昨晩のたね蒔きジャーナル 9/13

 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日は千葉猛さんの司会、毎日新聞大阪本社論説委員の池田昭さんの案内で放送されました。

 原発のニュース、関電は値上げで、20%の値上げ、また九州電力原発の再稼動がないと値上げです。池田さん、家庭用は経産省の許可が必要で、コストカットが要る、納得できない。政府が脱原発なら、関電は原発が多く、構造改革が必要+節電も必要とのことです。

 政府のエネルギー核燃料戦略、使用済み核燃料を利用するというのです。再処理の最終結論は先送りで、再処理を止めたら放射性廃棄物の保管所に六ヶ所村がされる、ここから廃棄物を出さないといけないからです。しかし使う当てのないプルトニウムを抱えるのです。池田さん、これは原発を増やす政策の一環であり、しかし原発は減らすわけで、矛盾する。原発を増やす政策の一環を先送りして、最終処分地の問題は待ったなしで、先延ばしできないと言われました。またプルトニウム維持は、日本の核兵器開発の技術維持のための、一部の議員の動きがあり、その疑念をもたれないようにしないといけないのです。2030年代ゼロを準備不足の絵に描いたもちになる、道筋が見えないのです。

 新たなエネルギー戦略で、イギリスは日本に放射性廃棄物を受け入れよと、フランスも同じことを言っています。日本への返還が不透明になるのが懸念され、前原氏、アメリカからそんなことをしたらアメリカに影響ありと言われているのです。池田さん、外交の力が試される。イギリスとフランスは、再処理したものを日本は使い、廃棄物は六ヶ所村とかで引き受け、原発ゼロでも廃棄物の問題が残り、イギリス、フランスの言うのは当然で、アメリカへの道筋を示すのも必要なのです。

 そして、小出先生のお話、日本学術会議、300m以上の地下に高レベル廃棄物を埋める方法は火山のある日本では無理と言っており、これについて、「当たり前のこと」をようやく学術会議が言った、「あまりに遅すぎる」、日本の学問を背負ってきた人が、核廃棄物を容認しており、なぜ今まで黙っていたのか、なのです。何十年も前から分かっており、日本の地震国に放射能のゴミを受け入れる場所はないのに、原子力を進める人は遮二無二にやってきたのです。学術会議、悲しいが、善は急げ、言ったのはいいものの、なぜ今か、なのです。

 世界で、最終処分法は何もないのです。一時的に保管するものの、「とてつもなく難しい」、学術会議の言ったのは、小出先生何十年も前から言っており、目が届くところで保管するしかないが、何百年、何千年かかるか不明、「一時的」とは無意味。学術会議の言うのは高レベルの廃棄物で、低レベルのものは膨大な量、六ヶ所村に埋め捨てにされ、管理をしなくて良い日まで300年かかり、みんな死んでいる、自民党民主党もなく、誰がどう責任を取るのか?まして高レベルは10万年100万年隔離がいり、誰がどういう権限で生み出しているのか、なのです。

 高レベル廃棄物は広島原爆120万発分あり、使用済み燃料プールの底とか、六ヶ所村のプールにあり、一部はイギリス、フランスでガラス固化され、いずれ全て日本に戻るのです。
 イギリス、フランスとは契約があり、戻るのです。

 廃棄物、処分しないといけない。10万年保管できる容器が要り、10万年持つ容器を作る技術は「ない」、最終処分地は10万年付き合う土地であり、安全保安院、埋め捨てにする場所を20年探し、候補地を金をもって探してもアウト、モンゴルに捨てる案まで出ているのです。

 学術会議、10万年保管できるとか、結論の先延ばしであり、小出先生すらどうしていいか分からない。学術会議は日本のトップなのに、それを今まで何も言わず原子力のやりたい放題をさせてきたのです。

 廃棄物の総量規制、今までは廃棄物は出し放題であり、原子力はトイレのないマンションで、ゴミの始末は出来ず、いつか何とかなるだろうとして、再稼動、2030年に何%と、やるほど始末できないゴミが出るのです。
 東京新聞が報じ、福島原子炉を監視するものが壊れて、2号機の温度計が壊れてしまい、圧力容器の底に温度計があり、温度により融けた炉心の場所、再臨界の目安にしていたのに、壊れたら難しくなる。もともと、東電はこんな事故は起きないと思っており、温度計も事故のときのために設置したものではなく、通常運転のためのものであり、事故の現在の状況のためではない、もともと不十分な情報しか得られず、事故の収束が難しくなる。温度計の修理は無理、圧力容器に新しいものをつけるのも無理なのです。限られたデータから今までも推測でやり、たまたまある測定器から推測し、その情報すら奪われていくのです。

 今日も小出先生の厳しいお話をお送りいたしました。

 続いて、今や305万人にも達する認知症の高齢者、その祖父母に向き合った作家でイラストレーターの杉山奈津子さんのお話がありました。認知症の高齢者は増えており、65歳以上の1割であり、2025年には470万人との予測もあるのです。超高齢社会で誰もがなる可能性があるのです。厚労省オレンジプラン、5ヵ年計画を来年から始めており、イギリスをモデルにして厚労省はやっており、認知症厚労省すら何も分からなくなるとの認識であり、症状だけに目をやって不当な扱いであると池田さん言われました。背景には、精神科の病院に入院する人が倍増して5万人、厚労省では在宅ケアを目指しているのです。

 「神様の作った病」というコミックエッセイを書かれた杉山さん、お電話での出演です。杉山さん、この本のタイトル、認知症は本人は知っている相手なのに、記憶をなくしてこちらのことが分からなくなる悲しい病気で、何のためにそんなものを神様が作ったかを考えて、答えを出したくてこのタイトルなのです。
 祖母の認知症、最初の兆しは、怒りっぽくなり、わがままになる。それを性格のせいだと思っていたが、それが認知症のためと分からず、ちょっとしたことで怒り泣く、それから口を利かなくなり、おかしいと思って調べたら認知症であり、胃に穴が開き、ストレスで、祖母が自分自身を把握できず、感情を制御できず、精神的にもつらい思いをしたのです。胃潰瘍になったのです。

 厚労省認知症の知識が足りず、認知症には感情がないのではなく、様々な能力を持ちながら認知症で、本人が一番不安なのです。周りの人も誰か分からなくなるのです。

 早く分かると、今出ている薬で、認知症の症状を遅らせるものもあり、早く飲んだほうが良い。遅いと食い止められなくなるのです。認知症を根本的に治す薬も海外では出来、しかし日本ではできていない。早く付き合って対処するしかない。精神安定剤も要るのです。症状の早期発見が大切で、杉山さん、祖母が認知症になり、最初は分からず、祖母がなったことを踏まえて、今祖父がなっており、同じ症状と早めに発見できて、早くなる身近な人には、認知症の知識を国が高めないといけないのです。

 厚労省の早期発見チームも、早く見つけることで全市町村でやり、このオレンジプラン、173箇所の早期発見できる医療機関を500に増やすものの、目標であり、数字は具体的だが、どう実現するかは未定で、人材不足もあり、不足する産婦人科をどう増やすかと同じで、専門知識を持つ人をどう増やすかは未定で、これも厚労省に考えて欲しい。アメリカでは成績でなる科が決まり、日本では医者がどの科をやりたいか選択するが、アメリカのように強制すると問題もあるものの、やり方もあるにはあるのです。
 早期発見が重要で、家族の介護、それを支援する体制は、祖父が今認知症で、そうなる前の祖母が手術する前は人と話しており、話す機会があり、祖母がなくなると祖父の会話がなくなり、話し相手がなく、認知症が進み、高齢者の集まる場所を探しても、地方には全然ない。認知症になり、初めてデイケアが受けられる。なる前の早期のサポートが必要なのです。
 企業もサポートに力を入れて、しかし介護士の給料が良くなく、介護士は就職率100%、不足していても給料が少ないので、若い人が希望を持てない。未来が描けないのです。介護士の仕事は大変で、様々な世話があり、体力がいるのに、職がないから介護士になる人もあるのです。

 リスナーより、デイサービスに努めている人、ショートステイをしたら認知症が進んでしまい、そこにお金を回すと対策になるとの声もあり、杉山さん、祖母の入っていたところも人が忙しく、放って置かれて、食事を楽しみにするのに、それもおざなりになり、かわいそうであったのです。介護士の給料を上げてほしいのです。在宅ケアは、きっちり実現するものからは遠いのです。祖母も出歩いてしまい、それで骨を折って歩けなくなる。点滴を勝手に抜いてしまうこともあり、付きっ切りで見ていないといけない。どうすれば適切な対応か、専門家でないと分からず、誰かが仕事を辞めないと見られない、誰が辞めるかであり、専門家も足りないし、見る家族も負担なのです。  池田さん、認知症は誰もがなる可能性があり、早期発見で、穏やかな老後を送るために官民一体でやるべきと言われました。「ついの日々 童に帰る 母つれて」というリスナーの一句もありました。

 今日は認知症のお話をお送りいたしました。