今晩のたね蒔きジャーナル 8/1

今日も永岡さんがまとめてくださいました。

8/1(月)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日も毎日放送アナウンサー水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。


 原発関係のニュース、菅総理、やらせメールに関して、保安院は身内なのに、人事のように、薬害エイズと同じと非難して、立ち向かうことなど、強気になっていると言うのです。産業・官僚・学の癒着を棚に上げて言っているのでは、一国のリーダーは務まらないが、こういうことを言うと9月以降も総理でいられるということなのです、が、建前だけで熱気を煽る、小泉氏の真似であり、被災地では地に着いた補償、震災対策を求めており、第3次補正も菅総理がいると進まない、菅総理、先々のことを、責任取らずに言っているのがしらけるということでした。


 そして、福島原発で10シーベルト/時間(1万ミリシーベルト!)以上の放射線量が発見されています。7シーベルト受けると即死であり、排気塔の下で計測され、瓦礫の撤去により発見され、針が振り切れて、10シーベルト以上の可能性もあるのです。


 農水省、米がセシウムに汚染されていないか調べます。収穫前に玄米に加工してセシウムを検査し、500ベクレル以上なら出荷停止であり、麦は検査中ですが、牛肉の汚染があり、米はもっと検査します。


 4号機冷却プールの冷却運転を本格化して、86℃→63℃になりました。これを、40℃台にします。ごみを燃やした灰から、一関で、3万ベクレルの放射能が検出されています。岩手はモニタリングを行います。


 そして、小出先生のお話、1,2号機の原子炉建屋の排気塔で、10シーベルト/時間以上の放射線量、計測器の限界以上であり、「想像を絶する強さ」なのです。今まで、ミリシーベルトでお話を聞きましたが、1万ミリシーベルト、7〜10シーベルトの被曝で人間は死ぬ(2週間以内に死ぬ、JCO事故、10〜18シーベルト被曝した二人を、日本の医学会が総出で助けようとして、83日間延命してもダメでした)のです。


 10シーベルト上の原因、通常は考えられない、燃料(使用済み)そのものが近くに転がっている、「1、3号機の水素爆発で使用済み燃料のプールが爆発して、その中身が吹き飛んで来た」のか、と言うことなのです。燃料から直接でないと、10シーベルトは出ない(猛烈な放射線量がいる)、確認は難しく、測定者が4ミリシーベルト被曝して、しかし、10シーベルト/時間のところで4ミリシーベルトの被曝ならそこに1〜2秒しかいられないのです。「防護服、マスクをしても防げない」のです。ガンマー線を遮るのは無理、鉛のスーツでも防げないのです。何をしても、10シーベルトならアウトです。


 そのため、10シーベルトあったところは、近づくことすら出来ないのです。が、水を入れる、汚染水処理もあり、瓦礫の撤去時の放射線量が10シーベルトなのですが、そこにあった瓦礫を誰が撤去したのか、撤去した人は大変な被曝をしているのです。作業員の被曝が心配なのです。


 10シーベルトと聞いて、「言葉を失った」ということであり、1シーベルトでも恐ろしいのに(そんな現場すら近づけない)、到底人間の行ける場所ではないのです。


 これで、欲しいデータは、どういう作業が出来るかは、遠隔操作なら、どんな物体があるのか知りたいということでした。


 10シーベルトのこと、NHKのニュースで知り、私も卒倒しましたが、詳しい内容は以上の通りでした。明日もお伝えいたします。


続いて、大反響の内部被曝のこと、琉球大学名誉教授の矢ヶ崎克馬先生の3回目のお話がありました。


 1回目で内部被曝のメカニズム、外部被曝より怖いものであり、今日毎日新聞内部被曝のことが載っており、矢ヶ崎先生は、内部は外部の600倍!の影響があるとの研究もあると言っておられますし、ホールボディーカウンターでも計るのは大変なのです。原子のレベルで細胞破壊が起こることを知り、入ったところから近い細胞に集中攻撃を行うものであり、特定の細胞がやられて、それは半永久的に続くのです。遺伝子レベルでも、遺伝子が組み換えられてしまうのです。人間による再生能力でも、間違った組み立てを起こしてしまうのです。子孫に誤った遺伝子が続くのです。日本は被爆国なのに、研究は不十分であったのです。内部被曝のデータはアメリカに独占されてしまいました。


 その矢ヶ崎先生のお話、今日のニュースで、10シーベルト/時間のことについて、現時点でこれだけ強いものがあるのは、過去に放出されたものが残っているのではなく、今なお廃棄ダクトに新鮮な汚染物質が入り込んでいる懸念がある、建屋内部に濃い汚染があると思っていたが、建屋の外にあるとは、新しくまた噴出している模様です。


 作業員の被曝が4ミリシーベルトで、この方がトータルでどれだけ被曝しているかは不明で、作業員は100ミリ→250ミリに引き上げた、労働者の命軽視でやってはならないことであり、4ミリとは、作業員がどれだけの時間でこの線量になったのか、今までの被曝量はどれだけか、公衆の限界1ミリの4倍で、危険なのです。

 この際の内部被曝、当然、作業員はマスクをしていたと思われるが、それすら守られず、普通のスタイルなら東電の責任は大変な過失なのです。


 リスナーの質問で、10シーベルト放射線、事故当初と同じくらいの放射能がまた出ている恐れについて、矢ヶ崎先生の見解はこれと同じであり、原子炉がメルトダウンメルトスルーであり、「放射能の塊がいつ再臨界に達するか、分からない状態」であり、管理できていない、再臨界なら大変なことになるのです。最悪の事態を考えて対策しないといけないのです。


 違うことについて、ホールボディーカウンターの能力、全てを計測できないので、作業員の安全確保で、ホールボディーカウンターは人の内部から出るガンマー線を測定するものであり、アルファ、ベータ線は出ても体の外に出ず、ホールボディーで測定されるのよりはるかに高い放射能があるのです。内部被曝、何シーベルトは全身の体重で割った値が出るのですが、アルファ、ベータ線は短い到達距離で破壊力が大きく、被曝は怖い、ヨーロッパ放射線リスク委員会で、チェルノブイリで、「ガンマー線の600倍が内部被曝」という結果もあり、内部被曝のひどさは、国際放射線委員会で見ていない(内部は外部の数%と嘯いている)もので、内部被曝のほうが桁違いに大きいものであり、怖さを伝えていないのが日本の現状なのです。


 福島の子供たち、毎日夕刊で、子供の散髪の時に髪の毛を取っておくこととあり、その意味は、髪の毛は放射能は入り込むのは確認されており、長い髪の先ではなく、出ているすぐのところ(頭皮に近い)を取る必要があり、がんにかかったときに、何によりがんになったか分からない、福島事故を国が補償せず、裁判になったら、髪の毛が証拠になるのです。


 今回も時間になってしまいましたが、今日の10シーベルトは大変なことです、矢ヶ崎先生、また出られたら、お知らせいたします。