昨晩のたね蒔きジャーナル金曜版

今日も永岡さんがまとめてくださいました。

7/15(金)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、水野晶子さんの司会、毎日新聞専門編集委員近藤勝重さんの案内で放送されました。今日は小出先生のお話はお休みでした。地震があり、近藤さん、東京の人は、放射能とは言うものの地震には無頓着で、都知事がオリンピックと言っており、それは違うとのコメントがありました。


 原発事故のニュース、セシウムをえさにしていた牛から検出された件、東京都の業者が保管し、消費者には渡っていません。しかし他にも汚染肉が出ています。各地で浅川町の牛が出回り、神戸市の倉庫にも来ています(セシウム検査はまだです)。政府は、福島の肉に出荷停止を求めています。稲のわらにセシウムが含まれ、これを食べた牛が汚染され、ここに農水省の通達が行っていなかった模様です。宮城でもわらを調査し、セシウムが3600ベクレル/kg(規制の12倍)検出されています(原発より140km離れています)。近藤さん、恐れていた事態が来た、水素爆発の段階で相当ひどいのに、情報が隠蔽され、稲作、畜産農家は手の打ちようがないとのことです。生産者はこれからどうやっていったら良いか、国の責任は重いのです。専門家は直ちに問題はないと言っているものの、余波が出るとのことでした。


 今日の特集、菅総理脱原発発言について、リスナーから意見が寄せられ、評価する声と批判的な声が半々です。脱原発脱原発依存の違いを問う声もあり、近藤さんは重いとの見解で、「必要悪」として残るべきものは残ると言うのが菅総理の考えという見解でした。何の議論もなく、突如記者会見をしており、そんな、総理が個人の思いを言うものではない、民主主義はプロセスで、手続きを踏むべきであり、閣僚も知らなかった、菅総理は国王ではない、民主党原発推進であり、機関車と連結器が離れて混乱している、民主党政権が倒れたら大変な右旋回になる、原発核兵器は表裏であり、核武装すると言い出したらどうする、いいことだから、個人の言うことで通るというものではないという、近藤さんの見解でした。一貫性のないまま通ることを認めたら、大変だというのです。


 永田町、財界が原発推進で、そこで菅総理の言葉は評価したい、菅総理が辞めたら原発推進になるのでは、との声もあるのですが、近藤さんは菅総理、口先だけであると喝破しています。菅総理を辞めさせたら原発推進になるとの懸念も多いものの、近藤さんは否定的、菅総理が言うから推進できないのではない、菅総理が辞めたらという恐れを抱く人もいるものの、動機が問題との近藤さんの見解であり、菅総理なら脱原発が出来るのか、それは暴君だ、日本の仕組みがおかしくなるとのことで、民主党政権、これで選挙になったらエライことになるとのことです。


脱原発に反対する国民は少ないが、内閣で工程表を作り、脱原発の過程を見せるべきとのことで、近藤さんはどういう動機で言っているのかと批判的でした。「思想性」であり、3月30日、社民党の阿部さんがエネルギーについて菅総理に説明しても反応せず、今やっている、菅総理は、今だけ見たらいけない、国民に受けることを言っているとのことです。水野さんは菅総理擁護的で、閣僚に具体策はまとめられない、大転換はできないと水野さんは言うものの、近藤さんは、大転換だから、ちゃんとやらないといけない、沖縄の基地問題と同じ、プロセスが大切、打ち上げて混乱は良くないとの近藤さんの見解でした。


 菅総理が辞めたら脱原発がだめになるとのこと、近藤さんは菅総理、それほど素晴らしいのか、菅総理はどうなるか分からない立場にいて、それも考えないと、ということです。


 リスナーも、菅総理を辞めさせたら原発が止められないとのこともあり、しかし、情報はそれだけでは評価できないとの、近藤さんの見解でした。国民が総理をうまく使えないかという水野さんの質問に、菅総理だから問題で、民主党原発推進政党で、それを基盤にするもので、菅総理異常な状況であるとのことでした。


 水野さんと近藤さんの見解は分かれていましたが、私には面白いお話でした。来週は、また小出先生のお話をお伝えできると思います。皆様熱中症には気をつけてお元気で。