昨晩のたね蒔きジャーナル 12/27

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。平野さん、武器輸出三原則の見直しを批判し、年末にやったことを批判されました。日本は平和国家でありそれで尊敬されていたのに、菅前総理の時から変わり、戦争の危険もあるのです。


 原発のニュース、食品のセシウムの規制値強化で、農水省、100ベクレル/kg以上の米の買い上げを決めました。市場から隔離するための措置で、4000トンあり、10億円を見込んでいます。東電に出させます。


 そして、小出先生のお話、100ベクレルの米の買い上げ、これから同じ土地で作られる米の放射能は、個別の田んぼで減るか増えるか一概に言えない、山にあると山から汚染されて汚染度が増える、川に流れて減るのもあり(阿武隈川セシウム検出)なのです。今年の米が規制値の範囲と言っても、来年アウトの場合もあるのです。


 平野さん、米の買い上げは救済措置のこともあるが、米を作ったらダメなところを指定せず、二重のダメージとの指摘があり、その通りで、米を買い上げて隔離する、「隔離」とは何か、それをどうするのか、捨てるのか、そして来年の米にも同じことがあり、「隔離」ならたまるだけで、農家には耐えられない、せっかく作ってもダメ、そういうことを汚染地でさせている。住んではいけない場所で、国家が農家を避難させて、別の場所で米を作ってもらうべきで、しかし日本政府は逃げるなら勝手に逃げろ、農家は作っても隔離、どう考えていいのか分からないのです。


 被災地、来年の作付けのことで困っており、生活基盤を奪われ、国の指針がなく、本来なら、法治国家で、法律を守る、福島の東半分は人が住めない、農耕も出来ない、政府は、法律を守らないのです。

 
 政府の事故調査報告、水野さんが驚かれたことがあり、SPEEDIのことを速く公表すべきと小出先生言われて、遅れた理由、3月11日に予測が出て、保安院が官邸に送り、しかし官邸が地下と5階に別れていて、地下の情報が5階にいる菅前総理に報告がされなかったのです。これについて、SPEEDIをなぜ使わないのかと言って、計算して出していたのに、無用の混乱を招くと潰された、無用の混乱を防ぐ゜のが一番で、住民を守らなかったのです。


 さらに、国民への状況提供を統制したこと、3月12日に保安院の中村氏がメルトダウンと発言して、その後中村氏が出なくなった、保安院長が事前に官邸に言えとして、それで中村氏は姿を消して、保安院メルトダウンを言わなくなり、しかし小出先生前からメルトダウンに言及され、これは前から聞いていた、何を今さら、なのです。平野さん、当時の人間が誰も責任を取っていないと指摘され、小出先生、個人責任を問わないといけないと言われました。


 良かれと思って逃げた人が、放射能の高いところ(飯館村)に逃げた、今は悔しい、責任を取らずに年を越す政府なのです。


 明日も、小出先生のお話をお伝えいたします。


続いて、同志社大学院のエコノミスト、浜矩子さんによる2011年の回顧がありました。ロンドンでエコノミストの経験が長く、比喩、絵本を使われる方です。歴史の勉強をしてこれからがわかるのです。


 浜さんが許されないのは、多すぎてどこから始めていいか分からない、現実直視が各地でない。目の前の問題を直視しない、ヨーロッパ、日本の財政問題、地球経済、自分のことしか考えないのです。浜さんの本でEUメルトダウン〜欧州発世界がなくなる日というものがあり、最悪のシナリオは、グローバル時代、互いに自分のことしか考えず、みんなで一緒に奈落の底へ行くのが怖く、これに突入しているのです。震災直後で買い占めをやり、スーパー、コンビニからものが消えた、明日どうなるか分からないというのはそれ自体合理的なものの、それをみんながやると不合理で、それと同じことを世界でやっているのです。自分さえよければを、みんながやると永遠の暗闇行きなのです。G20の国々がみんなそうであり、2012年にそうなるか回避できるかのものなのです。


 リスナーより、2012年の景気回復はあるかについて、日本だけの回復を言ってもダメ、ヨーロッパの財政危機→金融機関の危機→アジア経済が痛む→日本の輸出先がアウトで、それを考えて助けないといけないのです。日本だけ景気が良くなるのはダメなのです。


 平野さん、資本の輸出について書かれ、国際投資をやるべきかについて聞かれて、円高にすると投資する価値が高くなる、それで世界経済の活性化をすべきで、日本は輸出立国から変わるべき、大人になつたことを自覚すべきなのです。政府は別問題であり、我々は彼らを取りのこしているのです。我々が政府を成長させないといけない、政治家は我々が引っ張らないといけないのです。


 リスナーより、円高対策として何かないかについて、円高はドル安で、日本も世界もドルを使っていない、ドル相場がどうなろうと振り回されない、本来円高で楽になる、ドルを使わないからで、円高になれば、円建てでやるべきであり、使っていないドルなら、痛くもかゆくもないのです。アメリカが文句を言っても手遅れなのです。


 リスナーより、来年春に野田政権が行き詰るかについて、分からないが、野田氏が根性を入れて怒るか、自分の怒りをさく裂させるとアドレナリンが出て、どじょうも怒りを覚えたら持つ、今のままでは余命いくばくもないのです。野田氏、民主党に対して怒るべきで、日本の対応が世界を変えるので、地球経済の本丸は日本、世界一リッチ(政府はダメ)、日本人は我慢強く、粘り強いのです。


 リスナーより、橋下氏の大阪都構想について、ああいう動きは、世の中が不透明なら出るもので、危険である、何かをしてくれる、変えてくれるとわけのわからない人が頭角を現す、アメリカのティーパーティーと橋下氏は似ており、痛んでいる人のために橋下氏が立ち上がっているのかなのです。自分たちのためにやっていないか、厳しい目で見るべきなのです。橋下氏、大阪都で世界から大阪に集まると言い、それは短絡で、そういうことを言っている場合ではない、人、モノ、金が集まりハッピーなのか、政治の役目は民間と違うのです。民間の出来ることは民間でやり、民間にできないことのために税金を払っているのです。


 2012年の注目点は、オバマ氏、オバマ氏らしく振舞えるか、頭角を現したころのものになれるか、なのです。核亡き世界と言っていた頃に戻れるか、なのです。


 浜さんの有意義なお話を聞けました。これを、お伝えいたしました。