昨晩のたね蒔きジャーナル 12/26

12/26(月)

 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。平野さん、ヨーロッパに行っておられたそうです。関空についてそのままスタジオへ直行、しかし、パリに行かれて、景気が良くないそうです。


 また、30日のスペシャルに、平松前大阪市長が出られるそうです(ただ、このスペシャル、6時間のフォローは私には無理なので、勘弁してください)。


 原発関係のニュース、政府の事故調査委員会が中間報告をまとめ、ヒアリング結果をまとめ、東電が津波対策をしなかった、政府のコミュニケーション能力なしで、津波前の配管の破断は不明、非常用復水器の動作を知らず、電源喪失後の対応ミスがあった(復水器が作動したと勘違い)と指摘しています。これが判明したらメルトダウンしていたのです。適切にベント、注水をやっても水素爆発を防げたかは不明。


 菅前総理は官邸で意思決定をして、それが不十分(同じ建物でコミュニケーション不十分)。SPEEDI情報の不備、枝野氏の「直ちに人体に影響なし」はあいまいと批判しています。しかし、菅前総理らのヒアリングはまだで、来年夏に最終報告の予定です。


 平野さん、ある程度予想された予定調和、政権の責任を問わないもので、刑事的な部分に入らないとダメ(アメリカみたいに宣誓して語らないとダメ、歴史に残る報告ではない)とのことでした。当初の人選から見えていたし、今日の発表を予告していた(国会が閉まり、大きなニュースにならない)から、そういう意図なのです。


 さらに、原子力災害対策本部は、20km圏内を来年2月に解除としています。放射能の高いところを3つに区別(50ミリ以上で、20ミリ以下にならないところ、20ミリ以下になるところ、20ミリ以下)し、細やかな対応をし、福島「第2」の緊急事態を解除しています。第2は、余震、津波でも大丈夫と言うのです。半径8kmの区域も解除なものの、ここは第1の警戒区域なのです。


 そして、小出先生のお話、政府の報告、「あまりにもアホらしい」、平野さんの説明通りであり、津波のせいとしており、大切なのは事故の原因を明らかにすることなのに、事故を津波のせいにして、地震は関係ないとした、それの検証をしないといけないのに、何も触れないままなのです。地震での破断は確認できていないというのに、「それを確認するのが仕事」なのです。他の原発への影響もあり、この委員会、原発のテクニカルな専門家がいない、初めからこういう結論になると思っておられたのです。


 地震でどうなったか確定しないと分からないのに、委員にテクニカルな専門知識なし、制度的にどうとしか興味がないのです。


 政府が小出先生を入れたらいいのに、「もちろん声はかからない」、「政府はこの事故の最大の犯罪者」、畑村氏は個人の責任を問わないとしており、これほど悲惨なのに、個人の責任を問わないとは想像できない、一人一人、学者、政治家、東電幹部の責任を問わないといけないのです。


 水野さん、3号機の謎、水素爆発の前日(13日)に注水系統が必要で、このシステムを運転員が止めた、この理由を小出先生知りたくて、報告書に、止めたことの情報を知っていたのは幹部に上がらず、しかし東電は報告していたと言うのに、なぜ止めたかは、全く不明で、これは高圧注入系の配管がつぶれて止めたと疑われ、こういう現場、テクニカルな解明が必要なのに、組織だけで終わったのです。なぜ水をわざわざ止めたか不思議なのです。


 平野さん、これで海外での評価を落とす(冷温停止状態も)と指摘され、これについて、小出先生には海外のマスコミも来るが、「日本はどうなっている」という感想が多く、逆の方向になっているのです。


 報告書のデタラメ、小出先生と平野さん、水野さんにより完璧に論破されました。これを、お伝えいたしました。


続いて、野田総理が中国を訪問し、毎日放送の神崎さんが同行取材した結果が報告されました。


 その前に、沖縄の環境影響評価書の郵送、平野さんはアメリカに対して日本が従っているとのポーズであり、また記者会もどうしてこんなおかしなことに批判しないのだと言われました。


 で、神崎さんのお話、北京からのリポートです。野田氏は日本に帰ったのに、神崎さん、政府専用機で来たのではないので、これに乗るのにお金がかかり、東京のテレビ、新聞は乗れますが、30万円要るので、神崎さん、格安便に乗るのでこれなのです(笑)。


 北京は寒く、マイナス6度なのです。で、野田総理の外交、日本と中国の首脳は、今年は日本が行く番で、金正日の死があり、トップの話は重要で、注目されたのです。具体的に、北朝鮮は6か国協議があり、そのメンバーが集まるのは初めて、温家宝氏と80分会談し、今後どう向き合うかは日本と中国で異なり、野田氏は拉致問題を重視し、温家宝氏に協力してくれと言うのですが(お願いはこういう場では危険)、拉致問題解決のチャンスと野田氏は見ているのに、日本だけだとだめで、中国にお願いしているのです。日本は中国に頼むしかないのです。


 リスナーより、拉致問題の解決について、中国は本当にやってくれるのかについて、野田氏のお願いはあるのに、中国はゼロ回答で、新しい内容はなし。平野さん、中国が北に影響を出せないという指摘もあり、金正日の死亡情報も中国すら遅れているのですが、総書記は中国とは良好な関係であったものの、病気で、後継者正恩氏を決めても、中国の影響力が出せるか(クーデターでもあったら大変)、中国には、拉致問題は、逆に抱えたくないのです。


 中国に総書記の死は大きく、日本の特派員は中国で大変であり、中国から北へ重要人物が行く、あるいは難民が北から押し寄せる危険があり、国境はマイナス20度、大変なのです。


 リスナーの川柳、「外遊で何も成果の ない総理」とよみ、しかし、柱はもう一つ、経済問題はうまく行っているのです。中国の国債を買い、日中FTAをやると、進展があり、野田氏、TPPの問題で、中国が焦り、そんなことをされたらかなわない(アメリカが中国包囲網を作る)ので、日本が中国を向いているとアピールしているわけです。尖閣問題には触れずなのです。


 中国の国債を買う、中国はクリスマスで、北京の繁華街(御堂筋並みのところ)に物凄い人出で、地面が見えない状態で、熱気があるのです。若者はにぎわい、日本と同じなのです。モノを買っており、ブランドもの、ワインも買っているのです。物価も日本と変わらない、Iフォンはそうで、日本より高い、スターバックスも日本より高いのに売れているのです。


 しかし、こういうところでモノを買えるのはごく一部、大半は貧しく、格差が日本の何倍もあり、月収は月2万円で、物価が上がり(5%)、貧しい人は大変なのです。


 中国は共産党の独裁で、ここへのコネの有無で人生が変わる、中国でも大学生の就職難であるのです。中国は一人っ子政策でやっていたのに、平野さんも、中国の留学生は仕事がなく、日本の企業に入り仕送りしたいと言うのです。人権抑圧が高くなり、野田氏、こういう話もすべきとのことで、軍事力についても、野田氏、言及すべきであったのです。


 野田氏、24時間不在で、野田氏は今日の昼間に戻りたかった、消費税を今年中に上げる法案をまとめたいと言っており、そのため今日帰らないといけない、明日はインドで、中国でも消費税と言っていたのです。


 中国の野田氏の扱い、CCTV(国営テレビ)は、みんなの見るニュース、野田氏はトップではなく、トップは黒竜江省の田んぼの話であり(笑)、野田氏はバカにされている模様で、現地特派員の話だと、当局の意図によるもので、中国は北を刺激したくなく、そのための模様です。


 神崎さん、お疲れ様でした、これをお知らせいたしました。