昨晩のたね蒔きジャーナル 6/6

今日も永岡さんがまとめてくださいました。

6/6(月)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今夜も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長平野幸夫さんの解説で、通常より1時間半遅れで行われました。

 水野さん、福島の瓦礫の処理、膨大で、通常の焼却炉で燃やしてもいいという方針になりつつあるということで、放射能の問題で、そんな簡単な話ではないのです。灰も汚染されます、どこへ持って行っても消えないのです。いろいろなことが起こってから報告され、「大丈夫か」となっているのです。

  政治のニュース、菅総理の退陣、時期・大連立構想が活発になり、岡田、石原氏が期限付きの大連立を容認し、公明ほかも対象になります。公明党は大連立に否定的です。代表選は、議員のみでするか、党員も含めるか、まだもめています。岡田氏は議員のみの代表選の意向です。大連立、平野さんは被災地には得策ではないという見解でした。大連立のために、菅総理の首を取った模様です。大連立だと、責任があいまいになる(チェックがあいまいになる)問題もあります。

 それで、東京の松井記者のお話、内閣不信任案は何だったのかと言うことであり、民主党から80人造反したら可決、しかし、菅総理が辞任といって撤回、しかし辞任の言葉がなかったのです。小沢氏は鳩山氏には怒っていないということでした。松木議員は一人怒って飛び出しました。しかし、夜の菅総理の会見、続投するというので松井さんビックリで、吉本新喜劇での大コケみたいな感じだったそうです。菅総理政治記者にうそつきと言われています。岡田氏、枝野氏、擁護していました。

 翌日の世論の反発、菅総理の逆風は強まっており、岡田、枝野氏の態度も変化し、菅氏と距離を置くようになりました。岡田、枝野氏らも退陣を言い、西岡議長、岡田、枝野氏が退陣時期について言うべきでないと指摘しています。菅氏の、震災翌日での原発視察に、枝野氏は、行けば政治的リスクがあると菅氏に言ったと(行ったらダメと枝野氏が言った)言い出しています。菅氏も、それを読めなかった周囲も問題なのです。

 民主党の執行部は代表戦の日程を立てており、今すぐやると小沢氏の影響力が強い、小沢氏、9月に裁判となり、極力代表選時期を後ろにしたいのが執行部ですが、野党、民主党とも菅氏は6月一杯とのことです。

 ポスト菅は、小沢グループ田中真紀子、海江田氏、細野氏らを立てたい、原口氏は担がれない。小沢グループ、小沢氏以外に誰がいる、ということで、前原氏を取り込んで、という意見もあるそうです。非小沢勢力は仙谷、枝野氏らですが、菅体制の「共犯」であり、西岡議長も批判的で、松井さん、復興、原発に支障のないようにというコメントでした。今日は、衆院の委員会は開催されていないのです。

 以上が松井記者のお話でした。


続いて小出先生のお話ですが、原発事故のニュース、福島第1の吉田所長、海水注入に関してJNNのニュースに取材に応じ、生きるか死ぬかの話であり、忙しく、海水注入を止めなかったことを1ヶ月以上報告していなかったということです。第3者委員会で証言するということでした。

メルトダウンしている原子炉は、100数十℃で、安定している、汚染水、どう処理するかが最大の問題と言うことでした。汚染水処理施設の試験運転が開始され、移送先も3,4日で満杯になるので、セシウム処理施設の試験が始まり、1日1200トンの汚染水を1/10000に出来るというものの、汚染水は10万トン、88日かかります。

東電はメルトダウンの時期を、より早かったと保安院が認定しています。放射性物質は77万テラベクレル出たと結論付けられました(2倍になっています)。

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そして小出先生のお話、放出された量、保安院が解析して77万テラと言ったこと(37万テラと言っていた)、この意味、もともと安全委は64万テラで、評価の仕方で変わってくるもので、海への流出量は分かっておらず、実際にはもっと多いものが出ていると言うのが小出先生の見解です。37万テラを基にしてレベル7という根拠なのに、最悪の数字が簡単に倍、もっと多い、これは、チェルノブイリに比べてどうか(チェルノブイリは一桁多い)、チェルノブイリに近づいている、この数字はこれからも変わるもので、チェルノブイリは収束したが福島は進行中で、越える可能性もあるのです。

 海洋汚染、不明であり、政府は公表したものを小出先生見ていない、やる気ならもっと観測して、海草の汚染から分かるのに、そのデータもないのです。測定していないか、データを出していないか、なのです。

 テルル132という物質が事故当初から出ており、この意味は、ヨウ素132の親核種で、ヨウ素132は寿命が短いが、テルル132があるとここからヨウ素が出てきて、これを見ていないと、ヨウ素の挙動も分からない、水素爆発の前にテルルが出ており、被服管が壊れないとテルルは出ない、水とジルコニウムが850度で反応、つまり、事故の初期で被服管が壊れていたのです。

 西山管理官、情報を整理する暇がなかったというのは、無責任です。

 テルル132の検出が初期にわかっていたら、避難は、燃料棒の破損が始まっており、子供たちにヨード剤を飲ませないといけないのです。これを発表しなかったのは大変なことなのです。

 枝野氏、放射能はちゃんと測定している、ヨード剤も用意していると発表していたのですが、それはウソでした。

 時系列で、3月12日にテルル検出、避難範囲を拡大しているのに、この間もっとやることがあった、政府がやることを隠していたと小出先生、事故を小さく見せたいと行動していた、防災は最悪を考えて行動しないといけない、ヨード剤、飲ませないといけないのです。

  プルトニウム、離れたところからも検出されていますが、政府は過去の核実験と言っていたのに、今回の事故によるプルトニウムは、検出されたのは小出先生の 知り合い(山本さん)で、確かなことであり、プルトニウムは核燃料から出にくい(ウランも)、そんなものも出るほどに核燃料の損傷が激しいのです。プルト ニウム、人間の遭遇した最も毒性の強い物質なのです。1/100万グラムを吸い込んだらがんで死亡するものなのです。これを、国は過去の核実験のものと言っていることは、核実験で60年代大量にばらまく犯罪行為であり、福島の事故でプルトニウム汚染され、残念なことなのです。

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 今になり、こういうショッキングな情報が出ています。

 今回も貴重なお話でした、また明日もお伝えいたします。