今夜の「たね蒔きジャーナル」、小出さんの話

また寛子さんが大阪から送ってくれたメールを貼り付けます。

今日も永岡さんがまとめてくださいました。

4/4(月)

 永岡です、毎日放送東京赤坂から放送しているたね蒔きジャーナル、今夜も京大原子炉研の小出裕章さんのお話がありました。今回は田中真紀子衆院議員が同席していました。

 低いレベルの汚染水を海に放出することは、小出先生、低いとか高いとかマスコミは言っているが、低いと言っても法令の100倍も高く、途方もない濃度である、自分は放射性廃液は法令の限度を37年間出していない、そんなものを1万トンも出すと言うのはとんでもないことである、それでも、高濃度廃液がたまるよりはマシであり、国の法律もなく流すのは、とてつもない濃度の廃液が流れ出しており、もうかまっていられないと言うことです。カーテンにより廃液を止めるのはやったほうがいいが、ヨウ素セシウムは水に溶けるので、下に沈むことはなく、結局は出てしまうと言うことです。

 また、田中真紀子衆院議員が同席しており、小出先生は政治には期待していないと言うことなのですが、タンカーの話、こんなとてつもない異常事態、タンカーは原油を入れるもので、放射性廃液を入れたら二度と使えないが、この難局を越えるために政治がやるべきと言うと、田中真紀子氏、こういう事態は超法規的にやるべきであり、根本的に原子力地震津波被害と別に国家がやるべきと語りました。それが出来ないのは今の政権の限界と言うことです。すかさず小出先生は自民党にも期待していません。といわれました。

 住民の避難は、福島で屋内退避の10ミリシーベルトを超えているのに、政府は態度を変えていない、田中氏は、客観的な判断の出来る人が政府にいない、基準値を超えているのに人体に影響なしなら、何のための基準値か、国際的な標準で、口はひとつにする、国際社会への責任から情報集約発信する人を設けないといけないということです。水野さんは、小出さんのような意見が政府にないといけないかと聞くと、田中氏、当然であり、国民投票原子力を問うべき、日本の財政再建IMFに任せるのか、避難民は客観的な背骨を見せないとパニックになるとのことです。

 また、田中氏は、汚染水を1万トン捨てることの危険性を専門家が言わないといけない、飯館村での作付けもそれがないと出来ない、プルトニウムがあると危険で作付け無理、ほかの所へ行き就労できないか、一番の問題は就業することである、こういうところに専門家の声がいて、最悪の事態を想定して国民を誘導すべきとの見解でした。小出さんは、避難は同心円の避難範囲はダメ、風に流れて帯状に広がり、風下が汚染される、子供に関しては避難させないといけない、一律に避難させる、農作物ダメとはこの期に及んではダメ、データを公表して、ここはこう汚れていると知らせてその地域を国が守るべきという見解でした。田中氏は、子供のため、親が働ける環境を作るべきということでした。

 小出さん、政権中枢に伝えて欲しいもので、小出さんは40年間、原子力発電はダメと言っていたのに、この事故には驚いている、その中で、福島の現場で生きてきた人がいるわけで、汚染したから避難しろでは済まない、日本で生きてきた、都会で生きてきた私たちをはじめ原発に多くの国民が向き合ってこなかった、そして国土、食べ物が汚染されたら、どう生きるのかを政治の場で議論して欲しいとのことでした。