昨晩のたね蒔きジャーナル 6/30

今日も永岡さんがまとめてくださいました。

6/30(金)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今夜は千葉猛さんの司会、毎日新聞本社論説委員の池田昭さんの案内で放送されました。


 原発関係のニュース、子供たちを放射能から守るネットワーク、子供の尿から放射性セシウムが出ました。最大1.3ベクレル/リットルであり、福島市の子供の内部被曝の可能性は高いのです。枝野氏も心配していると言っています。健康への影響を調査します。


 政府の原子力災害対策本部、放射線の高いホットスポットの避難地域の指定をしています。伊達市などの113世帯です。

 
 そして小出先生のお話、福島市の市民団体、6歳の子供の尿検査で、放射性物質の検出があり、これについて、小出先生の見解は確実に福島事故から来たもので、内部被曝は確実、本来人の体からは出ないもので、セシウム137は通常より一桁多い、非常に高い、セシウム135は半減期2年、事故が起きないと環境にはない、検出=原発事故=内部被曝なのです。セシウム137は核実験にも出る、しかし、尿には通常で0.1ベクレルであり、体に影響は必ず出ます。


尿にはカリウム40があり、セシウム137の1000倍はある、被曝の危険度は、カリウムの方が危険とのことです。しかし将来の発ガンのリスク、必ず増えます。人間の発ガン率、セシウムで上乗せされるのです。尿からの検出、排出される可能性もありますが、体にたまるのもあるのです。今回の測定、何月何日かということも大切です。大量に取り込むと排出も多い、その後は少なくなるのです(5月下旬の採取)、3月の採取だと、もっと高い値になるはすです。長期的に、低線量被曝することになるのです。


 対策は土地を離れる、食べ物で取らないことであり、学校給食に汚染度の少ないものを子供に与えて欲しいのです。


 リスナーの質問で、一番多いのが、農水省の200ベクレル/kg以下の汚泥は肥料に出来ると言っていますが、食物汚染に関しては、地球上、セシウム137で汚染されている、土の汚染は0.1ベクレル/kgであり、つまり2000倍を許すとは、尋常なことではないのです。しかし、土壌汚染の効果は不明ですが、想像を絶する汚染なのです。これを肥料としてまくと汚染します。


 週刊誌に、関西の放射線、大阪で0.34マイクロシーベルト、芦屋で0.2マイクロシーベルトと、役所の数値より高いので、関西は花崗岩で高いと役所は言うものの、関西は花崗岩で、ウラン、トリウムの量が多く、六甲山は高い、驚くほど高いものではない、また週刊誌の測定がどう行われたかも不明、簡易型測定器は誤差が大きく、数値を信用しないほうがいいのです。10個測定器があると、値は何倍も変わります。放射線測定、厳密に言うと大変に難しい、小出先生でも難しい、簡易型測定器は山ほどの仮定のものにやるので、測定器を持って、どの場所がどの程度、相対的なものしか分からないものであり、1回計って騒ぐのは良くないのです。


 今日のお話は以上です。簡易測定器の話など、初めて知りました。これを、お伝えいたしました。


たね蒔きジャーナル、続いて、福島で子供を守る活動をしている中手さんのインタビューがありました。子供たちの長期被曝の危険性があり、福島では子供たちに線量計を配っているのですが、子供たちの状態、親御さんのお話で、中手さんのお話です。


 子供たちを守るネットワーク、5月1日に結成し、4月19日の文科省の20ミリシーベルトは安全との基準に驚いた親たちが、子供を守るために結成し、この値は小佐古参与が辞任したものですが、あまりに高い放射線量で不安になり、反面、国は対策を取ってくれると期待したら20ミリで、国は子供を守ってくれない、そのため、親が動きました。給食に地元の食材がある、校長に部活の停止を求める、文科省に抗議する、そういう集まりで、当初250人集まりました。今では530人になっています。


 今日、中手さん、東京に行き、測定、除染をやっている人がいて、自分たちの子供の尿を検査して内部被曝を検査し、東京のグループと一緒に測定し、記者会見を行いました。覚悟していたものの、内部被曝に深刻なのです。住んでいて、放射線の不安は大きい、中手さん、避難の相談もしています(避難区域外)。中手さん、奥さんと小学生の子供二人は岡山に疎開させています。行政から出る数字を見ると、3万人以上自主避難されています。生活で負担、家のローンもあり、決断は大変、子供の健康のため避難する人がいる、しかし迷っている人は何倍もいる。夏休み前に自主避難のピークが来ると思われます。負担は大変、中手さんも共稼ぎで、やっています。


 避難している人に、行政の支援は、避難区域外、自主避難には全くないのです。全く無視されています。福島県で、自主避難者への支援を求めています。


 住民の長期的な健康調査、福島の人は複雑であり、しっかり調べるのではなく、福島県では放射線防護に力を入れていないのです。むしろ被曝を増やす安全宣言を行っています。対策を取っていません。被曝を研究、調査している模様で、それに中手さん、協力したくないのです。


 子供の反応、小学生は親の影響が大きく、親御さんの注意(マスク、土はいじらない)がいる、それがないと無頓着、中高生は心配、部活で外での練習が心配なのです。中高生、親の言うことを聞かないので、子供に正しい知識が要るのです。高校生では、ある種のあきらめ、「どうせ将来結婚できない、子供を産めない」とも言うのです。


 事故当初、政府が「ただちに影響しない」といい、将来の不安を増したのです。子供たちの自主避難、かなりの数であり、中手さん、危険性の高いところは避難を国が促進すべき、子供の疎開はやって欲しいのです。親子で意見の違うものは悲しいのです。行政が子供を守って欲しいのです。しっかりしたモニタリングが欲しい、公の発表に不信感を持つ人が増えている(メルトダウン、出た放射能の量)、何を信じていい、福島市内では、噂話があっという間に口コミで広まり、「福島は全員北海道に避難」とか言ううわさがありました。疑心暗鬼で、そういう空気なのです。


 中手さん、国への働きかけ、今日も記者会見、対策本部へ要請(避難区域拡大、疎開、除染など)をしたのです(本部長は菅直人)。5月は文科省に働きかけたものの、学校内のことだけしかやらないので、災害対策本部へ要請したのです。文科省に子供を守って欲しかったのです。


 校庭の放射線量、75%以上で放射線管理区域と同じ被曝であることが分かり、そこに30万人の子供たちがいるのです。信じられない数値ですが、これが現実です。


 中手さん、国にやって欲しいのは、学校ぐるみの疎開をやって欲しいのです。除染は子供たちを安全な場に移してからにして欲しいのです。


 被曝環境下の親御さんのお話を聞けました。これを、お伝えいたしました。