昨晩のたね蒔きジャーナル 9/25

かんこです。
※いよいよたねたね蒔きジャーナルも今週28日(金)で終了。
《みんなで聴こう!「たね蒔きジャーナル」最終回》
◆9月28日(金)21:00
◆梅田茶屋町MBS前に集合!ラジオを持って、もちろん持っていない方も。

 永岡です、毎日放送たね蒔きジャーナル、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。来週からの新番組でも水野さん出られて、月・火に平野さんも出られます。さらに、金曜日の「報道するラジオ」で、水野さんと平野さん出られます。この番組、取材、中継で現場主義の番組だそうで、たね蒔きの特集を1日2つ放送するそうです。千葉さん、上田さんもこの報道するラジオに出られます(この報道するラジオは10月以降も私は追跡します)。

 今日の特集は各地を回っている反貧困全国キャラバン、生活保護問題対策全国会議事務局長の弁護士、小久保哲郎さんのお話でした。反貧困キャラバン、明日は神戸であります。たね蒔きがこだわってきた生活保護の問題で、それにかつてない厳しい目が向けられ、それが現場の目としてどうなのか、小久保さん、スタジオでの出演です。   
 全国キャラバン、2台のキャラバンカーで各都道府県を回り、貧困に反対し、各地で実行委を作り、その場ごとに集会、シンポジウム、相談会をされているのです。キャラバンカー、今日から関西で、今日神戸に入り兵庫に何日か滞在です。

 年々日本の貧困率が増えており、貧困の国際基準に当てはまる人が今16%、先進国のワースト6位(34か国中!)、小泉改革の進行で非正規雇用が増え、社会保障が削られ、非正規は1/3を越えているのです。女性は半分以上なのです。若い人だとさらに率が上がり、若い人が希望を持てないのです。

 それで仕事を見つけようとしてもなくて貧困になり、今問題なのは、生活保護を削ろうと国から出て、生活保護を受ける人は95年を底に増えて、財政圧迫で国は削りたいが、状況は悪くなり、小久保さん、皆さんの声で、反貧困キャラバン2012のHPがあります。 http://antipoverty2012.com/  子供が大学を出ても就職できない、夜勤でも給与が上がらず子供を産めないという、若い人の不安の声が寄せられるのです。これは法律違反なのに、民主党は最低保証賃金の底上げを公約しながら実行せず、貧困が増えているのです。民主党労基法を守ると言っていたのに、派遣法も規制すると言っていて、非正規を正規にと言って逆行、財務官僚の作文に乗って、生活保護の見直しを言う始末で、ここにお金を出さないと財務官僚が言って閣議決定しているのです。来年度予算は弱者に厳しい予算になり、声の出にくい生活保護を切るのです。しかし、社会保障のために増税と野田氏は言っているのに、話が違うのです。声の出にくい生活保護を叩くわけです。

 小久保さん、タレントのことでバッシングされ、生活保護を受けている人は将来に不安を持ち怯えているのです。このタレントの件、不正受給ではなく、現行生活保護では親族の扶養の義務はない。しかし、モラルの問題はあるものの、法律上の問題ではなく、息子が生活してお金を持っているケースは稀で、その稀なものを利用して制度を改悪しようとしているのです。

 リスナーより、不正受給に関する意見もあり、生活保護を受けて外車に乗っている人がいるという声があり、しかし噂で都市伝説に過ぎず、小久保さんそんな人は見たことない+生活保護でそんなことはできないと言われるのです。そういう話を拡大して、流している模様であり、テレビで生活保護は不正受給しか取り上げられず、不正受給の金額は0.4%、1%に満たないのに、生活保護報道の7〜8割は不正受給なのです。

 リスナーより、不正受給が多いなら、申請を警察でしたらという声もあり、警察は犯罪を取り締まるところで、今でさえ利用しにくい保護なのに(バッシングがあり受けたくない、困窮しても受けられない)、そんなことは論外なのです。

 リスナーも、本当に必要な人に行き渡るようにと言う意見で、生活保護を受ける資格のある人でも、受けているのは2〜3割、つまり7〜8割は漏れていて、正確な知識がなく、働いていても生活保護は受けられる、持ち家があっても受けられる(よほど高価でなければ)のです。車は厳しく、小久保さんも裁判している(障害者で必要な人とか)。知識が不十分+偏見があり、偏見が解消されないと受けられないのです。

 リスナーより、不正をちゃんと見抜けばいいと言う声もあり、0.4%でも不正はなくなった方がよく、小久保さんはケースワーカーを多用してやるのが効果があると言われました。しかし日本ではケースワーカーは少なく、一人100件以上持っているので細かく見られないのです。さらにケースワーカーの給与が小さく、公務員が叩かれ、ケースワーカーが非正規であるのです。福祉事務所でもご自身が厳しいところの方が働いているのです。
 水野さん、暴力的な人も出て、1軒の家に行くのも命がけとのことも聞かれて、平野さん、格差社会がこれをもたらしているとして、反貧困は自民党に責任を糾しており、回答(座長は小泉改革の世耕氏)はなかったのです。

 この問題、党のトップの問題でも出てこないのです。今は生活保護をカットして社会保障をカットする一環なのです。平野さん、財務省の巧妙、狡猾なキャンペーンと言われて、タレントバッシングも財務省出身者がやっており、官僚の意を受けた政治が弱者きりをしているのです。社会改革推進法が7月に出来て、それが見えず、全体を見てやらないと社会保障の問題であり、最低賃金より生活保護が高いとカットする、ナショナルミニマム社会保障の底が下げられる、重要な問題なのです。

 10月14日、扇町公園で反貧困フェスタもあります。以上、小久保さんのお話をお送りいたしました。

 たね蒔きで平野さんは今日が最後であり、平野さん活字の世界が長く、ラジオでのやり取りは苦労されたというのです。水野さんに助け舟を出してもらって感謝しておられました。多くの方とつながったことを感謝されています。私も平野さんに感謝しております。  
 今日もたね蒔きをお送りいたしました。明日は、多分自民党総裁選の話だと思われます。