昨晩のたね蒔きジャーナル 7/6

今日も永岡さんがまとめてくださいました。

7/6(水)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今夜も水野晶子さんの司会、毎日新聞専門編集委員近藤勝重さんの案内で放送されました。


 原発のニュース、海江田大臣、停止中の原発に安全検査を実施し、ストレステストと、地震津波に耐えられるかのテストを行います。IAEAでも施行が推奨されています。海江田氏、再稼動できるものはするというものの、どうテストするか、テストを終えなくても再稼動すると言うのです。ストレステストを安全委、斑目氏が場合によっては停止すると言っています。九州電力玄海の同意にしている町長、不快感を示しています。佐賀知事も、ストレステストを待つと言い出しました(菅総理と会談すると言っていたのに、会談なしです)。


 中部浜岡、差し止め訴訟、高裁で弁論が行われ、原告は廃炉を主張しています。裁判長は福島事故を踏まえて審理する、全電源喪失を否定した斑目氏の喚問も予定されています。


 それで、小出先生のお話、ストレステスト、新たな安全検査と言うものの、「困った人たちだと思う」、「何としても原発を進めたい、あの手この手で安全と騙したい」というものです。地元の理解を得るストレステストと言うものの、原発は絶対に安全、地元は安全と思ってくれないと言いつつ事故が起こり、反省・謝罪もなしで住民がバカだからというのは批判されるのです。


ストレステストを決めるのが安全保安院+安全委、つまり、今までの責任者で、彼らが安全と言っていた福島事故があるのにこういう人がテストするのは理解できないのです。近藤さん、「唐突」である、現実に総理がやれと言った、総理の思惑は、2〜3ヶ月かかる、菅総理は延命のためにやるのではないか、海江田氏がそのままGOとしようとして、菅総理、延命策としているとの指摘で、小出先生は、菅総理のことは分からないとのことなのです。また、再稼動、菅総理が海江田氏に任せたのに、またチクハグであるとの指摘です。


 斑目氏の発言、ストレステストを行い、内容を決めるのですが、対策実施まで運転停止と言うものの、ストレステスト、たぶん、コンピューターのシミュレーションであり、「想定していないことは何もしない」、「想定外は想定外のまま」で、やる価値のないもの、保安院がやりたいようにやり、安全と結論を出すと、小出先生、近藤さんの見解です。菅総理、佐賀知事から来てくれと言われているのに、行かないのです。


 テストを終了しなくても原発を再稼動する、つまり、原発をやることだけが決まっているのです。


 小出先生がテスト内容を考えてくれと言われたら「お断りする」、考えても見落としがあり、100%テストできないのです。100%出来ると思うのが傲慢なのです。


 リスナーの質問、高校の理科の先生で、土壌の放射能を取るのにひまわりを植えるのは、ひまわりの中に放射能が蓄積し、種を食べたら内部被曝するのです。ウクライナでは、菜の花プロジェクトをやり、汚染された土地に菜の花を植えて、セシウムを吸い上げさせ、集めて菜種油を絞ると、セシウムは油には来ない、この油をディーゼルに使うのですが、セシウムは菜の花に残っており、放射能のゴミになってしまうのです。土に返してはいけない、別の場所に処分しないといけない、また、菜の花がセシウムを吸い上げる量は微々たる物で、菜の花、ひまわり、どちらもアウトです。放射能は何をしてもなくならないのです。菜の花を植えたら放射能になるのです。これが、原子力の矛盾だと、近藤さん指摘で、処分できないものをよく認めたと近藤さん呆れ、小出先生、「トイレのないマンション」という結論でした。


 ストレステストの正体がよくわかりました。以上、お知らせいたしました。


 続いて、たね蒔きジャーナルで、現役官僚、古賀さんのお話、原発事故と、官邸と東電の癒着を語られました。「日本中枢の崩壊」を書かれました。東大法学部を経て経産省、大臣官房付き、実際は人事の都合で待っているポストなのです。役所から与えられた仕事はなく、民間だと早く辞めろとのポストで、次官より実際辞めてくれと(退職敢行)です。それは、公務員改革について、小泉政権以来の改革派で、民主党政権で公務員改革が止まり、民主党政権を批判したら辞めろと言われているのです。


 リスナーより、公務員改革の必要があるとの声が一変したのは、なぜかとのことについて質問で、難しいが、もともと自民党時代は公務員改革をやっていたが、自民ではやりたくない雰囲気であった、官僚と一緒になり、利権がらみで政治家と官僚がもたれあって叩かなかったのです。渡辺義美氏らは改革を言い、世論が押したものの、安部総理はましだったものの、福田、麻生と止まりました。そして、民主党になり、政権運営は初めてで、事業仕分けが要り、霞ヶ関を敵に回すと困るので、官僚と仲良くする方向になりました。民主党は労組がバックであり、労組のいやがることは出来ない、民主党フィーヴァーで、仕分けがブームになり、マスコミも乗った中、公務員改革はなくなったのです。


 政治家も熱心な人は少ない、世論の後押しが要るのに、それがなく、公務員改革がやんだのです。


 原発事故対応、本来は、民主党が政治主導を勘違いしており、民主党は野党で官僚は敵と思っていた、本来は政治家が上で下に官僚を置くべきなのに、両者並んでしまったのです。経産省原子力行政、事故直後に菅総理原発視察を行い、官僚でそれを止められなかったのは、官僚は責任を取れない、大胆な意見を言えない、あの時総理が強く行きたがり、官僚と政治家の信頼感、緊張感が要るのに、官僚は総理が責任を取ってくれるとの態度ならいろいろやれるのに、菅政権は、いいアイデアを、責任を政権で取らず、何を出しても怒られる、なら、何もしない、というものなのです。


 菅総理が何に関心があるのか不明なのです。消費税引き上げとかやり、菅総理の関心のないこと財務省が勝手にやるのです。財務省は消費税を上げたい、しかし、菅総理がやってくれるか不明で、この始末です。


 今の現状は、自民党時代の幹部を引き継いでおり、民主党の政策を実行する布陣になっていない、大きく変えると官僚の利益にならないことは反対するので、官僚を選んで配置しないといけないのに、うまくやっていないのです。民主党政権、やりたいことが何かわからないのです。


 国民は復興、原発事故に対応して欲しいのに、東電との関係、組織管理で、原発は技術だけでなく、電力会社は競争がなく、JALの際には、事故を起こしたらANAに逃げる、だから事故を起こしてはいけないのとことなのですが、電力会社にそれがなく、保安院もお役所で競争なし、情報隠しは東電と同じ、人も出たり入ったりしている、津波の基準を厳しくしなかった経産省の幹部が今出世して、今どうしようかとと言っている、泥棒に泥棒対策をさせているようなものです。


 古賀さんのお話を、現体制はちゃんと聞かない、おかしいとなっても、自分たちを首にする案は出ない、幹部を取り替えないといけないのです。


 古賀さんのお話は以上です、現役官僚から面白いお話が聞けました。