千葉地人協会で神楽講座をします

もうだいぶ前になるけれど、インターネットをはじめたころ、「アニミズム・オンライン」という面白いサイトを見つけて、コメントを送ったことがある。細野さんにも「こんなサイトがありましたよ」と教えたっけ。まだまだネット人口も少なく、今ほどマニアックなサイトもそんなに多くなかったので、「ネットで仲間に様な人に出会える」のは、当時はけっこう珍しく、嬉しいことだった。

たしか僕が神楽と出会ったのはその後なのだけれど、数年前に南房総の「テトラスクロール」というところが神楽ビデオジョッキーを企画してくれて、その「テトラスクロール」をやっていたのが「アニミズム・オンライン」の真魚長明さんだった。
会ってみたらお互いに「関西気功協会」の会員だったりして、もともと縁があったのだけど、それ以来要所要所で連絡をもらっていた。

彼は4月には「ネオネイティブ・ミーティング」を主催したのだけれど、それは去年からの企画で、こんな震災と原発事故が来るなんて思っていなかったのだけれど、なんともせつないタイミングのミーティングになり、これからの生き方、暮らし方を、ほんとうに真剣に考えなければならないと言うことを確認した一夜になった。

南房総にいた真魚氏は今、そのフィールドを千葉に広げて活動をはじめていて、「千葉地人協会」なる活動をはじめた。「地人」という表現はとてもいいね。「ちじん」で変換するとまず「智人」が出てきて、これはシュタイナー系で、僕はちょっと苦手w。次に変換されるのが「知人」で、その次が「痴人」で、次が「地神」。なかなかいい響きの言葉だ。

そして、その地人協会主催で僕の神楽講座を開いてくれることになった。彼とは細かいことを話さなくても望まれている内容は良く理解できるので、この講座では民俗学とか、伝承音楽とかの切り口よりも、祭りとしての神楽、民俗芸能としての神楽がどれだけその土地土地に生きる人たちにとって重要であったかということをわかってもらうプログラムになると思います。
そしてここでまた生きていく上での「境地」ということを一緒に考えていけたらいいなと。

フィールドワークも組み合わせての連続講座なので、千葉の皆さん、千葉に来ることの出来る皆さん、ぜひ参加して下さい。

詳細は
http://www.animismonline.com/2011/10/post_350.html

明日、東京に戻ります。
そして週末は中国、浙江省の「杭州中国戯曲国際検討会」へ。15年ぶりの中国なので目ん玉飛び出るだろうなあ。