@ソウル/国立中央博物館

19日。いつもと同じように会場に昼頃着き、昼食。この日は中国の恩敏華先生と一緒にカフェテリアに入り、テンジャンチゲを食べる。そろそろ何か変わったものが食べたくなってきたが。食後はミョンウンちゃんと評価のコメントの韓国訳がうまく出来ているかチェック。なかなかうまく言いたいことが伝わらずに苦労する。

1時から伊勢大神楽の公演。博物館の建物と建物の間が広場になっていて、大きな階段もある。ここの野外ステージがこの日の舞台だ。プラスチックの椅子が並べられた客席は舞台から離れているので、ちょっとやりつらいだろう。広い舞台に小さく見えてしまうが、ロックコンサートのように後ろのスクリーンにカメラ数台で撮られた舞台の様子が大きく映し出されるので、観客にはいろんな角度から見られてありがたい。

いい席がすでに取られてしまっていたので、2列目に座ってビデオを撮る。この時のためにだけ三脚を持ってきたようなものだ。でも、2時から審査なので終わるまでいられなくて最後の「魁曲が見られず残念。
お客さんはたくさん集まってきて、かなり受けていた。韓国の人はほんとうに素直に見て、喜ぶ。


2時からの審査の後、伊勢大神楽がやったステージへ。晋州仮面劇フェスティバルのメンバーが来ていて「晋州五広大」の公演をしているのだ。2時半から1時間の公演なので後半しか見られなかったのだが、ステージの後ろに出番を待ったり終わったりのメンバーが座っていたので、そこに混ざってひとしきり再会を喜び合う。
さすがに晋州の連中は仮面劇がなんたるかを知っているので、お客さんを舞台に上げてステージ上を広場でお客さんに取り囲まれるようなやり方で公演していた。やるなあ。
伊勢大神楽もそうしたら彼らはやりやすかっただろう。

そのあと上海から来た人形劇を見に別のステージへ。たった一人で人形を操り、太鼓や鉦を叩き、語って歌うという芸能で面白かった。古い文化の残っている島から来たそうで、その島には近々橋が造られ本土とつながるので、古い文化も消えてしまうだろうと翁先生が心配していた。


そして5時から二つ目の審査の作品を見て、夕食。そして審査員のミーティング。まだあとひとつ見る作品が残っているのに、と思ったが、全部終わってからだと帰るのが遅くなるので事務的なことが中心だった。

9つ目を見終わってから点数をチェックして、少し手直しして提出。最初は7名の点数を単純に足して順位を出していたが、オリンピックのジャッジのように最高点と最低点をカットして、残りの5つの点数を足そうということになった。上位二つの作品は僕の評価も一番高かった作品で、同点にしておいたのでどちらでも良かった、というところだ。僕の点でカットされたのはひとつだけだったので、まあまあみなさんと意見が合ったということで、少し安心する。

セイモくんは街に遊びに出ていたので、ひとり打ち上げということで今回初めて焼酎を飲む。