昨晩のたね蒔きジャーナル 8/8

今日も永岡さんがまとめてくださいました。

8/8(月)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。アメリカの格下げ、これに対してドイツは歳出削減で格下げを免れた、日本は公務員改革で2兆円浮き、景気対策になるのに民主党はやっていないと平野さんの批判がありました。

 
 原発関係のニュース、福島で学校夏休みに転校を希望している子供が1300人を越えています。福島県外へすでに転校した子供は7600人!に先月だけでなっています。


 そして、腐葉土の生産中止を要請されています。7月25日付けで農水省が自粛を要請して、セシウムの暫定規制値を400ベクレルとしたものの、具体的な検査方法が決まらず、自粛になったのです。


 菅総理もんじゅ廃炉も含めて検討すると言いました。社民党の服部さんの質問に対してです。


 そして、小出先生のお話、8月4日から講演の旅に出られて、東京、国会議員の集まりに出て、超党派の国会議員「人間とサイエンスの会」130何回目に出て、民主党自民党のみでしたが、衆院会館300人の部屋が満員で、一番前の特別席、入れ替わり立ち代りで、さっさと帰る人、最後に来る人もいたそうです。これで、反応は、すいませんがなしであり、宮城選出の方は、震災、原発のことを意識しているということでした。5月の参院監視委員会と比べると、「国会議員の意識は、全然変わっていない」のであり、タンカーの話、地下遮蔽壁など急がれる話について、地球の未来に関してしゃべり、原発の根本的な問題についてしゃべり、タンカー、地下ダムに関して議員からも意見はありませんでした。


 そして、新幹線で福島へ、福島の方が同行され、放射線測定器を持っておられて、新幹線で測定し、「福島に近づくにつれてカウントが上がっていく」、10倍近い数値になり、重苦しい空気で小出先生、福島に行かれたのです。東京駅周辺は年間1ミリシーベルト行かないが、福島で年間10ミリ近い、許容被曝量を超えているのです。福島で質問も受けられて、不安の中におられる方で、子供たちをどう守るか、食べ物をどうしたらいいかであり、小出先生、頭を抱えて、「質問に的確に答えられたか不明」である(汚染は避けられず、子供たちをどう守るか、なのです)。


 福島では外へ出たい人、残りたい人の悩みがあり、みんな同じように悩み、子供に被曝をさせたくなく、一番は避難だが、子供たちだけ避難させると家庭崩壊、一家全体の避難は生活崩壊、農業、酪農は土そのものが命で、避難したら全てアウト、「どうしたらいいか分からない」と答え、皆さんの反応、子供たちを守るため、校庭の土を剥ぎ取り、給食に汚染のないものを、と言ったのです。しかし、生産者とともに食べるので、大変につらい話であり、しかし、世界は変わった、福島だから地産地消ではない、子供たちに汚染の少ないものを、と答えられました。


 聞いていて、小出先生、福島でつらかったと感じました。明日も放送があり、お伝えいたします。


 さらに、小出先生、8月5日に仙台で講演され、その模様がユーストリームで公表されています。

http://www.ustream.tv/recorded/16444795

 これも、2時間あるので、書き起こしはしばらく遠慮させていただきます(すんまへん…)。


続いて、たね蒔きジャーナル、軍事ジャーナリスト、前田哲男さんのお話がありました。前田さん、週刊金曜日の常連であり、記事はよく読みましたが、お話を聞くのは初めてのことです。


 原爆の日に考える、であり、前田さん長崎にいらして、たね蒔きジャーナルに何度か出て、軍縮を主張しておられました。毎年、広島、長崎を取材され、昨日長崎に入られました。原発事故もあり、いつもの原爆の日と異なり、3・11があり、その後最初の広島・長崎で、被災地の遺族にもスポットが当たり、福島事故のことで、人類と原発が共存できない集会、デモ行進が持たれました。毎年来ていて、これまで労組、中高年の集会であったのが、若い人の集会が多かったと言うことで、原爆も原発放射能も同じとの意識であったのです。街中でいろいろな集会があり、福島3・11以後の特徴なのです。


 菅総理の式典、脱原発への評価、地元では高く、広島で原発に正面から触れたものはなく、総理が原発に依存しないと言ったのは大きな変化なのです。広島市長の平和宣言も変わりました。広島平和宣言で、大きな変化なのです。原発反対の人に生ぬるいとの声もあるものの、菅総理の声は好意的に評価されています。


 反核運動の反省点、原水禁原水協に分けられ、原水禁原発反対、しかし、運動でそれを鮮明にしてこなかったので、それへの反省はあったのです。山口の上関原発反対の人が活発に発言しており、核反対=上関原発反対、であり、放射能被害で原爆=原発となったのです。今までと異なる8・6なのです。


 放射能の恐怖、データ開示、広島・長崎の内部被曝データをアメリカが持ち、開示しておらず、被爆者の大半がピカドン(熱線と風)であり、内部被曝のことは良くわかっていなかった、ABCCの研究データはアメリカが持ち、核実験、原爆の被害が共有されていないのです。


 ビキニ環礁の水爆実験、マーシャル諸島の47回の原水爆実験で最も有名なのがブラボー実験(広島型の750倍、初の実用化水爆)。これが問題になり、アメリカは40〜50年代に大気圏実験を繰り返し、福島でメルトダウンして吹き飛ばされたのと同様(量は福島のほうが多い)の放射能が出たのです。1954/3の実験より多い放射能が福島で出ているのです(多くの研究者がそう見ている)。


 原発に近いところの人を守るため、過去のデータ、情報が要るのに、アメリカには情報、広島・長崎・ビキニ・チェルノブイリとあるのですが、いずれも十分に解明されていない、古いビキニ事件の被害も70年代に前田さん、ビキニで調べて、アメリカは調べて140〜14ラッドの被害があり(140ラッドだと半分死ぬ)、140ラッドの人は避難させたのに、14ラッドの人は(140ラッド=1400ミリシーベルト、14ラッド=140ミリシーベルト)避難させられなかったのです。


 14ラッドは上記のように危険なのに、アメリカは健康被害がないと言って、しかし60〜70年代を経て、14ラッドの人は障害を持ち、アメリカは被害者の認定を行い、補償しています。243人いた被爆者は、今では1900人以上の被害者に膨れ上がり、アメリカは補償をしているのです。


 「被害はない」とアメリカが最初に言ったことが、覆され、マーシャル諸島の全員が被害を受けているのです。最も古い放射能降下の被害のビキニがこれで、アメリカはデータを持っている、それが役立つのです。


 聞いていて、福島事故とビキニ、同じことを繰り返していると思いました。笑っていたら放射能障害はないという山下某氏、どう反応するのでしょうか?以上、お知らせいたしました。