昨晩のたね蒔きジャーナル 7/17

 永岡です、毎日放送たね蒔きジャーナル、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫の平野幸夫さんの案内で放送されました。

 原発のニュース、計画的避難区域飯舘村が5つの区域に再編され、住民6300人は仮設の生活であり、政府は冷温停止状態として、避難区域を再編し、20ミリシーベルト/年のところにも帰させるのです。日本の法律では1ミリ/年なのに、です。除染は2014年春に終える予定です。当面5ミリ/年を目標にしています。線量が下がれば帰れるもので、村の7割が制限区域、手続きなしで一時帰宅できるものであり、帰還困難区域にはバリケードが作られています。国や村は立ち入りルールを決めておらず、自己責任でやれというものなのです。  
 原発の意見聴取会に、電力会社の社員を入れないようにと、古川大臣が指示です。これまでの結果に謝罪し、発言者も9人から12人にして、札幌、大阪から変更です。

 志賀原発の下に活断層のある可能性があることが保安員の調査で分かり、活断層と確認されたら立地不適格になるのです。北陸電力は活動性なしと言っています。また大飯の活断層も、破砕帯の可能性があり、試しに掘られたところでは破砕帯と分かりにくいもので、もっとちゃんとした情報を出せとなり、しかし大飯、再開なのです。

 たね蒔きで志賀、大飯の活断層を指摘しており、志賀の判決、井戸裁判官の判断が正しかったと平野さん言われて、情報を見直して分かったことで、これは怠慢と平野さん言われました。東日本大震災以降に見直さざるを得なくなり、大飯は枝野氏、新しい知見がないと調査の必要なしというが、先送りで、早く現地の調査をして、データだけでなく、掘削調査がいる、大飯は止めてやらないといけない、国民の怒りが高まる、取り返しのつかないことになると言われました。廃炉を含めて現地調査して、原発は地盤だけではない、炉の老朽化もあり、やることがあるのに、先送りされていると平野さん指摘されました。

 民主党参院の女性3人が原発再稼動に反対して離党し、原発ゼロ、反TPPを示し、民主党参院第1党転落寸前です。
 今日の特集は、大阪市の橋下改革で、子供の家事業が学童保育に統合されることになり、西成の山王こどもセンターの前島麻実さんがスタジオに来られてのお話で、また上田アナウンサーが現地に行き、高校生の声を聞きます。このこどもの家問題は毎日テレビのVOICEと関西テレビのアンカーで取り上げられ、特にアンカーの内容に橋下氏激怒の模様です。  放課後、子供たちを守るシステムで子供の家があり、無料で子供を預かるものが、廃止になるのです。上田崇順(たかゆき)さん、子供の家に行き、中学、高校生もたくさんいて、協力してやっているのです。子供の宿題の面倒をお兄さんお姉さんが見ているのです。幅のある世代の子供がいて、労働者街のところで、勉強、おやつ、近くで遊ぶなどしています。小学校〜高校3年まで、障害のある子供さんもおられます。スタッフは4人、ここで育った人も戻ってくることもあります。こちらの子供センターがいいと小学校の低学年の子供も言っています。子供たちが、親が働いており、相談に乗ってくれるなど、存在感のあるところなのです。食事を一緒にするだけでも貴重なのです。

前島さん、子供たちは両親も忙しく、子供センターにいるといいとなり、しかし橋下改革で補助金カット、物品も、学童保育への意向で、保護者がお金を出すのを前提での補助金カットで、障碍児一人にいくらとの数字もあり、250〜300万減らされる模様(トータル900万円から)なのです。職員一人が雇えなくなり、学童保育の形で預かれというものの、学童だと平均月に2万円要り、保護者の負担が増えるのです。無料の子供の家が大きく変わるのです。民設民営であり、なぜ学童にするか明確でないと平野さん言われて、橋下氏、事業仕分けの対象となり、子供の家でないと出来ないことがあり、山王のセンターは、親御さんのしんどい事情を抱えているのです。母子家庭、貧困は日常で、子供も生まれてから貧困、生活保護が当たり前であり、そんな中でいろいろな子供が来て、少ないが金持ちの子供も来る、その中で自分を社会の中で何をするのか、なのです。

 地域の歴史事情もあり、平野さんそれを生かすべきと言われて、多くの環境の子供が生活する意義は大きいといわれて、子供の家は全児童対策、それを学童では親の就労、低学年のみになると言う事で、年齢幅が狭くなる。自分が大きくなると小さいこの面倒を見る、古きよき日本の美徳を子供の家で生かしているのです。仕事がしたくても出来ない親の子供もいるし、親が障害者の例もあり、それだと学童に入れないのです=放課後行く場所がないのです。橋下氏、カバーしていく、バウチャー券もするとしており、しかし子供たちの実態がどうかと見ないといけないのです。

 学童ではお金が要り、子供の家は無料で、しかし子供の家は給食、おやつの実費は払っているのに、月謝で取っておらず、これを橋下氏タダと言っており、学童と同じ条件で、月2万円要るとなると、山王の子供たちは大半が無理、フルで来ても月3000〜5000円、これも払えない家庭もあり、子供センターが立て替えて、子供はおやつをその場合食べないのです。

 子供センターがなくなり、行き場のなくなる子供が出ると、学童は小学生、子供の家は障害者がいて、特別支援学校に行かないといけず、その放課後の場所が学童ではなくなるのです。中学なら家に帰れという声について、前島さん、学校で受け入れてもらいにくい子供もいる(学校でいじめられるとか)、子供センターに普通に来る。家では経済的、親の無関心(アルコール,ギャンブル依存)問題があり、文化的な生活水準、教育への関心の少ない親もいて、小さいときから貧困で、親もそれで行き、高校に行っていないと子供に高校の楽しさを伝えられない。家が貧しく3食食べていないと、子供にも3食食べさせない。親にあなたが悪いと言えず、今来ている子供たちに、常識の範囲で社会常識を子供たちに教えていく必要があり、家庭の機能を子供の家が持っているのです。
 上田さん、子供の家の高校3年生の方に聞いて、母親と兄の3人家族、母親は夜もアルバイトがあり、二つ仕事をして忙しく、子供の家には小学校3年の時に紹介してもらいここに来て、最初はどうしようかと思ったが、いろいろな子供と仲良くなれて、来てよかったと言うのです。ここで教わったこともあり、子供センターで昼ごはん、箸の持ち方を教わり、勉強でも鉛筆の持ち方を教わったのです。障害のある子もいて、センターに車椅子の子もいて、その子の手伝いもしている。そういうことを、センターで学んだ、障害のある子供のことは、学校では触れ合えないのです。子供センターがなかったら、中学の時にいじめられ、学校に行くのはつらいが、子供センターには自分を出せる場所になり、来るだけで笑顔になると言うのです。ここがなければどうなっていたかと言うのです。

 前島さん、職員冥利に尽きると言われて、前島さんも時々ママと言われる。夜も働かないと生活できない親の元、子供センターの存在は貴重なのです。自分で決められる子供たちに育てたいのです。

 リスナーより、削った予算で子供育てを充実させよとの声もありました。

 子供の家事業のことは素案なものの、議論は要るのです。平野さん、教育はコストだけでは語れない、公共サービスはお金がかかっても日の当たらないところに支出するのに意味があり、コストだけだと分断であり、橋下氏は分断をして統治するのを意図していると言われました。今日は子供の家のお話でした。