人形御幣

今書いている原稿で「人形(ひとがた)御幣」の紹介をするのだが、自分ではうまく説明できないので、その広がりのひとつとして故・江口司さんの文章を一部引用させてもらうことにした。
江口さんは高見乾司さんの盟友で銀鏡神楽で出会いお付き合いをさせてもらうようになったのだが、残念ながら不慮の事故で亡くなられてしまった。
今、あらためて失った人材の大きさを思い、惜しんでいる。

九州山地の奥深く、米良や椎葉に伝わってきたモリ木に屹立する人形御幣の「モリ」に共通することは、木をトーテムとして、その地の開発先祖的な旧家で祀られることであった。このことから考えられることは、すくなくとも明治神道以前の古い形の祖先崇拝、祖霊崇拝を示唆することである」(『自然と文化』60号「モリを祀る人びと」 日本ナショナルトラスト刊)

「人形御幣」は高見さんのブログでもよくわかってもらえると思う。

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