昨晩のたね蒔きジャーナル 7/25

今日も永岡さんがまとめてくださいました。

7/25(月)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日も毎日放送アナウンサー水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長平野幸夫さんの案内で放送されました。菅内閣に対して、平野さんの批判が手厳しくありました。マニフェストの切り売りなどをしてはいけないと言うことです。自分たちのやっていなかったことの付けが来ているとのことでした。


 原発事故関係のニュース、牛肉からセシウム検出、政府は買い上げ対象を広げ、問題のわらを食べた可能性のある牛を買い上げます。その牛は1000頭以上が流通しています。秋田の腐葉土からセシウム発見(栃木県産のもの)、ホームセンターで売られていたものです。腐葉土には濃度基準はないものの、使用を止めるようにしています。


 関西でも10%節電であり、9/22まで関電管内で求められ、東電と違い法的拘束力・罰則はありません。


 そして、小出先生のお話、ホームセンターの腐葉土(栃木県産)のセシウム腐葉土は木の葉の落ちたものであり、「放射能は出て当然」であり、こうしてものが見つかる場所が広がり、栃木のセシウム濃度は不明なもの、「濃度の高低を問わなければ日本中、いや世界中が汚れている」のです。


 木の葉っぱ、第2次補正予算に、林野庁バイオマス発電の予算をつけ、被災地にバイオマス発電所を作るものの、被災地の瓦礫の中の木を使う予定であり、瓦礫処理でエコと言うのですが、木の放射能中の放射能汚染は当然あり、しかしむつかしいことであり、震災で瓦礫になり、放射能でも汚れている、放射能はなくならない、焼いてもなくならない、瓦礫処理のため焼くなら、放射能拡散を防ぐため排気ガスの問題、残った灰は大変な放射能が出てしまうのです。しかし、瓦礫は膨大であり、被曝は避けられないのです。


 原発の汚染水の処理、遮水壁(地下ダム)の話が具体化したものの、秋ではなく、今やらないといけない、また地下は30mではなく、10m掘ればいいということは、地下何mまで核燃料がめり込むかは不明であり、5〜10mと言っているものの、確信なし、岩盤に達するまでやるなら、もっと大変です。また、格納容器のことが分からず工程表を作ってしまった、原子炉の中身を見られるのは分からない、2,3号機は建屋にすら入れないのです。「中身が分からないまま対策を立てないといけない」と言うのが原子力事故の本質なのです。

 
 今日のお話は以上です、また明日もお知らせいたしました。


 続いて、たね蒔きジャーナル、この前好評の、琉球大学名誉教授の矢ヶ崎先生、先週水曜日(20日)に続いてのお話がありました。同じ場所をたくさんの放射能で攻撃するのですが、その後のお話です。


 内部被曝の恐怖は、広島、長崎でも学んでいたのですが、矢ヶ崎先生、原爆で被爆者が放射線に打たれ、核分裂放射線(初期放射線)は爆心から2kmであり、核分裂による放射能の灰、広範囲に内部被曝をさせられました。きのこ雲、あの雲が放射能の埃なのです。原子雲、放射性の埃であり、空気の酸素、窒素を電離化し、放射能の埃のところに雲ができる=黒い雨であり、それだけでなく普通の埃でも大変なものなのです。


 ところが、アメリカが核兵器で世界をコントロールしたくて、原爆の破壊力を見て、放射線被曝はあまり大きくないとしてしまった(これを知らせたら、アメリカ国民も核兵器に反対するから)ので、つまり、核兵器を使った瞬間だけでなく、その後ずっと多くの人を苦しめるのに、後者がないとアメリカはしたのです。


が、後者(内部被曝)は66年経っても深刻で、9月2日、日本は東京湾ミズーリーに降伏文書に調印したときに、多くの記者が世界から来て、広島、長崎に来て、被爆の現状を知らせていて、ロンドンの記者、現在でも原爆でけがをしていない人が住民の死亡者が続いている、原子の伝染病と表現しているのです。ニューヨークタイムスの記者が1日100人死んでいると報じました。これを知り、マンハッタン計画のファーレスという人が、大急ぎで東京に来て、この報道を否定する記者会見をしたのです。そして、アメリカが占領下、原爆のデータを隠蔽し、被爆者のサンプルは取るものの、治療はしないことをして、これは今も非難を浴びていますが、放射能の埃がなかったことにされて=内部被曝なしとされ、「被爆者の内部被曝の要素が削除されました」。


さらに、広島、長崎を台風(枕崎台風)がその後襲い、「洗い流された後のデータしか残らなかった」のです。放射能が洗い流された後のデータしか残っておらず、その前のデータは、アメリカ占領前の、日本の測定したデータも封印され、市民の触れられるデータは、台風前のものは残っていないのです。今、深刻なのは、国際放射線防護委員会の基準に、内部被曝が見えないようにされてしまい、占領終了後、日本の放射線治療、研究の際に、爆心から2kmより離れたらだめとされ(原爆医療法、1957年=内部被曝無視)、被爆者が苦しんでいても、内部被曝なしなので、国が支援せず、原爆症集団認定訴訟があり、矢ヶ崎先生、内部被曝を認めよと主張されたものの、しかし、日本独自の被爆データはなく、アメリカの持っているデータしかないので、放射性降下物なし、国際放射線防護委員会に入れ込み、壮大な科学的なごまかしをしたことは大変なのです。国際基準で決められたため、大変なのです。


福島の子供を守るため、年間20ミリシーベルト、これには内部被曝のことは入っていない(国際放射線防護委員会が内部被曝を知らない、あっても外部の1/100としている)、子供に20ミリ適用は矢ヶ崎先生に取ってみたらとんでもない、「80兆個の分子を1ミリシーベルトで切断できる」ので、人間の全分子を破壊できるのが1ミリシーベルトであり、外部被爆では平均化され、細胞に1個ずつになりますが、内部被曝だと、集中的にやられるところと、そうでないところがあり、危険なのが遺伝子の切断、生物の修復作用を壊して遺伝組み換えに誤差をもたらす、この2点が危険なのです。1ミリシーベルトでも、こんなに大変なのです。


 今日はこれで終わりですが、最後の、1ミリシーベルトで人間の全細胞を破壊できると言うこと、そして、広島、長崎で内部被曝が無視されたこと、これ、福島の未来に大変なことです。この内容も私に無断でいくらでも拡散してください。また、矢ヶ崎先生が出られたらお知らせいたします。