小沢昭一さん追悼 「道行の芸能 里巡りの旅」

 飛騨高山から軽トラを北海道までフェリーで運ぶということがなければ、行くことはなかったかもしれないイベントだったが、行って良かった。
 偶然なのか縁があったのか。不思議な数日だった。丹波篠山に着いたのはすでに二日間の門付けが終わった後の打ち上げ宴会が始まるタイミング。飲みに来たみたいだが、皆さんの口からは「昨夜の宿舎での宴会はすごかった」というはなしばかり。宿舎になっている家で2時くらいまで万歳の師匠たちの芸を堪能したらしい。
 本橋成一さんと纐纈あやさんもいたらしいが入れ違いで帰ってしまったそう。でもこの日の宴会も万歳爆発で最高!!特に下ネタ好きにはたまらなかった。さすがに宿舎に帰ったらおとなしかったけど、村崎さんや上島さんたちといろいろおしゃべり。
 今回はこの万歳と箱廻しの人形劇を間近に見ることができて、とても貴重な体験だった。上島さん曰く「この顔ぶれが揃うなんて奇跡的。きっちり準備してたら絶対できなかった。どさくさで出来ちゃったおかげだね」と。とくに箱廻しは最初に祝詞を上げて御幣を捧げたり、完全に神事芸能だった。万歳もそう。神楽の変化しまくったバリエーションのひとつなんだろうな。放浪宗教芸能者の芸能の割合が強くなったって感じだろうか。