昨晩のたね蒔きジャーナル 8/16

8/16(木)

 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日は千葉猛さんの司会、毎日新聞大阪本社論説委員の近藤伸二さんの案内で放送されました。近藤さん、「アジア実力派企業のカリスマ創業者」という本を出されて、近藤さんアジア企業を取材して20年以上、粘り強さというものを、自分のブランドを持たずに生産し、そういう企業が今日本を追い詰めており、それを紹介したものです。松下幸之助本田宗一郎に相当する人が、アジアでは今でも第一線で指揮を取っているということです。

 そして、小出先生のお話、リスナーの質問で、4号機のタービン建屋で高濃度汚染水が漏れ、この危険性、小出先生ため息を付かれて、環境に放出していいセシウムは0.09ベクレル/立方センチメートルで、それが77000ベクレル、100万倍!猛烈な汚染水なのです。1平方メートル4万ベクレルで管理区域になり、これは表面汚染(大地、実験着)であり、水には別の基準で、77000ベクレルとは途方もない汚染なのです。それが直接環境には出ておらず、それが充満・循環しているのです。作業員の被爆に気が重いのです。

 放射性物質の処理でポンプより白いけむりが出て、強制廃棄で煙が出たのですが、水素で危なくないかについて、可能性があり、東電は廃棄していたのに、危険を避けるためやらないといけないが、今回のトラブルを起こしたポンプ、モーターはしょっちゅう故障するし、たくさんポンプ、モーターを動かしてその1台が故障し、ただちに危険ではないが、セシウムを吸着した容器は猛烈な被爆で、注意してポンプを設置していたが、作業する人の被爆が少なくなるように、と言うことです。

 近藤さん、そんなに故障して大丈夫かと聞かれて、普通の工場なら壊れたら直せばいいが、通常ならその現場で作業できる、小出先生の職場でも大丈夫なものの、今の福島原発はいたるところが放射能で汚れ、吸着塔は近寄ることすら難しいものなのです。東電、直ちに問題はないといい、事故直後に枝野氏がこれを言っていたのは、後々のことは分からない+被爆したら影響が出るであり、東電に配慮して欲しいのです。

 女川原発3号機の燃料集合体、1317体中17体で欠損が見つかったこと、震災の揺れではなく、溶接不良か、移動時のトラブルで、これは良く起こることではない。通常の状態ではなく、異常があった。震災に関連しているのかは不明で、異常な発生率で、原因を究明しないといけないのです。この欠損によるトラブルは、カバーは集合体を保護し、異常な流れを生じさせないためのものであり、その周辺で冷却材の流れが異常になり、燃料をつり落とす可能性もある。場所が不明で、詳細の判断は小出先生留保されましたが、原因調査は必要なのです。

 今週の小出先生のお話をお送りいたしました。
 
なお、今日の特集は宇宙探索のお話なのでこれは省略させていただきます。