昨晩のたね蒔きジャーナル 6/4

6/4(月)

 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。

 原発のニュース、毎日の世論調査で大飯再稼動を急ぐ必要はないが70%、次の総選挙で維新に入れるが28%(民主の倍)、後者に平野さん驚き、政策の分からない政党に人気が集まるのは閉塞感で、再稼動問題で橋下氏、うわべだけ言ってもと言ったのに平野さん驚き、脱原発で支持していた人への手のひら返し、再稼動への(政府にとっての)最大の功労者と平野さん言われました。よく分かって支持しているのかと、全権委任の危うさを平野さん感じられています。橋下氏、アドバルーンを上げても結果が出ず、またアドバルーンを上げる。橋下氏は民主党と闘わず、原発を通して互いの利益を得たと(仙谷氏が橋下氏を評価)平野さん言われました。

 大飯再稼動、細野氏が西川知事と会談で、安全対策の説明があり、広域連合の容認を細野氏が言うと、西川知事、野田総理の説明を求め、関西からの再稼動要求に迷惑感と不信感を持ち、橋下氏の期間限定を否定しています。平野さん、セレモニーで、西川氏は国策にそむくようなことはしない、立地県の利益を得ようとした(もんじゅも新幹線と取引)、原発と利益を取引しているのです。福井県民の不安、迷惑があり、それを西川氏に認識して欲しいと平野さん言われました。平野さんの見方では、再稼動は今週中ということです。

 続いて、内閣改造について、東京報道の神崎智大さんの報告もありました。そこから見えてくるのは、輿石人事であり、改造前は野田氏が輿石氏を辞めさせる輿石切りの予定が、輿石氏の影響が強いのです。郵政の松下氏は国民新党、羽田氏他は輿石枠、滝法務大臣は小沢より。森本防衛大臣も輿石氏の意向で、渡辺副大臣の昇格に輿石氏が反対し、渡辺氏は衆院、しかし防衛大臣参院枠であり、しかし参院に人材がなく、民間になったのです。タカ派的な森本氏ですが、輿石氏、それでも衆院に取られるのはいやであったのです。

 輿石人事は、自民に求められていた改造で、もっと早くやると思われていたのに、もうすぐ国会は終わり、遅い。党内の反対派(輿石氏、小沢氏)を野田氏が抑えられず、昨日の野田−小沢会談、野田氏は小沢氏を切れず、どころか何も変わっていない。小沢氏は機嫌がよく、記者に笑いかけて(目が笑っていなかった)、しかし野田氏は余裕がなく、質問に答える声が小さくなり、小沢切りは野田氏に出来ないと神崎さん感じたのです。小沢氏が野田氏をなめて、今から自民に協議してもダメ(会期中に)と言うことです。

 平野さん、自民は解散の言質を欲しいと言うのですが、小沢グループより、野田氏が先送りしたら、小沢氏が野田氏を支える!消費税増税に賛成ではなく、次の代表戦で野田氏を切らない。総理は野田氏のままで、幹事長が欲しいとか取引した模様です。

 自民の出方、不信任などについて、永田町は誰も選挙をしたくない(小沢氏、野田氏、自民党)ので先延ばしになる総すくみ状態です。

 森本氏、イラク戦争自衛隊派遣を言い続けたタカ派であり、大学教授ではなく、最前線での指揮は大丈夫かと平野さん言われました。

 今日の特集は生活保護問題、不正受給問題について、大阪で長く(37年間)現場のケースワーカーを務めた関西国際大の道中隆(みちなか・りゅう)さんのお話でした。

 お笑い芸人の母親が受給していたことです。道中さん、スタジオでの出演です。この問題について、何がどう問題なのかついて。課題は山積し、違法性はない。逮捕・告発はなし。しかし、国民目線からは不正であり、保護当初はともかく、収入があるのに扶養しないのかと、国民感情があるのです。子供が親を扶養する義務は民法になり、夫婦間もある。親子、兄弟など、親族が扶養しあう義務はあるのです。

 しかし、違法ではないが適切ではない。きちんと福祉事務所も把握して、仕送りをしていたら、福祉事務所もいいと言ったのに、行政は受給を決定し、日時の経過で状況が変わり、しかし行政に各家庭をチェックする余裕はない(大阪は生活保護が膨大で大変)、体制の不備があり、ケースワーカーは努力しており、保護の目的は最低生活費を渡す+自立支援することで、210万人の受給者、ケースワーカーを増やしても伸びは止まらないのです。

 ケースワーカーは自立支援を、働ける人にも保護が行き、今までは仕事は探せば見つかったのが見つからない、仕事をしても食べていけない(非正規雇用)、こういう若者が多く、そういう人が保護を受けており、お年よりはなぜかと非難するが、モラルハザードの証拠はなく、学歴も高くない人も多く、働いても非正規で、万策尽きて福祉事務所に来るのです。

 今回、厚労相の小宮山氏、保護費の返還まで言っており、平野さん本末転倒で、貧困若年層が多く、格差の解消をするのが行政であり、スタッフを増やさないとダメ。貧困が増えているのを政府も見ろというのです。

 自立支援には、家庭訪問して相談する関係がいり、それには人が足りない(10年前は80世帯、今は倍!担当)、保護が増えても公務員は減らす方向であり、首長も公務員減らしに走っているのです。ケースワーカーの負担も大変であり、行き先で厳しいやり取りになり、相談関係をつなぐには専門の援助が要り、プロ中のプロでないと出来ないのに、3年未満で変わる(役所の中で大変)、専門性のある人が少なく、オールマイティが要り、自立支援のプロは、国が育てないといけないのです。社会福祉士は国家資格、4.9%しかない。出口(自立支援)が弱体化しうまくいかない。

 リスナーより、友人は生活保護を受けて毎日病院にいき、エアコンは3つある。贅沢であるという指摘があり、ケースワーカーは何も言わないのかと意見があり、道中さん、生活保護費は渡したら使い道は言えず、働いて受給する人がたまにビールを飲むのはいい、これに使ってはいけないというのは出来ないのです。保護の費用が最低賃金より多く、雇用をかさ上げしないといけないのです。民主党最低賃金1000円と言っており、時間給になり、2年前までは二桁にあがっていたのに、生活保護より最低賃金の少ないのが3県あるのです。
 リスナーより、介護保険費無料、医療費不要も怒りがあり、道中さん、制度設計が異なり、自分がしんどいと、隣の人が気になると水野さんも言われました(余裕があると気にならない)。平野さん、密告、互いを指しあう風潮に苦言を呈し、行政に怒りを求めるのです。

 リスナーより、一部の不正で、制度そのものが問題という風潮に疑問もあり、全体を問題と見るのはおかしいと道中さん言われました。小泉−竹中路線で格差が広がったから受給者が増えているとリスナーの指摘があり、日本は世界で6番目に貧困率が高いと平野さん言われて(私もビックリ)、小泉−竹中改革の結果であり、日本は先進国ではないと平野さん言われました。  生活保護から抜けること、丈夫なセーフティーネットがいると道中さん最後に言われました。  MBSのラジオドラマ「鉄になる日」、小松左京さんの処女作をドラマ化し、ラジオの評価をありがたいと水野さん言われました。しかし、どこまでが生活の最低レベルか、どこから文化を享受できるかということもあるのです。生活保護に怒りのメールが殺到しているのです。今後も、この番組で生活保護問題が取り上げられます。今日は、以上のことをお知らせいたしました。