熊野

16日 親戚の「はとこ」の女性と熊野へ。彼女を「熊野出会いの里」の麻野吉男(通称・麻野のおっちゃん)に紹介するためである。

フランス帰りの彼女はフランスの運転免許は持っているが日本のものはなくて、僕が一人で京都から熊野まで運転である。本宮にお参りした後湯の峰温泉に入り、出会いの里へ。テラスで熊野川を見下ろし、山に沈む夕陽を見ながら僕たちだけビール。至福の時間だ。

そして民宿となっている移築した古民家で食事。炭で焼いたカマス以外はすべて自家製の野菜中心のメニューで、つぶした鶏のつくねが唯一の肉である。ご飯もお釜で炊いた様子だ。

自分の食事が済んだおっちゃんがやってきて、はとこといろいろな話を。途中からは囲炉裏で薪を焚く。おっちゃんは自分が熊野に住み着いたわけは「熊野の神の使徒になることに気がついた」と、いろいろ深い話を聞かせてくれた。
話好きなので結局午前1時に就寝。僕は眠かったので自慢の檜風呂に入らず寝たのだが、虫の声がすごい。古民家は障子一枚で外と仕切っているので、良く聞こえる。いろんな虫がそれぞれのサイクルで鳴くので合奏みたいになり音楽に聞こえるのだ。録音したくなり、デジカメ動画で真っ暗な部屋を撮る。障子を開けに行く元気はなかった。
一晩中、何かが鳴いていたようで、最後のとどめは雨の音。熟睡は出来なかった。

朝、朦朧としながら、これまたおいしい朝食をいただく。ゆうべ、差し入れられた鮎がオプションで付いている。贅沢。
そしておっちゃんがコーヒーでも飲みに来い、と呼びに来たのだが、10時まで寝る。
そして二度寝の後、またおっちゃんの話をいろいろ聞いて、12時過ぎに宿を出た。
おっちゃんは話し上手、話し好きなのと声がとても良いので、長く話しを聞いていても疲れない。それだからだろうか、全国各地から「講師」に呼ばれている人なのだ。
出会いの里については以下を。いいとこですよ。
http://kumano-deainosato.com/

帰りは十津川の湯泉地温泉に立ち寄りまた入浴。二日とも源泉掛け流しの温泉ですごく良い湯であった。
眠気と闘いながら無事に京都に戻った。亡き母がとても慕っていたのが一緒に行ったはとこのおばあちゃんで、はとこを案内したのは親孝行になったかもしれない。