのセットに時間がかかったのでリハはあまり出来なかったが、今回はあまり練習しない方が新鮮でいい。

最初は僕のソロで、花祭のうたぐらと、オリジナルの神楽系の曲を二曲。そしてToyToyのソロのあと、いよいよコラボの「ラボ」パートへ。


合わせてみた楽器は篠笛にウクレレに太鼓にディジュディジュムックリとの共演だったが、同じ倍音レゾナンス系のサウンドなので、音が合いすぎたかも。
カラフトの伝統曲メドレーでは、太鼓のバチをいろいろ変えて音色に変化をつけた。この日の太鼓のチューニングがとても良くできて、ピッチが3度違う部分があり、叩いてて面白かった。


ToyToyとは知り合ってから20年近いが、この10年ほどはほとんど付き合っていなかったので、ちゃんとミュージシャンになっているのに感動しながら演奏した。
ちゃんと音楽のツボを心得ている。

お客さんは少なかったが、内容は満足できるものになり、次への可能性も感じられ、得るものの多いライブだった。
決まり切ったライブはしたくないという方向も似ているので、一緒に踊ったり、通りがかりのオッサンに声をかけたり、楽しいひとときだった。

次は都内でも何カ所かやりたいものである。