昨晩のたね蒔きジャーナル 6/28

6/28(木)

 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日は千葉猛さんの司会、毎日新聞大阪本社論説委員の近藤伸二さんの案内で放送されました。泉佐野での飼い犬税、リスナーより飼い主税にしないと犬がかわいそうとの指摘がありました。

 原発のニュース、下河辺会長、柏崎の再稼動は東電の根幹と言い、弁護士の下河辺氏、会長になり、来年4月から柏崎を再稼動で、進まないと厳しい、新しい東電の根幹と言いました。さらに広瀬新社長は原発輸出に協力するといい、一方二人は福島知事に謝罪しています。近藤さん、東電は福島の収拾も出来ていないのにこの始末に、原発再稼動は企業の論理で、福島の事故を経て、先が見えない中、何を優先させるのかと言われました。まるで事故がなかったかのような始末です。

 小出先生のお話、東電が福島1号機の地下で10.3シーベルトといい、リスナー(神奈川)よりメルトダウンについてどう思うかであり、小出先生、すでに炉心が融け落ちて、「この程度の値は十分出る、もっと高いところもある」というのです。13000ミリシーベルト、人間は8シーベルトで死ぬので、1時間いたらみんな死ぬのです(泣)。法律の限度の1万倍…トーラス室で、これは格納容器はドライウェルというフラスコ型と、ドーナッツ型のものにより、トーラスは地下室なのです。ここに入らないといけないので、入るのは無理であり、この数値は下がらない(泣)、ここに人が行くことは出来ないのです(泣)。ロボットでやるしかない、大変難しい作業で、作業の断念もあり得る=チェルノブイリみたいにトーラス室を石棺にするしかない可能性があるのです。

 これは局部ではなく、別のところにもっと高いところがあると小出先生思われるのです。今の段階では手の付けようがない、人間が行くのは無理なのです。

 朝日新聞で、超党派の議員が原発の危険度ランキングを行い、上位は福井の原発(1〜6位)、大飯1,2号機などであり、これについて、敦賀、美浜は最古であり、上位に入る。危険なところに入るのです。若狭湾地震活断層の評価もあると思われるのです(評価のやり方を小出先生ご存じない)。大飯1,2号機は世界にも10個しかない特別なもので、格納容器の耐圧は2.5気圧なのですが、1,2号機は0.84気圧しか耐えられず(永岡注:小出先生の言われるのはゲージ圧といって大気圧をゼロとするもので、そのため絶対圧として表示すると1.84気圧になります。0.84だから大気圧よりマイナスなのではありません)、簡単に壊れるのです。格納容器が壊れたら放射能の防壁がなくなるのです。圧倒的に強度が低いのです。なぜ低いのかは、作った当時、原子炉が融けると蒸気が出て、氷で蒸気を冷やすアイスコンデンサーであり、しかしそれを補強するのもいまさら出来ない(泣)、ウエスティングハウスの設計で、これはまずいとこのタイプはすぐに姿を消したのです(泣)。

 大飯3,4号機、26位とかなり低いが、これは通常の加圧水型で耐圧は4気圧なのです。同じサイトにも違うものがあるのです。1,2号機の補強工事は、格納容器は巨大であり、膨大なお金が要り出来ないのです。

 今日の小出先生のお話をお知らせいたしました。

たね蒔きジャーナル、続いて、沖縄戦の学徒隊で奇跡的に生き残られた中山きくさん(学徒同窓会の会長)のお話と、現地取材をした新聞うずみ火の矢野宏さんのお話がありました。中山さんはお電話でのお話、矢野さんはスタジオでのお話です。6月23日が沖縄慰霊の日、ひめゆりの塔だけでなく、たくさんの看護隊が編成され、多くの女子学生が亡くなられたのです。

 矢野さん、23日に沖縄へ行かれて、激戦地の南部を回り、24万人の犠牲者の名に手を合わせたのです。白梅の塔の慰霊祭もあり、参列されました。慰霊の日、沖縄の新聞は大きく扱い(2紙とも1面トップ)、野田総理も沖縄へ行ったが、日米安保について強調して、裏返せば基地は沖縄に置く+オスプレイ普天間に置く、押し付けるもので、今年は本土復帰40年、変わらず米軍基地があり、オスプレイ配備は沖縄差別と取られているのです。

 白梅の塔、サトウキビ畑の一角で、壕(ガマ)が白梅学徒隊が10人亡くなったのです。矢野さん、故・黒田さんがひめゆりは有名だが、他に9つあるのに白梅などは知られていないと、黒田さん、読売時代に戦争の連載を行い、1980年に白梅を報じ、それ以来のお付き合いなのです。矢野さん、黒田さんの遺志を継いでうずみ火を出し、中山さんも読者なのです。

 で、中山さん、お元気な声で、白梅学徒隊に16歳で入り、女学校の最高給、昭和20年、3月6日より看護教育を受けて、南部の海より艦砲射撃、南部は穴篭りをしないといけなく、学校教育は打ち切りで野戦病院に送られたのです。

 怪我をされた方、沖縄では交通事故などなく、戦争の傷はむごたらしく、隠れていないと助からない、何日も見つからず、悲惨な怪我をして、悪化し、ウジすらわくのです。沖縄ではこうなるのです。つらいことであり、看護学習の「か」位しか習っていないのに、学徒がいないと病院は成り立たないほどであり、負傷者の扱い、排泄などを世話しないといけなかったのです。

 白梅学徒隊、勤務地は4箇所で、学徒隊の中で一番早く放り出され(6月4日に解散、それまでは4箇所で犠牲者なし)、空から機関銃、海から艦砲弾、敵の戦車が来て、22名の方が亡くなられたのです。日本の軍隊は中山さんたちを放り出して、壕にも、ガマにも入れず、崖などに潜むしかなく、大怪我した兵士を見ていたのです。

 そして、今なお沖縄に米軍基地があり、今話題は普天間辺野古に移すこと+オスプレイで、県議会は反対し、11市長会も反対意見、町、村も全部反対で、近いうちに県民大会、政府の押し付けを許せば大変なことになると、環境破壊で苦しい状態で、復帰には本土並みと思ったのに、ますます悪くなっているのです。

 慰霊の日に野田総理、基地負担を減らすと言うものの、逆であり、実際は基地を押し付けている。辺野古への新基地とオスプレイは逆行なのです。これからも県民は一丸となり、本土並み、安保が必要なら沖縄だけ犠牲なのか訴えていくと言われました。 

 矢野さん、22人亡くなり、軍は解散命令の後であり、「軍は沖縄を守らなかった」、女学生を使い捨てにした。那覇で生まれ育ち、南の土地にいたので帰れと言われても道が分からず、22人の中には捕虜にならず自爆した人もいるのです。沖縄は都合のいいときだけ押し付けられ捨てられており、矢野さん、基地を押し付け、オスプレイの押し付け、沖縄の生命、人権を軽るんじている。中山さん、慰霊祭で辺野古オスプレイは沖縄差別と言われて、重い言葉なのです。まだ、これが続いているのです。政治家が沖縄をこれほど軽視するのは、民度の問題で,本土の一人ひとりの責任と矢野さん言われました。

 近藤さん、安全保障で利益を得ているのは自分たちと言われて、千葉さん、中山さんの体験語りはつらく、今の状況はダメというものであり、危なくなると戦争体験者は感じる、出来たかさぶたを剥ぎ取るものであり、黙っていては繰り返されるとの思いなのです。

 近藤さん、本土復帰40年、意識のギャップは広がっていると言われて、メディアの問題もあり、毎日も琉球新報世論調査を行い、沖縄の人のことをもっと理解しないといけないと言われました。千葉さん、沖縄のことを次の世代に伝えないといけないと言われました。皆さん高齢化され、時間はそれほどないのです。千葉さんも白梅隊のことをご存じなく、もっと勉強が要ると言われました。戦争を起こしてはいけないと刻み付けたのです。

 今日のたね蒔きをお知らせいたしました。