美術学部芸術学科

ここのところ、上島さんと一緒の日が多い。なんでかしら。
人の縁というのは面白いし、絶妙のタイミングで近づいたり離れたりするのね。
遠山に行ったSNさんだって、不思議な縁だったし。

99年、僕が細野さんと久保田さんの「HARRY&MAC」のレコーディングに同行したときにカメラマンで記録してたのがSNさんで、05-06年の東京シャイネスツアーの写真も彼女だったんだな。

で、16日は多摩美の補講の日。2コマ続けて補講をしたが1コマ目に伊勢大神楽の映像を使った講義をして、2コマ目はその、伊勢大神楽でも修行をした上島さんにゲスト講師として来てもらい、たのしい講義。
前回はアイヌのToyToyくんだったけど、こんなゲスト講師の枠があるなんて、なんていい大学なんだろう。こんなのアタシらの頃にあろうはずがない。

みんな多摩美を受けましょう(笑)なんて、書いてもギャラは上がらないが…。

上島さんの講義は、前半、なんで上島さんが大道芸の世界に入ったのか、ということを中心に話しを聞く。やはり縁がいろいろ重なっていたのだな。誰に選ばれたのかはわからないが、上島さんも選ばれちゃったみたい。

「消えたっていいじゃないか」「変わるのが運命だろ」と、僕もよく言われる分野、民間に伝わる、今の世では権威がついていない芸能を愛し、残し、実際にやっている上島さんの話は面白かった。

南京玉すだれすら知らない学生も、彼の立て板に水の口上を聞くと目が輝いていた。
金輪の曲も「おーっ」と声が出たし。

でも、事務所のスタッフとか、学生じゃなくてもみんな見に来ればいいのに。多摩美とはいえ、まだまだ堅いな。っていうか、学問の世界の人との間にはやはり、ふか〜い川があるぞ。えんやこら今夜も船を出しちゃうぞ。それをぶち破るのが芸術人類学研究所であり、くくのち学舎である、と信じたい。

23日は四谷ひろばでその「くくのちふゆまつり」。アタシは神歌うたいます。
http://kukunochi.jp/fuyumatsuri

19日の冬至祭りもよろしく。今からでも遅くないです。
http://www.r-school.net/program/workshop/post_524.html