昨晩のたね蒔きジャーナル 6/9

今日も永岡さんがまとめてくださいました。

6/9(木)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日は千葉猛さんの司会、毎日新聞の落合博さんの解説で放送されました。


 原発関係のニュース、取水口の海水をくみ上げ、浄化する装置の試運転を開始しています。2,3号機の水が放射性物質に汚染され、セシウム汚染が激しく、60トン/時間の水を処理する予定です。効果が確認できたら、装置を増やすのです。


 住民避難、南相馬市他、20ミリシーベルト/年を越える場合、福山長官が避難を検討しています。


 放射線への市民の不安、伊達市の子供たちに線量計を配られる(8000人)ことになりました。


 静岡の一番茶のうち、一部に放射性セシウムが検出されました、初めてのことです。679ベクレル/kg検出され、出荷自粛です。


 そして小出先生のお話、62km離れたところでストロンチウムの検出で、リスナーより、後になり発表されるデータにうんざりで、ストロンチウム、危険な放射性核種で、セシウムの何10倍も危険、量はセシウムの1/1000なものの、福島の人にはセシウムのほうが危険であるということです。セシウムは、全地球に広がっています。


 セシウムアルカリ金属カリウムと似ていて、全身に分布する(体の一箇所に留まるのではない)、ストロンチウムはカルシウムに近い挙動で、骨を被曝させるのです。ストロンチウムは炉心が高温になると出るもので、もっと早くストロンチウムのことを言うべきだったのです。ストロンチウムベータ線しか出さない(ガンマー線はすぐに分かる)ので、測定は面倒で、東電の混乱の中、チェックできなかったという指摘で、行政が率先してチェックするべきなのです。


 ストロンチウムは土にあり、水、農産物に影響が出るのです。しかし、今も、これからもセシウムの方が被曝が深刻なのです。


 他の放射性核種、大気圏核実験で以前ばら撒かれて、セシウムストロンチウムは同じ量実験でばら撒かれたのです(今回の事故はセシウムが多い)。人類に被曝させたのはストロンチウムセシウムヨウ素であり、今後、セシウムの被曝になるのです。


 今回の事故と同じ形の原子炉、80年に耐震性に問題ありと言われていたのですが、小出先生、このお話はご存知で、マーク1は危険と技術者が指摘し、GEを退社しています。マーク1から改良されたものの、マーク1は駿河、女川ほかにまだあり、安全ではない、マーク2、マーク3も安全ではないのです。これに、千葉さん唖然です。


 日本は原発を止めたら電気は足りなくなることはないと、小出先生の指摘です。水力、火力が膨大にあり、夏のピーク時も大丈夫なのです。しかし、ほとんどの人が「原発が止まると電気がないと言うのは、マスコミが悪い」のです。政府の統計データで、十分に足りるのです。年間平均なら、火力は5割止まっている、それほど、電気が余っているのです。今とめている老朽化した火力は、原発よりはるかに安全なのです。


 太陽エネルギーほかを待たなくても大丈夫で、「コストも、経営データを見たら原発が一番高い」、その上今回の事故で費用を電気料金に上乗せしたら、とんでもない価格になるのです。


 海江田大臣、原発を止めたときの費用、石油の価格が上乗せされるが、その分ウランは要らなくなるし、事故を起こせば原発は破滅で、国と電力会社にだまされてきた、マスコミが片棒を担いできた結果なのです。他の発電で、日本の電力はまかなえるのです。


 今回も貴重なお話でした。