早池峰神楽

ちょっと前の日記となるが、5日に築地の京橋築地小学校体育館で早池峰岳神楽の公演があった。早池峰こまどり会という東京の早池峰神楽サポーターの主催だったので、あまり広く知られなかったようだ。

早池峰神楽はおそらく神楽の中で最も多く出張公演をしているので、公演自体は珍しいものではなかったが、今回はここならではの体験があったので、それを報告します。

それは、公演会場が体育館だったので、早池峰神楽の特徴のひとつである、舞い手の返閇の響きを体感できた、ということである。
返閇は大地を踏みつける動作で、地下の悪魔を抑えたり、大地にパワーを鎮める意味を持つ、神楽の舞によく見られる動きで、相撲の四股にも通じるのだが、早池峰神楽は神楽殿など舞台で演じられることが多いので、踏みつけられた床の響きを共有できる機会はなかなかないのである。

体育館だから実に良く床の振動が伝わってきた。バスケットポールのラインが引いてあるフロアでの神楽もまた珍しい光景だったが、なにより、この返閇が踏みつける音が響き渡るのと同時に体でもそれを感じることが出来た。

かつては民家の座敷でも演じられていて、今もそういう神楽は他にたくさんあるし、早池峰神楽でも機会はあるだろうが、体育館というのはなかなかない。いい体感だった。

でもやっぱり神楽は「現地」だ。
神楽ツアーに行きましょう(笑)
隠岐島前神楽は社務所の座敷なので、響きを体感できますよー。

隠岐島前神楽ツアー
http://www.kir.co.jp/tour/fixtour/oki.html
早池峰神楽ツアー
http://www.kir.co.jp/tour/fixtour/hayachine.html

それと狂言早池峰の下ネタも見ることが出来たです。
一番反応してたのはおばさまたちでした。(笑)
中野「ひろし」の神楽VJ「夏の夜はムフフ…」もぜひどうぞ。
http://d.hatena.ne.jp/micabox/20100611