昨晩のたね蒔きジャーナル 8/22 とおまけ

8/22(月)

 永岡です、毎日放送ラジオニュース「たね蒔きジャーナル」、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。大阪府橋下知事の教員への成果主義導入、平野さんは憲法違反の疑いありと指摘がありました。戦後教育は政治の介入なしでやってきたのに、戦前回帰への批判がありました。日本の戦後教育の築いてきた財産を破壊するものという指摘もありました。


 原発事故のニュース、半径20km圏内の、放射線量の高いところに立ち入り禁止、土地借り上げを検討し、立ち入り禁止は何十年続く可能性もあります。積算被ばく線量、大熊町で508ミリシーベルト、15地点で100ミリを越え、警戒区域見直しで、一部は見直せないのです。


 そして、小出先生のお話、事故発生から半年で原発に近い地域で積算放射線量が初めて文科省から発表され、508ミリシーベルトの意味、小出先生ため息を付いて答えられ、小出先生は放射線取り扱いで20ミリまで我慢させられる、その25倍(一般人は1ミリ)、つまり一般人の500年分!であり、本当にひどい話で、この発表がなぜ今なのかは、とっくに分かっていたことで、3月中には計算できたものなのです。それ、「言いたくなかった」模様です。平野さん、隠していた理由はパニックを起こしたくなかったと、自分たちの都合で隠したと指摘がありました。


 同心円で調査したら被曝量の多いところも出てくるのです。20ミリ/年の基準に50km先の飯館村まで含まれるのです。50地点の調査でOKで、汚染の程度は分かっている、50kmの飯館まで、人が戻れる状態ではないのです。


 細野大臣、除染すると言うものの、森林は土を剥ぎ取れず、野原、田園もダメ、「除染は出来ない」のです。半径ではなく、風下に含まれた地域がアウトで、風下でなかったら20ミリに達しない可能性もあるが、それは法律違反なのです。4ミリでも、低いのではない、普通の人は1ミリ以上ダメと法律で決まっているのです。日本政府が自ら法律違反(罰則あり)をしています。


 リスナーより、今頃になってだめということに対する答えは、最低でも10年ではない、何十年、何百年帰れないのです。国は早い人は9月に帰れると言っている、「汚い国」と思うのです。もし、それを国がやるのなら、「国会議員が汚染地域に住むべきなのです」


 チェルノブイリ、1平方キロあたり15キュリーの汚染(1平方メートル55万ベクレル)を強制退去、飯館村が含まれる内容で、25年かかっても帰れないのです。国は、帰れないことを知っているのです。


 菅総理、25日に現地説明をするのですが、帰れない人の生活支援をすべきなのです。避難所に押し込めるのではなく、避難した人の生活を別の形で復興しないといけないのに、今になり帰れない、信じがたい政府と小出先生思われるのです。


 土地の買い上げ、3km圏内なのですが、これではぜんぜん足りない、チェルノブイリの基準なら、風下の飯館村も買い上げであり、日本が法治国家なら、はるかに大きな面積を買い上げないとダメなのです。


 除染に関して、無理と言うことで、子供の遊ぶ場所は除染しないといけないが、限られたところしか除染できない、野原、山林、土畑はダメなのです。


 今日のお話を聞いて、こんな日本政府に何も出来ない、内閣が変わっても、今の政権に原発事故の処理をしろというのは、90年代のダメトラタイガースにワールドシリーズで優勝して世界一になれというのよりもっとひどいことと思われました(泣)。明日も、お伝えいたします。

                • おまけ

永岡さんが文化放送 ソコダイジナコトをまとめてくださいました。 


※小出先生のお話 2011/8/23(処理に何百年かかる、

 永岡です、文化放送のソコダイジナコト、吉田照美さんの司会で、昨日に続いて週刊エンターの中で小出先生のお話がありました。

http://ggtms.com/p/koide.html

 これで聞けます。


<内容>

 事故の収束のこと、難しい、恐れているのは大量の放射能放出であり、事故から10日で大量に出たが、その後は大量放出は避けられている(汚染水は溢れている)のですが、また、大量放出が起きないとは断言できないのです。圧力容器内の水蒸気爆発の可能性があり、今までの10倍の放出がありえて、東電も被曝しつつ原子炉の冷却をやっています。


1〜3号機は運転中、1号機は炉心に水がなく、メルトダウン、2,3号機は水位計すら調整不能で、こっちもメルトダウンを推定し、政府も認めているが、2,3号機はメルトダウンしていない可能性もあり、炉心本体が残っているが、こっちがメルトダウンしたら、水蒸気爆発の可能性があるのです。1号機はなかったのですが、2,3号機の水蒸気爆発の可能性があるのです。冷却作業を当面続けないといけないのです。これは、気が遠くなるほど時間がかかる(半年〜1年)、ウラン全体が融け落ちる発熱は半年〜1年は予断を許さない、その後も、放射能は消えない、放っておけば環境を汚染するので、地下ダムがいるし、チェルノブイリの石棺も要るのです。原子炉をお墓の中に閉じ込める、「何年、何十年、何百年かかる」のです。


 なぜ、こういうことを政府、東電は隠すのか、福島の放射能の汚染、小出先生のいらっしゃるところ(熊取)におもちゃの原子炉があるが、放射線管理区域、放射能で汚れていたら仕事にならず、きれいにしている、物を持ち出すときに放射能の汚染を取るが、福島の、人の住んでいるところ、放射線管理区域から持ち出してはいけないほどの汚染で、小出先生の管理区域の方がきれいなのです。日本の法律、全て崩壊し、日本は法治国家だが、国家こそ法律を守らないといけない、年間1ミリシーベルト以上の被曝はアウト、1平方あたり4万ベクレルのものを持ち出したら処罰、ところが、福島事故でこれを無視して(誰が無視したか調べるべき、「政府首脳は刑務所に入れるべき」)、年間20ミリシーベルトまで我慢しろと言っているのです。


これを適用すると、福島全域を放射線管理区域=無人地域にしないといけないので、とんでもないことであり、地震津波なら必ず復興できるが、放射能汚染されたところはだめなのです。福島全域が失われる、とんでもないことが起きていると実感して欲しいというのが小出先生のお話です。


※小出先生 文化放送ソコダイジナトコ 続き(絶望したら終わり)


 永岡です、先ほどお伝えいたしました文化放送ソコダイジナトコ、小出先生と吉田照美さんのお話の続きがアップされました。

http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/08/23/terumi-aug23-2/

<内容>

 放射能汚染の日本の今後について、汚染は日本全域か、について、放射能被曝はどんな微量でも危険であり、放射能は世界に広がっていて、地球の裏側でも汚染されている、沖縄、北海道、沖縄も飛んでいて、これから福島の放射能から日本人は逃れられない。濃淡はあり、福島の汚染は大変で、茨城、東京もホットスポットあり、神奈川でもお茶が汚染され、汚染食物がこれから出てくるのです。


 これからの希望、小出先生、原子力廃絶を願いながら事故を防げなかった一人であり、残念だが、これから希望は正直に言うと持てないが、絶望したらそこで終わり、責任は子供を守りたいということなのです。吉田さんも、人のためになりたいと言い、最後まで自分のためという人が多すぎるとコメントしていました。これは、大事なことと思いました。