中沢さんの緑の党

『神楽と出会う本』のあとがきに、科学文明の暴走を止められるのは自然を畏怖し、神々や精霊と共にその土地の自然と折り合いをつけながら生きる古来からの土着の感覚だと思う。と書いた。
ガイドブックのあとがきとしてふさわしいか悩んだが、どうしても書きたかった。ところがその文明の暴走が急加速してしまった。
その本の帯を書いてくれた中沢新一さんが今日、「緑の党」の設立を宣言した。ちょっと感動。おおいに賛同。
芸術人類学研究所には鎌仲ひとみさんはじめ困難に立ち向かえる人たちが大勢いる。ぜひ、放射能に汚染してしまった土地との折り合いの付け方に、新しい土着の叡智を集めて加えて、招いていないやっかいな神は返さなければならない。先人の豊かな文化をこのあとの世代に伝えたかったが、宿題も一緒についてしまうのは残念。でもそれにとりかかるのは当事者のぼくたちだ。