昨晩のたね蒔きジャーナル 2/14

2/14(火)

 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。バレンタイン川柳が殺到しているそうです(笑)。

 金融緩和、平野さんは、お金をどんどん刷るものであり、劇薬&増税への地ならしとの指摘がありました。また個人情報の第3者機関のチェックも信用できない、総背番号制を、マイナンバーと言い換えているとのことです。住基ネットの情報が自衛隊に利用されるなど過去にあり、問題ある法案で、財務省の悲願が実現する模様で、野田政権、あと4カ月くらいしか持たないので、財務省がネジを巻いているとのことでした。

 原発のニュース、2号機の温度計のこと、経産省保安院は温度を測る代わりの手段を明日までに見つけろと東電に言っています。温度計が故障したら収束作業に支障が出るので、原子炉の安定停止を確かめろと言うことです。

 そして、小出先生のお話、2号機の温度計、代わりの手段を確保できるかについて、「ありません」であり(泣)、温度は熱電対、昔から使われて(永岡注:熱電対は異種の金属を接触させると電流が発生し、その電流が温度により変わることを利用して温度を測るもので、シンプルな構造で高性能なものです)、これなら故障しない信頼できるもので、熱電対そのものではなく、ケーブルがやられたと小出先生思われて、温度を測る、過酷な条件で熱電対以上によく測れるものはなく、熱電対の取り換えは到底できない(圧力容器はウランを入れた本体で、放射能で汚れて、その外の格納容器すら放射能でカメラの画像が乱れる始末+蒸気充満で人間はおろか機械も入れないのです)。

 平野さん、他の温度計に保証もないかと聞かれて、他の温度計は似た温度を示し、大丈夫と思われるのです。

 冷温停止と判断した温度計で、熱電対は10個ほどあり、冷温停止「状態」の根拠も、もともと冷温停止「状態」という言葉がないのに政府が勝手に作ったものであり、圧力容器が健全な状態の言葉で、圧力容器は潰れているのに冷温停止「状態」が無意味なのです。

 しかし、政府は冷温停止「状態」から引きたくない、事故が収束しているという印象を与えたく、福島で避難している人は帰りたいのに、いつか帰れるとの幻想を与えているのです。

 キセノンが出ていないから再臨界はないのですが、もし、キセノンが出ていたら、再臨界の意味であり、寿命の短い核種が出たら、ウランの核分裂が続いていると疑うべきなのです。周辺の人が逃げないといけない状態は、キセノンが出た、逃げようで間に合うか、は、再臨界=すぐに逃げないといけないのではない(すぐに原子炉は爆発しない)、再臨界は爆発ではなく消し炭が燃えるような感じなのです。すぐに放射能が大量に出るのではないのです。核分裂の連鎖は好ましくなく、ホウ酸を入れており、これを入れるのは良いのです。

 4号機の使用済みプール、覆うものがなく、大変な危機で、4号機で温度計が潰れていたらアウト、4号機の温度計は生きていると思われるが、何かのカメラで撮った4号機の写真が新聞に出て、しかしリスナーより素人では分からないと質問があり、4号機に集合体があり、その上に瓦礫が散乱して、今は水があると少しほっとした、水の中にあれば冷却できる、しかしプールの水が抜けて燃料が顔を出せば融けて放射能が次々出て、4号機のプールがいつまで健全なのかは、とてつもなく大切なことなのです。燃料の量が多く、炉心にあった燃料の3倍のものがあり、大変なのです。

 今日は、再臨界他のお話をお届けしました。


たね蒔きジャーナル、続いて、この前の宜野湾市長選で惜敗した伊波洋一さんのお話がありました。沖縄の普天間基地宜野湾市にあり、宜野湾の1/4が基地、ど真ん中が基地で、市長選、日本もアメリカも注目していたもので、普天間をどう地元の人が考えているのか、自民・公明の推薦する候補が勝ち、伊波さんは社民・共産の推薦を受けていました。

 伊波さん、ギリギリまで優位と言われていたのですが、伊波さんは良い感触で、子供たち、家族連れも今までの政策を評価してくれたのに、900票差で伊波さん負けて、残念なのです。

 基地問題、二人の立場は県外と言うことで一致しており、相手は国外を含まず、伊波さんは国外と言っていたのです。伊波さん、日本から米軍は出て行ってくれと言うのです。海兵隊はハワイを経て来ており、92年にハワイから来て、その、元の場所に戻ってほしいのです。

 佐喜間氏は県内移設容認派であり、知事と一緒と言うことで、辺野古への移設、反対を押し切り日米合意でやったもので、合意時には名護市長、沖縄知事も賛成なものの、沖縄県民は新しい基地に反対と16年やっているのです。

 伊波さん、海兵隊は日本から出て行けと主張していたのに、県知事選、宜野湾市長選で負けて、なぜ日本の外に出てほしいと言うのか、伊波さんは宜野湾の生まれで、小さいころから普天間と一緒にいて、戦車で家の近くまで米軍が来て、ベトナム戦争時は民間地も囲んでやっていたのです。宜野湾市の1/4が普天間で、海兵隊の普通の基地はその20倍あり、本来は宜野湾の5倍の基地が要り、アメリカでは考えられないものなのです。沖縄だからやっているし、2004年に沖縄大学にヘリが墜落しているのです。

 伊波さん、普天間高校を出て、基地の近くの学校、校舎から基地が見えるもので、ナイキミサイルが中国を向いていたのです。

 防衛局長の締め付け、民主党公選法違反に当たると平野さん思うのに処分しなかった、これが影響したかについて聞かれて、有権者、静まった(怒っている人もいるのですが)のです。

 政府、民主党の動きについて、リスナーより、政府は日米合意に基づきやっているが、沖縄の民主党の人は最低でも県外と言っている件について、伊波さんの選挙に、民主党の議員が応援してくれて、民主党の県連での応援ではなく、中央に配慮している。中央は相手側に肩入れしているのです。市民の雰囲気は受け入れられたのに、相手はそれを出さず、終盤にテコ入れして、宜野湾の中の闘いより、県政、中央、自民党の国政の働き掛けも大きかったのです。

 平野さん、仲井真知事と前回選挙の前に聞いて、野田政権が処分しなかったのは、相手側に助け船を出した=野田氏が県内移転に望みをかけているが、県内移設はもう出来ないと、伊波さん、平野さんも言っています。応援する側の思い込みは日本政府にあるが、沖縄の情報を受け入れていないのです。

 一貫して基地を外へと言う人が勝つことについて、沖縄も県外とは思っていないのでは、とのことで、これは振興策のためであり、リスナーより、沖縄経済が厳しく、沖縄に基地で投票せず、飴玉を持ってくる人が有利ではとの質問もあり、名護に行っているのは、「名護しか受け入れるところがなく、中部では受け入れられない」、「原発と同じで、過疎地に押し付けている」というのが、日本政府の対応なのです。アメリカ人も、辺鄙なところに行きたくないのです。

 アメリカも、グアム移転と言い、地元では、アメリカ国防総省辺野古断念を伝えており、あと半年で来るもので、アメリカの要人が去年5月辺野古に来て、辺野古はアカンとゲイツ長官にいい、その結果のグアムで、先行で4700名移転は日本国民向けの話で、アメリカは動かしてはならないとしており、連邦議会違反であり、半年後辺野古断念、オーストラリア、ハワイ移転になり、グアムと切り離す先行移転で、アメリカ議会を納得させるためのものです。

 日本政府がまだ辺野古と言っているのは、沖縄の山内議員さんがアメリカに行き辺野古断念を依頼したら、「辺野古を推進したいのはむしろ日本だ」とアメリカが言い、海兵隊辺野古と言っていないのです。日本政府はアメリカ軍、海兵隊を駐留させたい、日本を守る担保で欲しいが、海兵隊は年間9か月は日本にいない、訓練は沖縄でするが、本来はアジアとの合同訓練で、海兵隊は日本を守るためではないのです。

 これで時間になってしまいました。伊波さん、またこの番組に出られます。しかし、辺野古の基地を求めているのがむしろ日本政府とは、沖縄におられる元噂の眞相の岡留さんも言っておられましたが、ショックです。また沖縄基地と原発の関連についてリスナーも共感し、平野さん、情報を公開していないと指摘しておられました。辺野古と言っているのは日本政府で、平野さん、残りの海兵隊をどうするか、アメリカは嘉手納統合を言っており、それでいいのか、と指摘されていました。日本の外交が先読みしていないのです。中国のミサイルが全部嘉手納を向いているのです。これを、お知らせいたしました。