昨晩のたね蒔きジャーナル 10/20

貼り付けるのが遅くなってしまいました。
今日はこれから明治大学「野生の科学研究所」開所記念シンポジウムへ。
内田樹×平川克美×中沢新一の三人が4月のラジオデイズ以来、顔をそろえての内容は緑の党についても語られるでしょう。

僕も一応研究員なんだけど、開所式には学内関係者、来賓、報道しか入れないとか。大人の世界だなあw。(三上)

以下、たね蒔きジャーナルです。

10/20(木)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日は千葉猛さんの司会、毎日新聞大阪本社論説委員の池田昭さんの案内で放送されました。


 原発のニュース、避難対策の範囲を10kmから30kmに拡大します。5〜30km圏内、緊急時奥内退避、ヨウ素剤は50km圏内であり、関西だと、大飯原発から30kmなら京都市左京区が入るのです。池田さん、44市町村→135市町村に対象が増える、今回はなし崩し的に避難範囲が広がったので、この30kmは妥当、電力事業者は安全協定を自治体と結びなおさないといけない、再稼働にも影響し、避難・防災計画には国も関与してほしいとのことでした。アメリカは80km圏内から避難させていたのです。


 福島県議会、第2を含む10基全部の廃炉決議を議決しました。原発を抱える13の道県で、廃炉決議は初めてです。脱原発はほとんどの県民の意思となっています。


 そして、小出先生のお話、リスナーの質問で、横浜の人より、厚労省に規制値を聞いたらヨーロッパと同じと言うことなのですが、国によりまちまちであり、日本の規制値は概ね高く、5ミリシーベルト/年の被曝を許すことにしており、1ミリしか被曝してはいけないのに、今回の事故で反故にされ、5ミリに引き上げて、食品の規制値が上がったのです。池田さん、BSEで国内に規制したのに、国内は恣意的との話でした。


 北海道のリスナーより、空間線量が問題になるが、水、その他も含めないといけないのではないかについて、食糧に対してどこまで規制を許すかであり、1ミリ以上の被曝を許さないのは空間であり、日本は食べ物だけで5ミリまで許している、基準は国により反故にされたわけで、空間線量+食べ物で、大変な被曝であり、福島は空間だけで20ミリ我慢させる、緊急時避難区域は20ミリで越えないところは帰したのです。国の言っていることを注意して聞かないといけないのです。


 東京の方、世田谷のラジウム、これはアルファ線であり、瓶にあったなら、どうやって計測したのかについて、ラジウムはガンマー線も出し、アルファ線を出してラドンになり、3.8日でポロニウムになり、これもアルファ線になり鉛になり、様々な核種をだし、その過程でたくさんのガンマー線を出すのです。世田谷であったのはラジウムですが、娘核種がたくさんあり、アルファ、ベータ、ガンマー線を出すことになり、これを測定して分かったのです。


 今日の小出先生のお話は以上です、これをお伝えいたしました。


続いて、シリーズ反骨の人、沖縄で人気の若手演劇集団、お笑い米軍基地の小波津(こはつ)正光さんのお話がありました。この舞台のDVD、世界最強のアメリカ軍に立ち向かうと書いてあります。


 小波津さん、演芸集団FEC、総勢40人(スタッフを合わせて)、30人が芸人で、沖縄で活動しています。コンビを組む人、ピンの人もいる、お笑い米軍基地では15人ほどで芸をやります。小波津さんが企画・脚本をやっています。小波津さん37歳、このグループ、20代前半〜40代の人によるものです。


 そして、舞台の一部録音が紹介され、普天間基地をテーマにしたコントが紹介されました。テレビショッピングをパロったもので、沖縄では米軍基地問題は重大、マイナスのイメージがあり、県外移設と言っても、危険なものをどこも受け入れない、なら、これだけいいものだとアピールしたらと、皮肉をこめてこのコントをやったと言うことです。沖縄の人、怒りを込めて日本政府に訴えても、日本政府に届かない、沖縄は基地を実感している、基地のない地域の人に、基地の危険性が感じられない、沖縄との温度差が出る、みなさんどうかと、こういうコントを始めたのです。


 きっかけは2004年8月、沖縄の大学に米軍のヘリが墜落し、その頃小波津さん、東京で活動していて、このニュース、東京ではやっておらず、この日がアテネオリンピックの開幕+読売ナベツネ辞任が東京のニュースで、この沖縄のニュースはあまり取り上げられず、これに疑問を覚え、米軍基地をネタにコントを始めたのです。小波津さん、基地を遊び場にもしていて、フェンスの中に大変な施設であり、中学・高校のときは基地をあこがれにしていた、基地内は整備されたグラウンドなどがあり、自分たちは基地内に自由に入れない、もともと沖縄の土地なのに、との疑問から(しかし、一般の人は気づかない)、小波津さんの祖父母からは、米軍基地は危険と言われ、小波津さんの世代は危険性も感じつつあこがれもあったのです。


 小波津さんがネタを作り、沖縄では全国ニュースにならない基地の事件、事故が多数あり、それがネタになるのです。自分たちの体験からも、ネタが出ます。基地内のイベントにも行っています。


 生活の中で深刻な問題を取り上げて、騒音ネタはよくやっている、騒音は沖縄には日常であり、テレビが聞こえないのは普通、小波津さん東京で6年生活して、そんなことはない、ギャップにおかしさがあり、沖縄が異常と気づいた、これはお笑いであり、ネタにしているのです。実際、生活であり得ることを取り上げている、観ているのは沖縄の人が大半で、「共感の笑い」をしている、腑に落ちるのです。


 基地問題について小波津さん、防衛大臣が来て名護市長に会い普天間辺野古にと言い、沖縄県からしたら、基地は減っていない、政府の人が軽減すると言っても軽減されていない、普天間は市街地にあり、辺野古に移設したら、沖縄の人の実感も薄れる、沖縄の人が基地を実感しないと困るとの見解です。普天間が町にあるのは、そこに基地があるから危険性を訴えられるのです。日本全国の人が沖縄の騒音を実感できたら、国民全体が沖縄の痛みが分かると言うのです。米軍基地は、日本の問題になるのです。


 これからもお笑い米軍基地はも、基地のある限りやっていくとのことでした。


 以上、沖縄の声をお伝えいたしました。


なお、明日は所用で外出するのでたね蒔きジャーナルは録音しておいて翌日以降にお知らせいたします。