昨晩のたね蒔きジャーナル 6/16 

今日も永岡さんがまとめてくださいました。

6/16(木)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日は千葉猛さんの司会、毎日新聞論説委員の藤田悟さんの解説で放送されました。水野晶子さんは今日も宮城取材です。


 まず、原発のニュース、各地で放射線量を測っており、横浜市、小学校の給食の野菜測定を始めました。今日の検体は茨城県のピーマンです。保護者から子供の被曝の不安は各地で寄せられています。安全基準を早急に作るよう意見が出ています。


 福島事故賠償で、東電の経営実態を調べる委員会が開かれ、企業年金を削減することも検討されています。福利厚生施設他を売却して6000億円を確保したものの、数兆円の賠償には足りません。


 放射線量の高いホットスポット、政府の対策本部は、避難を求める住民支援をすることになりました。20ミリシーベルト/年を超え、除去が不可能なら、住民を避難させるものです。妊婦、子供に避難を勧めます。


 そして小出先生のお話、リスナーの質問で、汚染水の放出でいなくなったサーファーが茨城に戻っていますが、これについての質問は「難しい」、海の汚染を正確に調べないといけないが、自治体が調べて公表しないといけないのです。確認しないとダメ、汚染度が分からないと危険です。


 汚染水浄化システム、ゼオライトを毎回替えないといけないかは、動かしたら永遠に動かさないといけない、1立方センチ1億ベクレルの汚染で、遠隔操作でやらないとだめ、マジックハンドで交換しますが、1.5m離れても、猛烈な放射能であり、被曝なしで交換は無理です。密着は危険すぎる、離れないとダメ、1.5mのマジックハンドは扱いにくく、困難です。


 汚染水浄化装置、セシウムのたまったゼオライトをどう処理するか、ドラム缶1万本たまり、大変な汚染物であり、埋めるのも無理、取り扱いも被曝しないとダメで、重い課題になるのです。


 福島県が復興計画に「脱・原発」であり、放射能汚染の瓦礫を県内に置くことはできないというのですが、高レベル汚染物の処理場は日本にない、福島に汚染があり、国はそこに汚染物を置きたい、福島県は逃れたい、と言うことなのです。弱いところが今までやられてきた、日本人すべてに突きつけられた問題です。


 福島県で全ての子供に放射線量計を持たせるものの、低線量被爆が問題になる、この影響は、がんや白血病の頻度が増える、大変であり、子供は被曝の感度が高く避けないといけない、子供の集まる学校などと表土を剥ぎ取らないといけない、次は家庭で子供たちをどう遊ばせるか、しばらくはマスクをつけないとダメ、知恵を絞らないとダメ、子供たちに汚染されたものを与えてはいけないのです。


 取った表土はまたどこかに移動させないといけないのです。放射性廃棄物の処分も、方法は、地中に埋める、海底投棄は法律でだめ、「放射能の墓場」を作る、福島原発の周囲はもう人が住めない、そこに放射性廃棄物を仕分けして保存するしかできないのです。これは何千年、何万年管理しないといけない、セシウムストロンチウム半減期30年、300年たてばかなり減る、六ヶ所村も、最低300年閉じ込めないといけないのです。


 本日は以上です、毎回、絶望的な話が続きますが、これが、原発事故後の日本の現実です。以上、お知らせいたしました。