神楽と出会う本

micabox2009-10-05

本の刊行記念イベントについてはもう、何度も書いているので、
…よろしくお願いします。

先週、29日の多摩美の授業の後、芸術人類学研究所での研究会に参加。
「料理民俗学」という興味深いテーマ。
教材は30年前のフランスの田舎の調査をした報告を中沢さんが翻訳した小冊子。
研究員や学生院生などが参加して、僕の授業を受けた顔も何人か。
終わってからは軽い打ち上げ。
ここのところ四谷での活動が多いが、本拠地での研究会もいいものだ。

翌日は僕の本の帯に中沢先生が書いてくれる予定の推薦文の締め切り日。
これが間に合わないと大変なので、無粋ではあるが帰りがけに念を押してお願いする。

そして30日。
無事に原稿が届いたとの知らせ。ありがたい。
転送してもらったら、とても中沢さんらしい文章で感激&恐縮。
ひらがなの使い方が絶妙なんだなあ。

1日は20年近いつき合いのアイヌのミュージシャン、トイトイのライブへ。
アイヌのミュージシャンと言えばOKIが有名だが、トイトイもトンコリ弾いて頑張ってる。
僕がかつてアイヌの唄をリミックスした作品を出したときに「オレ、すごく刺激された」
と電話をくれてからのつき合いで、一時は「パパ」とか呼ばれてたりして。
よく仲間とウチに遊びに来ていた。

この日はやはり北海道出身の永原元との二人でのライブ。元ちゃんとも久しぶりだ。
トイトイを多摩美の授業に呼ぼうかな、と思いつく。


2日はまた多摩美関係のバイロジック研究会。今度は四谷だ。
早めに四谷に着いたので近くの韓国中央文化院の図書室で、韓国仮面の本をナナメ読み。
そして今回のバイロジック研究会の法被用のひとつはペルーの古代文化、モチェの図像を解読する研究。
発表1:「モチェ図像 −モノの反乱のテーマ−」
発表者:鈴木美穂子(東海大学大学院研究生 古代アンデス文明研究)

そしてもうひとつが日本の民具研究者によるモノについてのアツい講義。
発表2:「モノと記憶 〜民具調査の現場から〜」
発表者:神野善治(武蔵野美術大学教授 民俗学
上野さんは珍しくパワーポイントの使い方が上手な先生だった。

このトシになってやっと勉強してるなあ。

中沢先生に帯の御礼を言ったら「いいのが書けたでしょ」と。
思わず額に手をやって林家三平の「どーもすいません」をしてしまった(笑)

3日はよく歩いたが目的はヒミツ。

4日はお知らせした「国際浅草学プロジェクト」へ。
ビデオ映像だったが、人間ポンプの芸はすごかった。
続く上島さんたちの「ろくろ首」はとても純粋無垢なニセ見せ物で、楽しかった。
そしてトリの日本の伝統手品の「手妻」を披露してくれた藤山新太郎師匠。
「東京イリュージョン」とプログラムにはあったが、日本の伝統的な手品の
「金輪の曲」と「蝶のたはむれ」、それとお座敷手品もオマケで。

おそらく中世の散楽につながるのだろうけれど、それが日本人の感性によって、
とても繊細で色気のある芸になっていて、感激。
これはまた見たい。
見せたい。
見てもらいたい。

いいものを見せてもらった。

そして今日は明日の準備いろいろ。
Cayで待ってます。