昨晩のたね蒔きジャーナル 6/13

今日も永岡さんがまとめてくださいました。

6/13(月)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日は水野晶子さんが被災地取材中継で、大阪には千葉猛さんと毎日新聞ほっと兵庫の平野幸夫さんの案内で放送されました。水野さん沿岸部での、津波が来たら逃げないといけないところからの報告でした。


 原発事故のニュース、東電社員6人が250ミリシーベルトを超えたことがわかりました。264〜497ミリシーベルトで、8名が上限を超えました。


 東電は汚染水処理施設、15日から数日遅れることになりました。汚染水が地下、海に流出する恐れがあり、処理施設で水漏れなどがあり、明日、比較的低濃度の水で試運転を行います。


 取水口の海水の浄化装置、やっと本格稼動です。海水のセシウムを数10%低下できる模様です。が、地下水より、ストロンチウムが検出されています。

 イタリア、原発再開の是非を問う国民投票で、イタリアはチェルノブイリ事故後原発を止めていたものの、ベルルスコーニ政権が再開を示唆し、これで国民投票になりました。投票率は初日で41%であり、成立の模様で、ベルルスコーニ首相、イタリアは原発サヨナラと言いました。ドイツに続いて、大きなニュースです。ヨーロッパでは、福島事故は大きく取り上げられ、日本ですら事故であり、反原発の意向が強くなっている模様です。


 そして、小出先生のお話、水道水から放射能検出、厚生省は安全性に問題なしと言っている(安全である)というものの、浄水処理で除去できるのかは、「被爆に関しては安全、大丈夫という言葉を使ってはいけない」、基準より上だから危ないのではない、被爆はどんなレベルでも危険、今回、3月に大量の放射能が出て、今後収まるなら、3月のようなひどい汚染はないだろうとのことでした。セシウムが雨で濃縮されることは、セシウムの大量放出は3月であり、今後大気中への大量の放射能放出がなければ、「水道水のこれ以上の汚染はないものの、それで安全ではない」のです。


 水の処理で沈殿した汚泥はセシウムが残り、その処理も問題です。


 汚染水の処理で、放射能は消えない、どこかに移すのみであり、取ったものをどうするかが問題なのです。汚泥は1立方センチで1億ベクレル、近づいたらすぐに急性症状の出るものです。これが次々出るのです。これの保管、東電は集中廃棄物処理施設に置くというものの、「これから何十、何百年保管しないといけない」のです。気の遠くなる話です。


 ヨーロッパ、イタリアで国民投票原発拒絶なのですが、小出先生、「うれしい」と言われました。こういう動きがヨーロッパで起こったことを評価されています。週末で反原発のデモで、小出先生も出られましたが、一般市民の反原発の動き、小出先生、福島の事故を防げなかったので楽観的にはなれないが、日本も変わってきている、労働組織の運動ではなく、この人たちはどうしてこの場に来たのかと、自立して選択して来ているので、ありがたいと言うことでした。


 福島大熊町キュリウムの検出、超ウラン元素で、ウランが中性子を吸収しプルトニウム、それに中性子が入りキュリウムで、これは出にくい放射性物質なのに、それが出ているのです。つまり、大変なことです。


 小出先生、11日は神戸でも活躍でしたが、イタリアや、日本の動きを評価しておられたのが印象的でした。今日はこれで終わりでした。