昨晩のたね蒔きジャーナル 5/22

 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。「金環食 ツリー開業 平和やねぇ」という一句がリスナーよりありました。空は平和だが、地面は揺らいでいると平野さんの指摘がありました。民主党は国民の約束をことごとく破っていると平野さん言われました。また、神戸の住宅公社の破綻も、平野さん長田に建物はできたものの人はいないと言われて(そのとおり!)、東日本大震災の復興でもゼネコンのために行われる危惧を語られました。

原発のニュース、北九州で瓦礫の搬入を阻止しようとする市民とトラブルになり、逮捕者も出ました。石巻からの搬入で、トラック6台が来て、反対する市民30人の阻止があり、警察がこれを排除、トラックは予定より8時間遅れで処分場に入りました。
経産省の幹部が大阪市のエネルギー戦略会議に入り、夏の電力不足について、15%不足と経産省が言うものの、古賀さん、電気料金が上がると脅しと発言し、再稼動で事故が起きたら責任は取れるのかというと、福島と同じの対策は取った、電力が足りないから再稼動するのではないと経産省は言うのです。
IAEAの天野氏はイランを訪問し、核実験に関する施設について視察し、疑惑解明に天野氏期待です。
アメリカの原子力規制委員会のヤツコ氏、任期を1年以上残して辞任です。主導的な役割を果たしたものの、他の委員より独善的と指摘され問題となり、アメリカも去年の38年ぶりの原発建設に反対し、ヤツコ氏、福島事故がなかったように認可するのはおかしいと言うのです。平野さん、ヤツコ氏、信念を貫いての辞任で、日本の斑目氏と違うと言われました。しかし、アメリカの国策についていけなかった模様です。斑目氏、まだ辞めていません…

今日の特集、沖縄に配備されるオスプレイの危険性について、市民団体「リムピース」編集長の頼和太郎(だい・わたろう)さんのお話がありました。オスプレイはヘリコプターで、普天間に配備されようとしており、10月の予定が前倒しなのです。今年も事故があり、沖縄が巨大な実験場にならないかと平野さん言われました。頼さん、お電話での出演です。
リスナーより、オスプレイを検索したら飛行機の羽にヘリのプロペラの付いたものということで、頼さん、普通の飛行機みたいに翼があり、その端にプロペラがあり、水平に飛ぶなら前に向ける、下に向けることもできるそうです。プロペラとエンジンが90度変わるのです。本来はヘリで、開発の意図は遠くまで速く飛びたいが、ヘリの限界があり、翼をつけたヘリを開発したもので、ヘリは滑走路がいらない、どこでも離着陸できるものなのです。
オスプレイ、軍隊からしたら、戦争で相手に侵略すると、思ったところに飛行場はなく、たくさんの兵隊を送り込むのにどこでも降りられるものが要り、相手の嫌がるところに降りる(揚陸艦から行ける)のが頼もしいのです。
リスナーより、オスプレイの事故について、開発中から多く、周りも止めろと言ったのになぜこうなったと質問があり、海兵隊が使いたくて、これがあると戦争に負けない+作っているボーイングなどが作らせてくれと圧力がかかり、実にアポロ計画以上の時間と金がかかったのです。
この前もモロッコで事故が起きて2人亡くなり、原因がわかっていないのです。それなのに日本に持ってくる、そういうことをアメリカはよくやり、日本政府は怒らない、日本の安全保障は全部アメリカにという負い目があるとのことなのです。野田総理アメリカに行っても普天間のことに触れず、オバマ氏は上機嫌、沖縄の人にとってはたまらない会談であったのです。
アメリカの兵士はオスプレイに乗るのを嫌がらないかについて、本来はいやなのに、乗らないといけない模様です。アメリカがオスプレイにこだわるのは、垂直離着陸機はどこでもやれて作戦の範囲が広がり、軍隊は使いたいのです。
沖縄の普天間のヘリ舞台は、ふたつのローターのタイプであり、その後継機としてオスプレイが考えられ、旧機種が老朽化して、その対策です。しかし、アメリカでも反対、心配、環境影響を考える人もいて、アメリカの西海岸に配備されるときに、5〜6年もアセスをやり(アメリカでは法的にやらないといけない)、しかし日本ではそんなアセスはやっていない(沖縄に法的な義務なし)のです。
岩国での試験飛行が中止になり、岩国はあれ以上押し付けたら反対されるので、アメリカは言っただけ、沖縄に回すのです。しかし、沖縄も反対しているのに、沖縄の人が怒っているのです。
事故検証がオープンにならず、クリントン専用のヘリの操縦士が亡くなり、操縦ミスではない、機器に原因があるはずなのに、調べていないのです。
危険性は、具体的に、搭載能力が不足(あまり積み込めない=重いと飛べない)、戦争の道具搭載に制限があり、そんな余裕のないものが飛んでいるのは大変なことなのです。予定したところまで行けるのか、なのです。オートローテーション(上で羽根が回転して、上向きの力を出して、エンジンが止まっても無事に着陸できる、生きて帰れる)機能がオスプレイにないに等しい、スピードがあるので落ちておしまいなのです。
オスプレイ、1機100億円!飛行機の値段は機種により違うものの、法外な値段です。

物理的法則は万物共有で、オスプレイのみ無事なわけはないのです。
日本政府、アメリカにデータを求めるべきなのに、これを問題にするとまずい(言い訳はできない、メーカーもオートローテーションを当てにしないでくれと言っている=できない、やると命に関るとわかっている)、これを安全と日本政府は強弁しているのです。
ロッコの事故について、防衛大臣の田中氏、事故の事実関係とオスプレイの安全性をアメリカに確認すると言い、藤村氏、地元(普天間)に安全・騒音の懸念があれば、ていねいに説明するというのです。頼さんのお話で、問題があってもアメリカには問いたださないのです。
危険ですが、アメリカでも配備は進み、問題は一般化していないのです。オートローテーションの問題が100%事故になるわけではないので、海兵隊は使いたいのです。
水野さん、沖縄で普天間の人に、夜でも米軍機が低空飛行しており、禁止区域にはみ出して飛んでいると聞き、頼さんもご存知で、はみ出して飛行しているのです。少なくとも、ルールを守るべきなのに、防衛省ははみ出しを認めていない、日本政府は誰を守っているのか、誰のほうを向いているのか、なのです。
沖縄の人は必死になって止めているのに、それが本土に伝わらない、本土の人が自分の問題として捉えないと止まらないのです。沖縄の怒りだけでは変わらないのです。
リスナーより、お嬢さんが沖縄の修学旅行から帰り、嘉手納基地をみたら騒音がひどく耳が悪くなるほどということであったのです。平野さん、沖縄は極東最大の軍事基地で、厳しさ、苦痛を実感したと言われました。
1機100億円のオスプレイ、こんなお金があれば沖縄も被災地も助かるのに、と私は思いました。今日はオスプレイの問題をお届けいたしました。